幕末 表舞台 敵味方なく近藤勇 供養百五十回忌

幕末 表舞台 敵味方なく近藤勇 供養百五十回忌

 幕末に京都で討幕勢力を取り締まった新選組の局長、近藤勇(いさみ)の百五十回忌供養祭が二十三日、北区滝野川の寿徳寺境外墓地で営まれる。供養祭には毎年、隊士だけでなく、敵対した新政府軍の子孫も参列してきた。百五十回忌の節目を迎え、住職の新井京誉(あらいきょうよ)さん(45)は「歴史を踏まえ、平和の尊さを改めて考えてほしい」と呼び掛けている。 (増井のぞみ)

 近藤は一八六八(慶応四)年四月二十五日、墓地に近い中山道板橋宿(板橋区)の付近で、新政府軍によって斬首処刑された。胴体を埋葬したと伝わる場所に、七六(明治九)年に隊士の永倉新八が発起人となり「近藤勇と新選組隊士供養塔」を建て、墓としている。

 寿徳寺では、墓を管理し、毎年、供養祭を営んできた。新井さんは十年前、寺を引き継ぎ、隊士の子孫や研究者らに話を聞いた。倒幕勢力を力で押さえ付けようとした隊士について「国を支えようと志を持った若者たち。その方向性が違っただけ」と感じるようになった。

 供養祭には例年、新政府軍で近藤を捕らえた有馬藤太と、首を斬った横倉喜三次(きそじ)の子孫も参列している。先代住職の父親は生前、「敵味方関係なく子孫が一緒に、ご供養するのが寺の特徴」と誇りにしていたという。

 先月、日野市の高幡不動尊金剛寺でも、新政府軍と幕府軍が争った戊辰(ぼしん)戦争(六八〜六九年)で亡くなった人を全て供養する百五十回忌総供養祭が初めて行われた。新井さんは「敵も味方も、近代日本の礎を築いた方々。これからも供養を粛々と続けていきたい」と話している。

 供養祭は午前十一時四十分から。一般の人も参列できる。問い合わせは寿徳寺=電03(3909)7766=へ。

ニュースをもっと見る

スゴ得でもっと読む

スゴ得とは?

関連記事

東京新聞の他の記事もみる

関東甲信越の主要なニュース

13時19分更新

東京のニュースランキング

ランキングの続きを見る

東京の新着ニュース

東京のニュースをもっと見る

地域のニュースを見る

地域を選択してください

戻る都道府県を選択してください

記事検索