<熱球譜>最高の舞台、最高の一打に笑顔 横浜3年福永 奨主将

<熱球譜>最高の舞台、最高の一打に笑顔 横浜3年福永 奨主将

 「主将で背番号2。それなのに何で試合に出ていないんだ」。打撃の調子が上がらず迎えた県大会。準決勝までの6試合で先発出場は2回だけ、ベンチで何度も自分を責めた。わずか2安打と結果も出ず、悩んでいた時、メールで相談した父の協さん(51)から返信があった。「どんな時も笑顔で自分の持ち味を出せ」

 それからは「できることをやろう」と気持ちを切り替え、ベンチから配球を再度研究した。決勝で先発すると、「相手チームは強気で直球を振ってくる」との分析から、低めに変化球を集めて好リード。エース板川佳矢投手(二年)を完投勝利に導き、平田徹監督の信頼を取り戻した。

 これまでの経歴は輝かしい。中学時代はシニア日本代表として全米選手権で優勝。鳴り物入りで入学した横浜では、一年からベンチ入りし、U−18(18歳以下)日本代表の1次候補にも選ばれた。最後の夏に挫折を味わい、立ち直って甲子園に乗り込んだ。

 相手ペースで試合が進み、5点を追う七回の2死一、三塁の場面、高めの速球を振り抜いた打球は左翼席に吸い込まれた。「宿舎で何度も映像を見直し、相手が直球で押してくることは分かっていた」。笑顔でベンチに戻ると、顔をくしゃくしゃにした平田監督に抱き締められた。

 五回にも犠飛を放ち、チームの全得点をたたき出した。「甲子園にも皆に連れてきてもらった。やっと主将としての仕事ができたと思う」。初戦敗退に目を腫らしながらも、最後は胸を張った。 (加藤豊大)

スゴ得でもっと読む

スゴ得とは?

関連記事

東京新聞の他の記事もみる

関東甲信越の主要なニュース

神奈川のニュースランキング

ランキングの続きを見る

地域の新着ニュース

新着ニュース一覧へ

人気記事ランキング

ランキングの続きを見る

東京の新着ニュース

東京の新着ニュースをもっと見る

コラム・街ネタ

東京のコラム・街ネタをもっと見る

特集

特集一覧を見る

地域のニュースを見る

地域を選択してください

戻る都道府県を選択してください

記事検索