個性に出合える場 北区「アール・ブリュット」ギャラリー3年目

個性に出合える場 北区「アール・ブリュット」ギャラリー3年目

 北区滝野川にある「Jギャラリー&カフェ」は、正規の美術教育を受けていない作者の芸術「アール・ブリュット」に出合えるユニークなギャラリーだ。展示は自閉症や知的障害者による作品に限定し、販売もする。オープンから3年目に入り、代表で建築家の竹居正武(まさたけ)さん(74)は「作家と鑑賞者のコミュニケーションの場に」と思いを込める。 (中村真暁)

 二〇一五年七月、改修した古い鉄骨三階建て住宅の一階にオープンした。竹居さんによると、アール・ブリュット専門のギャラリーは、福祉施設内にはあるが、民間で街中に作ったのは珍しい。

 竹居さんの次男(12)は、自閉症で知的障害がある。「同じような障害のある人にプラスになる何かを」。そう考えていた一三年、障害者の芸術活動を支援する仙台市の団体を見学した。

 アトリエの雰囲気に、自由や明るさを感じた。「好きなことをして、自分らしく人生が送れる場が必要では」。アートの世界にヒントがあると感じた。

 その後、パリを訪れた際に、アール・ブリュットの美術館やギャラリーを訪ねた。友人と意見交換し、ギャラリーの構想を固めていった。

 オープン以来、現在開催中の「『なお丸』と『成田真梨菜』の二人展」(十月十四日まで)を含め十三回、企画展を行った。出品している現代美術家の成田真梨菜さん(23)=仙台市=は「展示の場があり、とてもうれしい。見てもらうことで人と一番関われるから」と話す。

 作品の販売に対し、作者が通う施設に抵抗感がある場合も少なくない。だが竹居さんは「値段が付くことで、作者や家族は作品として認められていると感じる。買う人は励ましではなく、その作品が好きだから買う。販売は両者のコミュニケーションにつながる」と販売の意義を話していた。

 入場無料。開廊は水曜〜土曜の午後二〜七時。問い合わせは、Jギャラリー&カフェ=電03(5972)4425=へ。

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