東京23区男子:センスない女は相手にされない。時代を創る渋谷区スタートアップ系男子の偏った恋愛傾向

東京23区男子:センスない女は相手にされない。時代を創る渋谷区スタートアップ系男子の偏った恋愛傾向

東京23区ー。

東京都の中心となる23の「特別地方公共団体」の「特別区」のことを、私たちは東京23区と呼ぶ。

23ある中の、どの区に住んでいるかによって、その人の傾向や特徴は如実に表れるもの。

料理研究家として活動する青柳里香(28歳)が、各区の男たちとデートを重ねることで感じた、それぞれの特徴と生態とは・・・?



—軽く飲んでからご飯に行こうよ!

本日のデート相手・航平からそんな連絡が来たのは、当日の昼のことだった。

航平に指定された『TRUNK(BAR)』は、夕方にも関わらずステッカーを貼ったMac Bookをカチャカチャと動かすオシャレ系の人で溢れ返っている。

航平と出会ったのは、先々週末のこと。知人に誘われて顔を出した、スタートアップ系の人が集うパーティーで知り合った。

“誰かいい人いるかな〜♡”という、完全に私欲丸出しで参加した私だが、扉を開けた途端に、自分がとてつもなく場違いであることに気づかされた。

皆Tシャツの上にオシャレ系パーカー、そしてデニムといったカジュアルな装いで、土曜日だったこともあるがスーツ姿の人なんて一人もいない。無駄に気合を入れてタイトスカートで来た自分が恥ずかしくなるほど、私には不似合いな世界が広がっていた。

名刺交換も盛んに行われており、参加している女性達もビジネスの話ばかり。

“何のお仕事しているんですか?”の問いに対し、ここでは会社員では通用しない。“自分でやっています”と言わない限り、この輪の中には入れないような、熱気と仲間意識強めの空気が漂っていたのだ。

—な、何よこの意識高い系の集まりは・・・

そうして呆気にとられる私に、気さくに話しかけてきてくれたのが航平だった。


将来有望No.1!青田買いの可能性があるものの、彼氏には不向き...?



「あ、里香さん!」

カウンターにいた航平の爽やかな笑顔を見て、こちらも思わず笑顔になる。今日も航平は爽やかで、カジュアルだ。

「何飲みますか?」

そう言ってサラリとお会計を済ませてくれる航平に礼を言い、乾杯する。色白で肌が綺麗な航平。ちょっと線が細いものの、力を入れた時に浮き出る腕の血管が妙に色っぽい。

「今日はここでご飯なんですか?」

店内を見渡すと、レストランは別フロアーか奥の方にあるようだ。しかし、航平の頭の中ではきちんとプランができていたらしい。

「お店はここじゃないんです。これ飲み終わったら移動しましょう。大通りまで歩けます?そこからタクシー拾いましょう」
「は、はい。もちろん!」

そうして足早に1軒目を去った私たち。渋谷区スタートアップ系男子とのデートの場合、ピンヒールはご法度だと私は密かに胸に刻む。

周りを見てみると、街を歩く女性たちもオシャレレベルが異常に高く、いわゆるコンサバとは一線を画している。靴もピンヒールではなく、チャンキーヒールやブランド系のスニーカーの割合が高い。コンサバで固めた自分が、この街では浮いていることをまたしても思い知らされる。

