新型コロナウイルス感染拡大で牛肉の需要や価格が落ち込む中、県のブランド牛「常陸牛」を使った学校給食の提供が三十日、守谷市内の小中学校で始まった。消費拡大によって畜産農家を支援する県の事業で、県内の多くの自治体で予定されている。

 県によると、感染拡大後、常陸牛は消費が減って二、三割ほど価格が下落。緊急事態宣言の解除後、一時期よりは戻りつつあるが、高級部位ほど売れなかったり、卸売業者が在庫を抱えたりしている状態という。

 守谷市は十一月にかけて三回の給食で、小中学校十三校の約六千人に計千キロの県産牛を提供。さらに、県のブランド鶏の奥久慈シャモを使ったメニューも四回予定している。初回の常陸牛メニューは牛丼で、市立守谷小学校では教員が「よくかんでね」と声をかけると、児童たちは「かまなくても食べられる!」と肉の柔らかさに舌鼓を打っていた。

 あいさつに訪れた市内の畜産農家の藤井勲さんは「牛肉は高価であまり給食に使われないが、食べてもらうきっかけになれば業界にとっても良いこと」と話した。(宮本隆康)