フェイクの幸せなんて興味ない。圧倒的安定感があり、人として大正解な台東区男子の魅力

フェイクの幸せなんて興味ない。圧倒的安定感があり、人として大正解な台東区男子の魅力

東京23区ー。

東京都の中心となる23の「特別地方公共団体」の「特別区」のことを、私たちは東京23区と呼ぶ。

23ある中の、どの区に住んでいるかによって、その人の傾向や特徴は如実に表れるもの。

料理研究家として活動する青柳里香(28歳)が、各区の男たちとデートを重ねることで感じた、それぞれの特徴と生態とは・・・?

前回は、渋谷区スタートアップ系男子、絶対王者港区男子や千代田区プリンス、幸せに葛藤する江東区タワマン男子や文化基準の高い文京区男子を見てきた。今週は?



—上野、かぁ。

自宅のある方面とは、山の手線で真反対の場所にある上野駅に降り立ち、思わず周囲をキョロキョロと見渡す。

今日は、先日知り合いから紹介された、上野在住の竜二郎・30歳とデートなのだが、正直まだ彼は未知数だった。

今回会うのが二度目で、彼の住んでいる家も、デートの約束をする時に知ったくらいだ。

だが彼は相当上野エリアが好きなようで、“デート場所は是非僕の地元へ”との熱心な誘いを断りきれず、こうして私は上野にいる。

—せっかく来たし、楽しもう!

そう思い、『KANAME』のドアを開ける。しかし、店のドアを開けた途端に驚いてしまった。

その店の内装はスタイリッシュで、店内はまるで港区か表参道あたりにありそうな素敵な店のようだったから。

—あれ?ごめんなさい、私台東区を誤解していたかも。

そして竜二郎とデートを進めるにつれて、そのイメージは更に強くなっていったのだ。


江戸っ子男子の真髄!?台東区男子のプライドと特徴とは

江戸っ子気質の台東区男子


「里香ちゃん!わざわざ来てくれてありがとう」

店へ着くと、笑顔で迎えてくれた竜二郎。その小洒落たスタイルにもハッとしつつ、『KANAME』でのデートが始まった。



大変申し訳ないのだが、上野と言えば昔ながらの名店が多く、新しいお店と言えば最近話題になっていた『ナベノ-イズム』など数店舗くらいしか知らない自分がいる。

「ふふ、上野って聞くと、みんなパンダか上野公園くらいしか思い浮かばないでしょ?でもね、意外にこの界隈は住みやすくていい所なんだよ」

ワインで乾杯しながら、今一度竜二郎を見つめ直す。

深い緑色のニットとネクタイの組み合わせから彼のこだわりが垣間見られるが、テンポ良く話す彼の話を聞いているうちに、彼の根っからの江戸っ子気質を感じ始めた。

「竜二郎さんは、ずっとこの近くで生まれ育ったんですか?」

「そうだよ。今は親父の会社を継いでいるし、もうここから離れられないなぁ」

そう言いながらも、どこか嬉しそうな竜二郎。

元々大手代理店に勤めていたが、2年ほど前に辞めて、父親の会社に入ったそうだ。

「会社は繊維系の下請けなんだけど、僕の代で更に改革を進めたいんだよね。だから今は仕事が楽しくて、楽しくて」

そう目を輝かせながら話す竜二郎の話に、思わず引き込まれる。上手く言葉にできないが、人生がとても充実しているように見えたからだ。

それは今まで見てきた、特に渋谷区や港区などとは全く違うものだった。

儚く脆い自信などではなく、彼には絶対的に、揺るがない安定感があるのだ。

「お仕事が楽しいって、いいですね。でも代理店を辞めるときに迷いはなかったんですか?」

転職をするとなると、普通は心配になる。だが、竜二郎はそもそもの人生設計が違うようだ。

「全く。代理店に入ったのも、親父の会社を継ぐためだったからね」

優しく、ハキハキしている雰囲気の竜二郎。相当頭がキレそうだし、何よりきっぷが良い感じがする。

「この界隈は、元々江戸の商売の中心地だったこともあって、未だに商売人気質が残ってるんだよね。浅草があって、そこには仲見世があるでしょ?それに上野のアメ横や、かっぱ橋道具街とか・・・。このあたりには未だに古き良き問屋や卸売業者が集っているんだよ」

