かつて米軍基地が広がっていた朝霞市の市立図書館(同市青葉台一)で十五、十六の両日、「市民による基地跡地の歴史展」が開かれる。同市は東京五輪・パラリンピックの射撃競技会場で、基地跡地の未利用地を使い、来場者を競技会場へ導く「シンボルロード」を整備。今回展示されるトロッコレールや消火栓は、現地に放置されていたり、整備工事で土中から掘り起こされたりした「時代の遺物」だという。

 同展を主催する市民団体「朝霞市基地跡地の歴史研究会」によると、トロッコレールは旧陸軍被服支廠(ししょう)に縦横無尽に張り巡らされ、荷物運搬作業を担った。消火栓や照明灯などは旧陸軍施設を接収した米軍基地「キャンプドレイク」で使われたとみられる。いずれもさび付き、時代の流れを感じさせる。

 「旧陸軍のトロッコレールは、車での輸送が主だった米軍には重用されず、舗装されたり芝を植栽されたりして埋もれていた」と同会の有永克司さん。

 歴史展では、長さ五十センチに切断された複数本のレールを展示する。消火栓は市役所前広場に移設保存されたため、掘り起こされた際の様子などを伝えるパネル展示をするという。

 両日とも午前十時〜午後五時。観覧無料。十六日は午後一時半から、有永さんの講演「ここまでわかったキャンプドレイク・朝鮮戦争とベトナム戦争の時代」もある。問い合わせは有永さん=電090(3596)0810=へ。 (加藤木信夫)