香辛・調味料から食中毒菌 40商品の1割で検出

 県内のスーパーなどで販売している輸入品の香辛料や国産を含む調味料計四十商品のうち一割が食中毒の原因になる細菌を含んでいた実態が、県食品安全検査センター(前橋市)が初めて実施した調査で分かった。商品自体には問題ないが、センターは「こうした香辛料などを使って調理した後に放置すると、食中毒の恐れがある」と注意を呼び掛けている。(菅原洋)

 県内では二〇一五年十一月、県立女子大(玉村町)の学園祭で販売された中東の焼いた肉料理「ケバブ」を食べた学生ら三十五人の集団食中毒が発生。県はケバブを提供した自動車の移動店舗に、食品衛生法に基づく食材の廃棄命令を出した。

 ケバブのソースからは食中毒の原因菌で、香辛料などに含まれる「セレウス菌」を検出。調理に使った輸入品などの香辛料が原因とみられる。セレウス菌は肉類のスープやでんぷん質の食品に含まれ、熱に強く、増殖力も強い。まれに死亡する場合もある。

 県は近年、県内でも輸入品の香辛料が出回っている現状もあり、昨年七、九月に初めて調査し、その後に分析を進めていた。

 調査は前橋、高崎両市を除く県内で、獣医師や薬剤師などの資格を持つ県職員十人がスーパーや農産物直売所計十店に抜き打ちで訪れ、身分と調査内容を伝えた上で商品を買い取った。

 調査した香辛料は、バジル、パプリカなど全て輸入品の二十商品。このうち一商品からセレウス菌、一商品から食中毒の原因菌「ウエルシュ菌」が検出された。ウエルシュ菌も熱に強く、調理したカレーやシチューなどを室温で放置した際に翌日でも発症する。給食の集団食中毒が多く、まれに死亡する場合もある。

 調査した調味料は、ドレッシング、チリソースなど二十商品で、このうち七商品が輸入品。ただ、残る国産の調味料では、原材料に輸入品の香辛料を含んでいても、基本的に原産国名を表記する必要がない。

 調味料では、輸入品と国産品の一商品ずつからセレウス菌が検出された。

 食中毒菌が検出された香辛料や調味料は、適切な保存をすれば使用に問題はないが、賞味期限が著しく過ぎた場合などは注意が必要となる。

 センターの久保雅敏次長は「香辛料や調味料自体で食中毒菌が増えることは少ないが、菌を持った香辛料などを使って調理後に放置すると、熱を加えても熱に強い菌が増殖して食中毒になる恐れがある」と警鐘を鳴らしている。

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