野田市の小学四年栗原心愛(みあ)さん=当時(10)=が父から暴行を受けて死亡した事件を受け、同市職員らを対象にドメスティックバイオレンス(DV)と虐待のつながりなどを学ぶ研修が十二日、始まった。事件後、初の大規模な研修。市内の県東葛飾研修所で開かれた初回には延べ約二百二十人が参加、支援のあり方を考えた。

 研修は三日間で、計二回実施する。初日の十二日は職員の他、小中学校の教諭や児童委員らが出席した。DVや虐待、いじめ、パワハラなどの暴力を減らすため、啓発活動に取り組んでいるNPO法人レジリエンスの中島幸子、西山さつき両代表が講師を務めた。

 中島さんは「安全で健康で健全でなければしつけではない」と虐待との違いを強調。「子どもの味方になり、手本になり、誠実である安全な大人にならなければ」とアドバイスした。

 西山さんは「絶対的な支配の中で子どもを守り切れない現実がある」「待つのでなく、情報をつかみ安全に相談できる場をつくる取り組みが必要」と訴えた。

 参加した社会福祉士の小貫松江さんは「アンテナを張り、子どもたちのちょっとしたしぐさに気づける大人を増やさなければ」と話した。

 事件を受け、市が外部委員を交えて設置した市児童虐待事件再発防止合同委員会が、職員研修の実施を提案していた。 (林容史)