東京五輪・パラリンピックを一年程度延期することが決まって一夜明けた二十五日、英国の事前キャンプ地になっている川崎市は対応の検討に入った。市民らには、新型コロナウイルス対策の側面を踏まえ、冷静で前向きな受け止めがみられた。

 英国チームの事前キャンプ地の契約期間は今夏となっており、川崎市は、契約を変更するのか新たに結び直すのか検討する必要に迫られた。担当者は「延期された大会日程の発表など、国際オリンピック委員会(IOC)の今後の対応を注視している」と話した。

 市によると、事前キャンプは七〜九月、中原区の等々力陸上競技場で受け入れる予定だった。今月にはスタッフと選手十人程度が前もって来日することも予定されていたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、市には上旬ごろにキャンセルの連絡があった。

 感染拡大を防ぐため、市民や市内在勤・在学の人たちボランティア約二百人を対象に今月予定していた研修を取りやめるなどの影響も出ていた。研修は五月と七月にも予定しているが、延期された日程が正式に発表されるのを受けて、今後の対応を検討するという。

 福田紀彦市長は二十五日、報道陣に「比較的早く決断に至ったことは評価したい。残念な反面、英国チームの皆さんに、安心して来てもらえる準備を整える時間をもらった。これまで取り組んできた(かわさきパラムーブメントなどの)レガシー形成にも取り組める。有意義な一年にしたい」と話した。 (大平樹)