語り継ぐ 命の大切さ 米軍・機銃掃射の悲劇 紙芝居に

語り継ぐ 命の大切さ 米軍・機銃掃射の悲劇 紙芝居に

 1945(昭和20)年5月、市原市の養老国民学校川在(かわざい)分校の4年生3人が米軍機の機銃掃射で死亡した悲劇を題材にした紙芝居「戦争はもう こりごり」が、5日午後1時半から、市原市五井会館(五井中央西)で披露される。中学生と一緒に紙芝居を作った元教員の桜田真澄さん(70)は「伝えていかないと忘れ去られてしまう。命の大切さを語り継ぎたい」と話している。 (中山岳)

 児童三人が亡くなったのは四五年五月八日。教室で昼食の弁当を食べようとした時、米軍機の機銃掃射に遭った。空襲警報は鳴ったが、三人は防空壕(ごう)への避難が間に合わず、腹を撃たれるなどして死亡した。教員や他の児童らも重軽傷を負ったという。

 紙芝居は、桜田さんら市原市内の退職した女性教師たちでつくる「房総(ふさ)の会市原支部」が、市立三和中学校美術部の生徒たちと今年一月に完成させた。当時を知る元教員の中村みつ江さんの手記や亡くなった子どもの同級生だった男性の話などをもとに、桜田さんらが物語を書き、生徒たちが絵を描いた。

 これまで市内の小学校の平和学習などで披露されてきたが、一般に公開するのは今回が初めて。桜田さんは「教え子が傷つくのは教員にとって一番悲しいこと。幅広い世代の方に知ってほしい」と話している。

 川在分校は七三年に市立養老小学校に統合され、三人が亡くなった悲劇を伝える「学童殉難碑」は、今も養老小に残されている。

 市原市五井会館で六日まで開かれている「原爆の絵展」の実行委員会が紙芝居の上演を企画。原爆の絵展では、広島の被爆者らが描いた「原爆の絵」や、広島、長崎の原爆の恐ろしさを伝える写真パネル約六十点のほか、沖縄戦を伝える写真パネルなども展示している。

 実行委事務局の鳰川(におかわ)静さん(70)は「戦争体験者が少なくなり、話を聞ける機会もなくなってきている。戦争を紙芝居やいろいろな資料で追体験することが必要だ」と話している。

 原爆の絵展は午前十時〜午後七時(最終日の六日は午後六時)。入場無料。問い合わせは、鳰川さん=電090(4725)5582=へ。

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