閉店の三越千葉 最終日の開店前に550人が列

閉店の三越千葉 最終日の開店前に550人が列

 地域に愛され続けた百貨店がまた一つ幕を下ろした。千葉市中央区の三越千葉店が二十日、閉店した。前身の百貨店「ニューナラヤ」から、四十五年にわたり街の移り変わりを見つめてきた。訪れた客からは、「長年お世話になった店なので寂しい」と最後を惜しむ声が聞かれた。

 最終日には、午前十時の開店前から約五百五十人が列を作り、記念に入り口のライオン像を写真に収める人たちの姿も見られた。通常より五分早い午前九時五十五分に開店した。

 多古町船越の佐瀬弘子さん(62)は、仕事を定年退職した際に着た黒のドレスにベージュのジャケット姿で来店。「仕事が大変なとき、家族のように接してくれる販売員さんに癒やされていた。長年お世話になった感謝の気持ちを伝えたくてこの服装にした。今日は一日中過ごすつもり」と声を弾ませた。

 三越千葉店は、一九八四年十月にニューナラヤを引き継ぐ形で営業開始。ピーク時の九一年度は五百七億円の売上高を記録し千葉の商圏を支えたが、バブル崩壊後に売り上げが低下。大幅な収益改善が見込めないことなどから、昨年九月に閉店を発表した。

 閉店後は、隣接の塚本大千葉ビル五階で学校制服の注文販売(四月十二日から)、同九階でギフトカウンター(五月三十一日から)をそれぞれ開設。近隣のビルに設ける得意先向けサロン(四月二十二日から)で、日本橋本店への取り次ぎや商品の取り寄せを行う。

 四月二十七日まで、現在の店舗一階に問い合わせカウンターを設ける。

 問い合わせは同店=電043(224)3131=へ。(柚木まり、黒籔香織)

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