100年前の東京を写真で紹介 上野で企画展 本紙連載・古居さん講演

100年前の東京を写真で紹介 上野で企画展 本紙連載・古居さん講演

 本紙TOKYO発面の連載「ウィルソンが見た100年前の東京」で紹介した英国人アーネスト・ヘンリー・ウィルソンが、大正時代に首都圏で撮った樹木の写真などを紹介する企画展「100年前の東京と自然−プラントハンター ウィルソンの写真から−」(東京新聞など協力)が、上野の国立科学博物館で行われている。

 ウィルソンは植物を求め世界各地を探索するプラントハンターとして活躍。大正時代の一九一四〜一九年に来日、各地を探検し、サクラやツツジを欧米に紹介した。採取した植物標本は五千点余、撮影した写真は千三百二十二点に及ぶ。

 企画展では、ウィルソンが百年前の神田川や八王子などで撮影したサクラなどの写真約五十点を展示。同じアングルから撮影した現在の写真などもある。

 ウィルソンの研究者で、今月十二日に終了した本紙連載を執筆した作家、古居智子さん=鹿児島県屋久島町=は十三日の講演で「百年前の東京の風景は、関東大震災や空襲、一九六四年東京五輪で破壊と再生を繰り返し、多くが失われた。それがウィルソン写真には残っている。百年後に記憶を残すという強い思いに裏付けられたウィルソン写真は、失われた記憶との対話を私たちに促している」と話していた=写真。

 企画展は六月十六日まで。入館料一般・大学生六百二十円。問い合わせはハローダイヤル=電03(5777)8600=へ。 (榎本哲也)


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