県は二十三日、土浦市の四十代の女性派遣社員が新型コロナウイルスに感染したと発表した。軽症という。県内四人目の感染者。最近の渡航歴はなく、県内で初めて感染源が海外ではないとみられる。勤務先の都内の病院で感染した可能性があるとするが、感染源ははっきりしない。ただ、大井川和彦知事は、教育活動を通常に戻すなどとしたガイドラインに変更はないとした。 (鈴木学)

 県によると、女性は十九日に勤務する東京都の帰国者・接触者外来のある病院から帰宅後、三七度台の熱が出て、せきの症状があった。二十、二十一日と三七〜三八度台の発熱が続き、診療所や帰国者・接触者外来を受診、二十二日に感染が確認された。両親と三人暮らしで、県は、行動歴から濃厚接触者は両親だけの可能性が高いとみている。

 女性の仕事は、直接患者に接することのない「医療系業務の補助」という。知事は「今のところ、病院での感染が一番可能性が高い」とした。

 一方で、県疾病対策課によると、勤務先の病院で感染者が出たという話はないという。女性はJR常磐線荒川沖駅(土浦市)を利用し週五日、都内に通い、常磐線から乗り継ぐ交通機関は明らかにしなかった。

 県は十九日、感染症対策を取りつつ、社会活動の制限を最小限にする基本方針をまとめ、部活動など学校における教育活動を二十三日から原則通常通りに戻すことなどを発表した。

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 知事は、今回の感染をもって方針を変更する状況にはないとし、常磐線の利用者に対しても「できる限りマスクを着用し、せきエチケットを守り、手洗いをしっかりするなど、通常の対応で大丈夫と思っている」と述べた。

◆県、5人目も確認

 県は二十三日夜、県内で五人目となる感染者が確認されたと発表した。

 県疾病対策課によると二十二日現在、県内でウイルスを検出するためのPCR検査をしたのは五百三十八人で六百八十五検体となっている。(鈴木学)