昨年5月に大津市の交差点で車2台が衝突し散歩中の保育園児16人が死傷した事故を受けて、渋川市が園外活動中の子どもたちの安全を守るため市民10人にボランティアとして委嘱した「キッズガード」が活動を始めた。大津市で昨年7月に全国で初めて導入された制度で、県内の自治体では初めて。 (渡辺隆治)

 渋川市は大津の事故後、市内の幼稚園や保育所、認定こども園など二十一施設の半径五百メートルの範囲を「キッズゾーン」に設定。キッズゾーンであることを知らせるため独自に作成した標識看板の設置、ガードレールや車止めポールの整備、停止線やグリーンベルトの補修などを進めている。

 キッズガードは保育所などと連携し、ゾーンの範囲内で園児たちの散歩や遠足などを見守り、同行して安全を確保する。任期は一年で再任可能。十人の内訳は公募一人、関係団体五人、保育所四人。市からオレンジ色の帽子とビブスが貸与された。渋川署も危険箇所の把握などに関する研修会を行うなどして、キッズガードの活動を支援する。

 キッズガードは七日、モデルゾーンの市第一保育所隣の公園に集合。同保育所の年長園児十四人が二百メートルほど離れた「へそ地蔵」まで散歩するのに付き添い、子どもが車道に出ないように注意したり、安全に道路を横断できるように車を止めるなどした。

 出発に立ち会った高木勉市長は「安心して散歩できるように守るので、すくすく育ってください」と子どもたちに呼び掛けた。