ボールを蹴る前に、まずはコロナを蹴っ飛ばすんだ! 新型コロナウイルスの感染が拡大する中、墨田区役所サッカー部の有志が今月から、始業前に庁内を除菌する「朝活」を続けている。感染拡大を防止するためイベントの中止が相次ぎ、職員でつくるサッカー部も試合の自粛を余儀なくされている。試合再開を目指し、新型コロナに打ち勝とうと朝活にも力が入る。 (砂上麻子)

 連休明けの二十三日午前八時十五分。職員や来庁者の姿もまばらな区役所一階に、アルコール消毒剤とふきんを手にしたサッカー部員の八人が続々と現れた。約十分間、窓口カウンターやいす、申請書などの記載台、エスカレーターの手すりなどを念入りにふき取っていた。

 朝活が始まったのは十六日。新型コロナウイルス感染拡大を防止するため、今月に入りサッカー部の試合も中止や延期が相次いだ。試合ができないなら、「ホームグラウンド」の区役所庁舎から新型コロナの不安を払拭(ふっしょく)しようと、若手部員から朝活の提案があった。

 約五十人の部員のうち最初は二、三人だった参加者は少しずつ増えている。現在は地上十九階の区役所のうち一階から三階が中心だが、区民や来訪者、職員の利用が多い十五階まで活動を広げるつもりだ。

 キャプテンで税務課の上野裕基さん(29)は「新型コロナで社会全体が沈んだ雰囲気になっているので、除菌活動をすることで安心と元気を与えたい」と語る。