東京ミリオネア:月収5万から、年収2億へ。東京ドリームを手にした40代男が語る“お金の魔力”とは

東京ミリオネア:月収5万から、年収2億へ。東京ドリームを手にした40代男が語る“お金の魔力”とは

年収が上がっても、幸福度は一定以上は上がらない…。

世間で言われているこの言葉は、果たして本当なのだろうか?

たしかに、年収3,000万も5,000万も、暮らしは大して変わらないのが東京の現実である。

であれば、1億円以上稼げば、さすがに違うのでは?

そこで東カレは、1億円プレーヤーが考える『お金と幸福感』について、東京ミリオネアたちへのインタビューを敢行した。

年収1億円を稼ぎ出す人が考える、お金とは?幸福とは?

ミリオネアたちの、リアルな声をお届けしよう。



【今週のミリオネア】

名前:杉山さん(仮名)
年齢:40代
年収:2億円
職業:会社経営、投資家
住まい:香港(1年の1/4)、東京(1年の3/4)
家族:香港に暮らす妻、子供2人


今回話を聞いたのは、7つの会社を経営する傍ら、エンジェル投資家として年1億を投資している杉山さん。

学生時代にアメリカでの留学を経験し、東京大学の大学院を卒業後、大手コンサルティング会社に勤務。その後、自身の会社を立ち上げ、東証一部にまで上場させた敏腕だ。

自身の会社の役員は数年前に退任したが、現在は幅広く事業を展開するなど、多忙な生活を送っている杉山さんに収入と幸福度の相関関係について聞いてみた。


―――現在の年収は2億円とのことですが、大学院を卒業されてから、どのようにして年収は推移していったのですか?

杉山さん:大学院を卒業後、26歳でコンサルティング会社に入社した当時は、年収1,000万円ぐらいでした。残業代がすごく貰えましたからね…。

元々、独立するつもりだったので、そのために勉強ができればとコンサルティング会社を選んだというのもありましたが、そこから3年間働き、結果的に独立するための資金も貯めることができました。

―――さすが大手コンサルは新卒でも高給ですね。となると、3年間働かれた後にご自身の会社を創業されてからは、年収がさらに増えていったのでは?

杉山さん:そんなこともないですよ。従業員の生活を第一に考えていたので、自分の収入に関しては、とりあえずは貯金を切り崩せばいいかなと。なので、創業2年目のときなんて、収入が月5万円なんてことも半年ぐらい続いていましたよ。


月収5万円から、年収2億を稼ぎ出すようになるまで、彼に何があったのか…?

交際費はケチらない。“今を大事に生きる”を重視した結果


―――月収5万円…。ミリオネアにもそんな時代があったとは。それまでの収入との落差があったと思いますが、不安はなかったですか?

杉山さん:やってしまったなとは思いましたよ(笑)。ただ、原因はわかっていたので、なんとかなるなと。そんなに悪いときはずっと続かないだろうと思っていました。

現に、半年後には収益も上がり、年収も800万円ぐらいになりましたね。そこから1年も経たずに年収でいうと2,700万円ぐらいになり、その後も取締役を退任するまでは年収は常に2,000万円台後半でした。

―――なんとかなる…、自信がすごいですね。すごく前向きというか。でも、その結果が今の年収2億円の収入に結びついていると?

杉山さん:そうですね。“今を大事に生きる”というのをモットーに生きているので、ダメなら次にどうするかを考えるだとか、前向きに捉えていました。

ポジティブなんですよね。収入が月5万円のときも飲みに行くのには思う存分お金を使っていましたし。だから全くお金が貯まらなかったですね。飲み代に給料全額つぎ込んでました(笑)。昔から人脈を広げるのが好きで、今でも交際費を削ったことは一度もないですね。

―――ちなみに、その交際費って今ではどれくらい使われているのですか?

杉山さん:月800万円ぐらいかな。だいたい1回の会食で40万円以上は使っちゃいますからね。

―――800万円! もはや新卒の頃の年収と一緒ですね…。ミリオネアになると、お金に対する執着みたいなものは一切なくなるのですか?

