三連休入りした二十日、ぽかぽか陽気で多摩地域でも桜の開花が一気に進んだ。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため休園を続ける観光施設が多い中、再開した施設に家族連れらが繰り出した。一方、各地の桜祭りは中止が相次ぎ、花見スポットでは宴会自粛の動きが広がり、少し寂しい春休みになりそうだ。

 「祭りの中止は残念だがまた散歩に来たい」と、ソメイヨシノが咲き出した稲城市の三沢川沿いを散歩していた近くの会社員池谷光則さん(65)。ぼんぼりの設置は進むが、四月四、五日の三沢川桜・梨の花まつりは中止になった。

 ぼんぼり点灯と第十回記念で初企画のライトアップは二十三日から始まるが、混雑しないように宣伝は控える。市観光協会の担当者は「市外から大勢客を呼びたかった」と悔しがる。

 四月四日に八王子市の滝山城跡で予定した、来年の築城五百年を盛り上げるプレイベントの桜まつりも中止に。富士森公園では露店の出店が見送られ、市はシートを敷いての会食を控えるよう呼び掛ける。

 国営昭和記念公園(立川市など)は、夜間開園とライトアップ、初企画の花火を中止にした。感染拡大防止のため昼間も宴会の自粛を求めている。

 二十八、二十九日の小金井公園での小金井桜まつりや、町田市内約十カ所での町田さくらまつり、多摩市のせいせき桜まつりも取りやめに。府中市民桜まつりは、ぼんぼりやちょうちんの点灯も含めて中止し、市立公園での宴会も自粛を呼び掛けている。