政府が新型コロナウイルスを抑える緊急事態宣言を県などに発令してから二十八日で三週間がたった。県内の感染者数は同日までに八百二十三人が確認されている。発令後は二十〜四十人単位の感染判明が続いたが、三週目の中盤に入ってから一桁が続く。県民の外出自粛の効果が出ているとみられる。一方で、感染者の死亡が連日、確認されている。 (中谷秀樹)

 発令翌日から一週間ごとの感染者の発表数は、一週目(八〜十四日)が二百十一人、二週目(十五〜二十一日)が二百二十三人、三週目(二十二〜二十八日)が九十七人。特に二十五日以降は十人以下が四日連続で続いた。

 一般的に外出自粛などの効果は約二週間後から出始めるとされ、県民の行動が、ある程度結果として表れたとみられる。県疾病対策課の館岡聡課長は「まだ公式な見解を述べる状況でもない。引き続き様子を見たい」と警戒を崩さない。

 県内五十四市町村で、二十八日までに感染が確認されたのは三十七市町。特に南房総地域は感染者が少ない。同課の担当者は「比較的人口が少なく、近所の顔が見える地方のコミュニティーでは密集も少ないと考えられ、濃厚接触者も追跡しやすい」と指摘した。

 また、濃厚接触者の存在など感染経路が不明の事例が二週目より減った。二十日に発表された感染者でクラスター発生の福祉施設の関係者を除く十七人中十二人が感染経路不明。二十一日も十四人中、感染経路に心当たりがない人は十一人だった。感染者数が十人以下となった二十五日以降、経路不明は全体の半数以下に。市中感染がある程度減少したとみられる。

 感染者が減る一方、死者は増加傾向で二十一日から八日連続で複数人の死亡が発表された。二十八日現在の死者三十一人のうち、クラスターが発生している介護老人保健施設の「あきやまの郷」(松戸市)と「市川ゆうゆう」(市川市)の入所者が十七人を占めている。