杉山さん:やりたいことがなんでもできるようになったという意味では、そうかもしれません。ただ、お金に対する執着というものは昔から一切なかったですね。

というのも、私の親も経営者で、祖父の代に創業した会社を営んでいるのですが、幼い頃から“お金は追いかけるな”と教えられていたので。困っている人がいたら協力したり、助けてあげる。また人を紹介してあげたりだとか、とにかく人にgiveしなさいと。

そうすれば、勝手にtakeできると言われていました。なので、稼ごうだとか儲けようだとか、見返りを期待したりしたことは一度もないんですよね。

―――なるほど、深いですね。となると、人に対してお金を使うことのほうが多いですか? 自分でこういったものが欲しいだとか、これを買うために頑張るだとか、そういったことはない?

杉山さん:欲しいもの…。そうですね、ないかなぁ。もちろん普段身に着けるものは上質なものを選ぶようにはしていますが、特にこだわりはないですね。お金を一番かけるのは、先ほども言ったように食事で。

ただ、ひとりで食べるのは好きじゃなくて…。さみしがり屋なんですよね(笑)。だから、結局、知人を誘ったりだとか会食が多くなってしまい、全額お支払いしてしまうという。

あと、お金をかけるとなると、やはり子どもの教育ですかね。今も最高水準の教育を受けさせようと、子どもを香港の一流アメリカンスクールに通わせるために、妻も帯同していて別居していますし…。そこはお金を惜しみませんね。あとは妻へのプレゼント(笑)。



この前も高級ブランドのジュエリーをプレゼントしましたよ。誕生日はもちろん記念日にも…。

本当、1年に何回誕生日と記念日があるんだっていうぐらいプレゼントしています(笑)。結婚する前、お付き合いしているときは50万円ぐらいのプレゼントだったんですが…。


年収2億の男が「一番幸せを感じる時間」とは?

―――ご結婚はいつされたのですか? やはり安心したいだとか、落ち着いた幸せな暮らしを目指して奥様とご結婚された?

杉山さん:結婚したのは約15年前ですね。食事会で出会った妻は、5つ下のほんわかしたタイプのキャビンアテンダントでした。

僕自身、20代から30代前半まではバリキャリタイプの女性とお付き合いすることが多かったのですが、自分の仕事が忙しいこともあり、家庭では癒しが欲しいなと。

だから、バリキャリより家庭に入ってくれる人がよかったんです。今でも妻には仕事の話を一切したことがありません。

―――お話を伺っていると、ご家族のためにお金を使われることが多いかと思いますが、最近の一番大きな買い物はなんですか?

杉山さん:もちろん株などの投資にかけるお金が一番大きいですが、買い物という意味でいうと家ですね。

子どもの教育のために海外に住むまでは、ずっと世田谷区の2LDKの7,000万円ぐらいの家に住んでいて、今もその家があるのですが…。私の両親が地方に住んでいて、老夫婦2人じゃ心配なので呼び寄せることができるようにと、最近、港区に2億5,000万のペントハウスを買ったんです。

妻と子どもたちとは離れて暮らしているので、自分が東京にいるときは一緒に住めたらと思って。

―――やはり家には一番お金をかけていらっしゃるのですね。ちなみに、高級車も所有されていたり?

杉山さん:今も国産車に乗っていますね(笑)。ただ、子どもには、パパはプライベートジェットに乗って香港に来ないの? なんて言われていまして…。学校の友達はみんなプライベートジェットやヘリで旅行に行ったりしているみたいで、小学生でもビジネスクラスで移動が普通だそうで。

うちの子どもはエコノミークラスで移動させているので、よく聞かれますね。ただ、子どもの頃からそんな贅沢をさせていたら、感覚がおかしくなってしまうと思うので、うちはそういったことはしないです。



―――では、それほど豪華なライフスタイルを送られているわけでもないとのことですが、杉山さんにとって幸せとはなんですか?

杉山さん:幸せという意味では、月に1週間は必ず家族と一緒に過ごすのですが、そのときは癒されますね。フランス人みたいな考えですが、やはり家族が一番なんですよね。

―――家族が一番って素晴らしいですね。では、お金をたくさん得るようになって、変わったことはありますか?

杉山さん:お金を得てから変わったことが、本当にないんですよね。昔から全く変わらないねと、学生時代からの友人にも言われます。もちろん、今はやりたいことがなんでもできるようになったというのはありますが…。


杉山さんが考える、お金の「魅力」と「魔力」とは?

あると増やしたくなるのが、お金の“魔力”?


―――では、お金を使うときに迷いはなくなった? お金はあればあるだけいいと思いますか?

