新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためとする一斉休校を受け、子どもたちの面倒をみようと平塚市に開設された二つの預かり所を訪れ、話を聞いた。

 動きの早さに感嘆した。茅ケ崎市で家庭教師として働く福長佑太さんは首相による突然の要請に「子どもたちが行き場に困るだろうと直感した」と語る。すぐに看護師資格を持つ整体師で、二児の母である二宮町の竹田幸恵さんに相談した。子育て中の親のニーズを研究している産業能率大の松岡俊教授もまた、「できることを集める」をコンセプトに即座に反応した。

 最初、互いが借りようとした場所が重なった。そこで福長さんは「枠を広げることが大切。僕らは他にもつてがあるから」と譲った。そして人を介して平塚八幡宮内の施設を確保した。

 それぞれ数日間で準備を進め、相次いで開設した。その過程で平塚市内の女性グループや市民有志が福長さんたちや松岡教授に協力している。行動力と意志、知と熱が人と人を結び付けたように見える。市民の力に敬服する。 (吉岡潤)