鶴ケ島市の藤縄市長が勇退表明 3期12年、市民参加政策に成果

鶴ケ島市の藤縄市長が勇退表明 3期12年、市民参加政策に成果

 鶴ケ島市の藤縄善朗市長(65)は七日、次期市長選(十月二十二日投開票)に出馬せず、三期十二年で勇退する意向を表明した。「縛るのはよくないので後継指名はしないが、(自分の)この間の成果を一定程度、肯定してくれる人がいれば応援したい」としている。七日現在、同市長選に出馬表明した立候補予定者はいない。

 会見した藤縄市長は「長くても三期と決めていた。懸案はおおむね達成し、私にとっては引き際」と述べた。

 三期十二年の実績の第一には「誰もできると思っていなかった」という一本松土地区画整理事業の見直しを挙げた。二〇〇九年当時、建物移転率が22%にとどまり、完了まで七十〜八十年かかるといわれていた同事業の面積を四二・八ヘクタールから一五・三ヘクタールに縮小。残りを地区計画による整備地区として、それぞれ十年で完了する計画に改めた。総事業費も約百億円削減した。

 藤村龍至・東京芸大准教授(当時・東洋大専任講師)と連携して今後の公共施設のあるべき姿を考えた「鶴ケ島プロジェクト」(一二年)など、先駆的な試みも多く手がけた。施設を使う市民や専門家、行政が建物模型を前にしながらワークショップ形式で議論していくやり方は、掛け声だけではない市民参加の仕掛けとして、全国的に注目を集めた。 (中里宏)

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