「そう言われてみればそうですよね。私も撮影に使うための食器とか、結構かっぱ橋に買いに来ます!」

家族経営の食器店に、古き良き喫茶店。クラシックな、祖母が好みそうな宝石店に外国人観光客で溢れ返る浅草雷門前。

台東区はどこを切り取っても、文化がある。

そう伝えると、竜二郎はとても優しい眼差しになった。

「何だか嬉しいなぁ〜。最近は港区云々とか言われているけれど、東京の中心は元々こっちのエリアだからね。上野公園だけでなく、人もいいし、歴史も文化も深いし最高だよ」

竜二郎の話を聞いているうちに、私は徐々にこの台東区に、そして竜二郎に魅せられ始めていた。


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初めて会った時から、私は竜二郎に対して思っていたことがある。

話している時はいつもニコニコとしており、一緒にいて妙に安らぐ。そして何よりも、揺るがぬ強さと圧倒的な人としての地盤の強さを感じるのだ。

「竜二郎さんって優しくてモテそうなのに、全然ガツガツしてないですよね?焦りがないというか、幸せに満ち溢れているというか・・・」

小手先の幸せではなく代々守られてきた、ガッチリとした幸せが、ここにはある気がしてきた。



「歴史があるからね。鰻屋とかお蕎麦屋とか、子供の時から通ってる店も多くあるし。地域のみんなで繋がってる感じかなぁ。あとは飲む時とか、同級生の家で飲むことも多いから、必然的に家族ぐるみの付き合いになるしね。

だから逆に、見栄なんてはったらすぐにバレちゃうよ(笑)」

決して、華美ではないのかもしれない。

だが竜二郎を見ていると、そんな上辺の見掛け倒しの物などではなく、礼儀とか上下関係とか、人として必要なものが身についている気がする。

そんな彼の中には、昔ながらの東京の真髄が流れているのかもしれない。

しかし、ここでふと疑問が湧く。竜二郎が赤坂にある大手広告代理店に勤めていた時から、ずっと上野に住んでいるのだろうか。

「いい質問だね。実は勤めていた当時は、乃木坂に住んでいてさ。あの界隈はあの界隈で楽しかったけど、もう住みたいとは思わないなぁ。上野って、バランスがいいんだよね。良い意味で気を張らなくてもいいし」

たしかに、物凄く気取っている訳ではないが、適度にシティー感もある。

とはいえ完全に下町ではないが、駅前の商店街や街を歩いている人たち、そして点在している小さな店には、人情味も溢れている。



竜二郎は、物凄くペラペラ話すわけではないが、合いの手も上手いし、会話のテンポも良い。そして何よりも、自分が満たされているからこそ、人に対してとても優しい。

「でも、最近上野も新しい人たちが入ってきたりして、徐々に変わりつつあるんだけどねぇ」

古き良き街並みを残しつつも、新しさもある台東区。一見アンバランスなはずなのに、それはとても綺麗にミックスされており、双方の良い所を上手く取り入れているようにも見える。

「なんだかんだ言っても、このあたりも徐々に変わっていってるんだ。でも、昔ながらの江戸の良さは残っているし、本当にいい所だよ」

終始、嬉しそうに話してくれた竜二郎。そんな上野はもうすぐ春を迎えて、桜の季節がやってくるなぁと、私はぼんやり考えていた。

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【台東区男子まとめ】

・他人と比較しない、きっぷが良い
・地元密着型が多い
・ライバルは墨田区
・ホッピー通りなどは地元の人はあまり行かない
・飲むのは家率が異常に高い
・近所付き合いも良好

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▶NEXT:2月25日 月曜更新予定
イーストサイドの隠れ玉の輿区・墨田区登場!



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