岐阜県の神岡鉱山で働き「じん肺」になったとして、元作業員ら8人が三井金属などに損害賠償を求めた裁判で、岐阜地裁は25日あわせておよそ9000万円の支払いを命じる判決を言い渡しました。

 飛騨市の神岡鉱山で働いていた元作業員やその遺族ら8人は、多量の粉じんが出る作業に当たりじん肺になったのは会社が適切な対策を怠ったためとして、三井金属などにおよそ2億6000万円の損害賠償を求めていました。

 25日の判決で岐阜地裁の池町知佐子裁判長は元作業員3人についてじん肺と認める一方、残りの5人について粉じんによる健康被害は認めたもののじん肺と認定しませんでした。

 その上で「会社の粉じん対策は不十分で安全配慮義務違反は明らか」として三井金属と小会社の神岡鉱業に対し合わせておよそ9000万円の支払いを命じる判決を言い渡しました。

 判決を受け、原告団は「安全配慮義務違反が認められたことは評価できるが5人についてはじん肺と認められず一部勝訴。控訴せざるを得ないと考えている」とコメントしています。

 一方、被告の三井金属鉱業は「判決内容を確認しこれから検討して控訴も含めしかるべく対応をしていきたい」とコメントしています。