ネパール人が働く豊島区の飲食店「ふんわりダイニング」(池袋2)などで19日、防災訓練があった。外国人を含めた地域の人々が、震災や火災への備えや対応方法を学び、助け合う大切さを確認した。 (中村真暁)

 日本の言葉や文化が分からなくても、命を守る方法を知ってもらおうと、外国人支援などの四グループが共催した。ネパール語の通訳があり、ネパール人を含む約四十人が参加。区によると、外国人の参加を前提にした訓練は、区内初という。

 最初に区職員が、首都直下型地震の被害想定や防災マップの閲覧方法を説明。避難所に指定されている施設を訪れて場所を確認した後、池袋消防署の職員から自動体外式除細動器(AED)や消火器の使い方を近くの公園で教わった。

 一一九番通報の体験では、店員が店の所在地を電話口で伝えられない場面もあり、課題が浮き彫りになった。同店のグルン・ロサン店長(26)は「防災知識を持ちたいネパール人は多く、今日の学びを伝えていきたい」と話した。

 主催団体の一つ、NPO法人「豊島子どもWAKUWAKUネットワーク」(同区)の栗林知絵子理事長(53)は「日本人からアプローチしないと、外国人は地域コミュニティーに入りにくい。見つかった課題は次につなげていく」と話した。