新型コロナウイルスの影響で売り上げ減少などに直面する秩父地域の地元業者らが二十四日、秩父市宮側町の秩父地域地場産業振興センターで、地場産品の販売イベント「コロナに負けるな!助け合いマルシェ」を開いた。マスク姿の市民らが、弁当や農産物などを次々に買い求めていた。

 イベントは、臨時休校や祭事の中止などで打撃を受けている飲食店や農家を支援すると同時に、自宅で過ごす子どもたちの食事の確保にも役立ててもらうのが目的。地元の商店街や行政機関などでつくる実行委員会が今回初めて開催した。

 主力商品の弁当は、オムライスや焼き鳥、豚肉のみそ漬けなど十一種類。いずれも税込み五百円のワンコイン価格に統一し、感染拡大につながる接客時間の短縮を図った。学校給食用のパンやイチゴ、和菓子なども取り扱った。

 秩父地域では、感染拡大のあおりを受け、宿泊のキャンセルや観光農園の利用者の減少など、飲食業や観光業を中心に深刻な影響が出ている。実行委員長の島田憲一さん(68)は「われわれでできることはないかとマルシェを思い立った」と意義を話す。

 弁当を購入した秩父市近戸町の会社員新井光枝さん(60)は「子どもが家にずっといるので、昼食づくりが大変だった。マルシェは助かる。世の中の状況が少しでも良くなるといい」と話していた。

 マルシェは、毎週火曜午前十時半〜午後二時。商品が売り切れ次第終了。問い合わせは実行委事務局の「コワーキングスペース働空間(はたらくうかん)」=電0494(26)5895=へ。 (出来田敬司)