千葉市中央区の千葉公園の再整備計画に伴い、同公園野球場が三十一日、約七十年の歴史に幕を閉じる。かつては高校野球の県大会やプロ野球の公式戦の会場となり、近年は市民の軟式野球などの場として親しまれてきた。長年利用してきた団体関係者は「寂しくなる」と別れを惜しむ。 (太田理英子)

 野球場は戦後間もない一九四九年十月に完成。敷地面積二万四千七百五十平方メートルで、収容人数は一万人。

 市公園管理課などによると、一九五〇年から二〇〇〇年にかけて、夏の高校野球県大会の会場として使用されてきた。プロ野球の公式戦も開催され、五〇年三月の巨人−広島戦に始まり、五六年までに十三試合が行われたという。

 市は九〇年以降、本部席の改修や照明塔の修繕をしてきたが、施設全体で老朽化が進んでいた。

 そのため、近年は軟式野球とソフトボールに利用を制限。市民総合体育大会や市中学校総合体育大会、社会人野球などに使われ、二〇一八年度の利用件数は千百十一件、利用者数は二万九百四十一人だった。

 施設の老朽化と公園全体の再整備のため、市は昨年夏に野球場の閉鎖を決定。跡地ではにぎわい創出ができる拠点施設や広場の整備を検討しており、二〇年度に運営する民間事業者を公募する。

 野球場の代替施設として、市は市蘇我スポーツ公園(同市中央区)に昨年オープンしたフクダ電子スタジアムを挙げ、二一年四月までにナイター設備を整備する予定。

 二十年近く野球場で大会を開催してきた県還暦軟式野球連盟の関係者らは、県内外のチームが熱戦を繰り広げてきた思い出を懐かしむ。同連盟事務局長の中田伸吉さん(71)は「利便性がよく、長年使ったなじみ深い球場なので寂しい」と話す。月末には野球場で親善試合を開き、関係者でお別れパーティーをする予定という。