「着きました!」

そんなことを考えているうちにタクシーに乗り込み、キラー通りから青山熊野神社方向へ抜けて到着したのは、『アンディ』だった。



普通のベトナム料理屋かと思いきや、とんでもなくセンスがいい。奇をてらった系でもない。ただただ、オシャレである。

そしてさっきから航平の飲みはスローペースだが、話は面白い。私の知らないワードがポンポンと出てくる上、彼の知識には驚かされる。

「神泉の『アウレリオ』とか行きました?最近昼間によく表参道の『LATTEST』で仕事しているんですけど、里香さんは、気になっている店とかあります?」

「え?ど、どこでしょうか」

そう言いながらも、一生懸命頭をフル回転させる。彼から、少しでも“ダサい”とか“センスがない”と思われたら、このデートが最後になってしまうような気がする。

「でも本当に、航平さんってセンスがいいんですね」

情報をアップデートしていなかった自分を悔いながら慌てて話をそらし、私は航平の恋愛観を聞き出すことにした。

「そんなことないですよ。僕あまりブランド物とかも買わないし、女性とも派手に遊ぶわけでもないから・・・。お金を使うところが限定してるんですよ」

「へぇ〜意外に堅実なんですね!結婚したらいい旦那様になりそう!」

そう、意気揚々と私が航平に話しかけた時だった。航平の発言に、私は思わずピクッとなった。


「あ・・・僕、彼女は欲しいんですけど、結婚願望はないんです」


婚活女子ならヤキモキするだけかも!?渋谷区男子の掴めぬ男心

結婚願望は特にナシ


「え・・・け、結婚願望はないんですか?」

あくまでも冷静に、笑顔で聞くフリをする。しかし内心、私の心の中は大荒れしている。猛吹雪だ。せっかくいいなと思っていたのに、結婚願望がないとなると話は別になってくる。

「今は仕事が楽しいし、まだまだ結婚とか考えられないんですよね。そもそも、結婚って必要なのかなぁ?」

何の悪気もなく言い放つ航平に、私は徐々にカルチャーのギャップを感じ始めた。



「今僕が作っているサービスで、世界を変えたいんです。今は目の前にある課題解決と夢の方が大事だけど、時代を変えていけたらいいなぁと」

目をキラキラと輝かせる航平の背後には、大きな未来予想図が見える。

しかし、果たして私はこの夢を支えられるほどのセンスと感覚を持ち合わせているかと問われれば、自信がない。

「航平さんの好きなタイプってどんな子ですか?」

「僕の好きなタイプは、自分の知らない世界を知っている人ですね。その人にしかない個性があって、感性豊かで尊敬できる人がいいなあ」

将来有望でセンスがあってイケメンで爽やか。かつトークも面白く、一緒にいて楽しい渋谷区スタートアップ系男子。

しかし大化けする可能性を秘める彼らのお眼鏡にかなう女性は、彼らと同等レベルの自己実現能力と常に上を向いて進むパワーがある子。そして自分をしっかり持っている子だ。

—私の感性、大丈夫かな...そもそも、私の個性ってなんだ?

航平と話しているうちに、だんだんと自分の人間性についてまで考え始めてしまった。

結局、デートは航平のクリエイティブな話と、センスが良すぎてよく分からない、今NYで話題のアーティストの話に置いていかれないよう必死になっているうちに終わってしまった。

そして食事を終え、店を出た途端にクルリと来た方向へ踵を返す航平。たしか彼の住まいは代々木上原だったはずだが、それでは逆方向だ。

「あれ?お家、代々木上原ですよね・・・?」
「僕、さっきのTRUNKの近くに自転車置いたままなんです。またね!」

そう言って、リュックを背負って爽やかに去ってゆく航平。


一見、敷居が低そうに見えるのに、実際に足を踏み入れると意外に敷居の高い渋谷区。

常に自分をアップデートし、成長を続けない限りこの街では、渋谷区に住むトレンドに敏感で意識高め系の男性にはすぐに置いていかれそうだ。




私は外苑前駅に向かって歩きながら、今日のデートのまとめを携帯のメモにしたためた。

-----------------------------------------------------

【渋谷区スタートアップ系男子まとめ】

・仕事>恋愛
・結婚願望はあまりない
・自転車移動率高め
・トレンド発信能力高め
・お酒はほどほど
・好きなタイプはインスピレーションを刺激してくれるような、才能溢れる子
・とにかくセンスにこだわりあり(センスが良すぎて女子がついていけないこともある)

-----------------------------------------------------


▶NEXT:12月24日 月曜更新予定
プライドの高さは23区の中で1位!?絶対王者・港区男子



関連ニュースをもっと見る

関連記事

東京カレンダーの他の記事もみる
主要なニュースをもっと見る
社会のニュースをもっと見る
経済のニュースをもっと見る
政治のニュースをもっと見る
国際・科学のニュースをもっと見る
エンタメのニュースをもっと見る
スポーツのニュースをもっと見る
トレンドのニュースをもっと見る
生活術のニュースをもっと見る
地域のニュースをもっと見る

トレンド アクセスランキング

ランキングの続きを見る

トレンド 新着ニュース

新着ニュース一覧へ

総合 アクセスランキング

ランキングの続きを見る

東京 新着ニュース

東京の新着ニュースをもっと見る

東京 コラム・街ネタ

東京のコラム・街ネタをもっと見る

特集

特集一覧を見る

記事検索