杉山さん:迷いはないです。一番ベストなものを買います。即決です。投資なんかも3,000万円までは即決で使います。1億円はさすがにビビりますが(笑)。

ベンチャーへの投資はすぐに消えちゃいますからね。ただ、お金はあったら増やしたくなるんですよね。減るのが負けた感じがするというか。

すごく浪費していも、それ以上に増えていかないと嫌なんですよ。だけど、これからも色々なことにチャレンジしていきたいなとは考えています。それは贅沢をするためではなくて、社会に還元できるようなことをしていきたいと思っているので。

―――社会に還元できるようなこととは、具体的にどのような?

杉山さん:ゼロから会社をスタートして上場させたので、これから起業しようとする若い人に、そのノウハウを教えてあげたりしています。

また、今は毎年1億円をいろんなシードステージのベンチャー企業にばらまいており、投資先にアドバイスすることによって上場させることを目指しています。

ビジネスをゼロからスタートして、社会に認められることがやはり大切だとも考えているので。

自分が苦労した分、若い人には少しでも近道できる方法があれば教えてあげたいなと。昔は、本格的な経営指導がなかったので、当時の自分もそういったことをしてもらえたらよかったなと思っていたので。もちろんそういったアドバイザリーはタダでやっています。

頼られるとやっちゃうんですよね(笑)。大学で講義をすることもありますが、お金はもらってないです。

―――では、もはやお金を基準に行動されることもなくなったと思いますが、今の目標などはありますか?

杉山さん:まぁ、仕事は半分趣味みたいなものだから、辞めようとは思ったこともないので、今後も続けていくつもりです。実はある人から、やりたいことはすべてやるべき、そうすることですべてのスペシャリストになることができると言われたんですよね。

そういう総合力のある生き方もあるなぁと思って、最近、エステやジムなどヘルスケア系の事業も始めました。今までやってきた分野とは違うことをやっていきたいと思いまして。



基本的に、手に入らないものはない


―――杉山さんは、ご自身が若い頃に目指していたところに到達されたと思われますか?

杉山さん:起業したときに想像していたよりは上に行きましたね。というのも、立ち上げた会社が上場した額が1,000億円を超えまして。上場といってもピンキリなのですが、普通のベンチャーだと100億円ぐらいなので。

―――では、今までのお話をまとめると、年収が変わったことによって幸福度は変わらないということでしょうか?

杉山さん:そうですね。本当に運がいいだけなのですが、これまで辛かったと思うこともなかったですし。今は資産50億円以上のプライベートバンクに入っていて、優遇されることも多いので、基本的には手に入らないものはないというのが現実で…。

ただ、都会、とくにここ東京に住んで、年収3,000万円を超えてはじめてお金で心配することはなくなったと思いますね。そこを超えると、4,500万円以上は半分以上は税金で取られますし(笑)。

あ、でも、唯一変わったことといえば、学生時代や会社員時代の友達とたまに会ったりするときに、普段は絶対に選ばない居酒屋に行ったりだとかで、辛いなぁと思うようになったことですかね。やっぱり本当に美味しくていい店に行きたいので(笑)。そういった部分で差が出たり、自分の話があまりできないという苦労はありますよ。





内閣府が発表している「人々の幸福感と所得について」の中に、以下の記述がある。

「幸福感を判断する際に重視する基準としては、自分の理想との比較や将来への期待・不安が挙げられる。」

つまり、人が感じる「幸福感」には、“理想の自分に近づけている実感があるか”、また、“未来に明るい期待を持てるか”が、関係しているようである。

その点でいうと、今回取材した杉山さんはまさに、どんな状況でもその2点は概ね満たされていたのだろう。

月収5万円の時期でも、学生の頃から考えていた起業を果たし、将来への期待を持ち続けた。

もちろん、それだけで誰しもが幸福感で満たされるわけでもなければ、ミリオネアになれるわけでもない。

ただ、どんなに稼いでいても幸福感を得られない場合は、上記の2つが満たされていないケースが大いにあるのではないだろうか。


▶Next:10月更新予定


▶明日9月17日(火)は、人気連載『夫の反乱』

夫から溺愛され、好き放題にやってきた美人妻・めぐみ。最近夫の様子がおかしいことに気づき…。夫を大切にすることを忘れた妻の行く末は?続きは、明日の連載をお楽しみに!



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