大好きな彼が、妹と恋に落ちて結婚…!人生ドン底に落ちた30歳女がとった行動とは

大好きな彼が、妹と恋に落ちて結婚…!人生ドン底に落ちた30歳女がとった行動とは

女は、直感にしたがい、時として大胆にお金をつかう。

その瞬間、彼女たちが心に描くのは、とびきりの夢や幸せな未来。

この連載で紹介するのは、“ある物”にお金をつかったことで人生が変わった女たちの物語。

欲しい物にお金をつぎ込み、夢を見事に叶えた女や、それがキッカケで人生が好転した女もいれば、転落した女もいる。

これまで、デートでの失敗経験からワインスクールに投資する女性や、また8万円のワンピースがきっかけでパーソナルスタイリストとして活躍する女性を紹介した。

さて、今回登場するのは?



Vol.11 家を買う独身女


名前:阿川果歩さん(仮名)
職業:メガバンク勤務
年齢:38歳


「一人暮らしの女性が、買うと結婚できないもの」と巷で言われているものに、ペットと家がある。

以前、チワワを購入したことによりダメな恋愛から抜け出した女性を紹介したが、今回は、家を購入した女性を紹介する。

「すみません、遅くなって!」

待ち合わせ時間に少し遅れて、マンダリンオリエンタルホテルの『オリエンタルラウンジ』に現れた果歩さん。

メガバンクに勤めながら、1歳の女の子を育てているワーママだ。現在は、家族3人で月島のマンションで暮らしているそう。

席につくとテキパキとオーダーする姿は、仕事とママ業をしっかり両立するキャリアウーマンという雰囲気が漂っている。

「そんな風に見えますか?でも私、自分に自信がなくて一生独身を覚悟して家まで買ったんですよ!」

「フフッ」と笑いながら答える果歩さん。

彼女がマンションを購入したのは33歳の時。一卵性の双子の妹・梨花さんとの間に起きたある事件がキッカケだったそうだが、詳しく話を聞かせてもらった。


双子の妹と一体何が?果歩さんが家を購入した理由とは

双子の妹と、平等に育てられた


双子の妹・梨花さんの写真を見せてもらったが、一見、区別がつかないほど似ている。

「私たち、幼いころから両親の方針で“平等”に育てられたんです。通う学校も、習い事もすべて同じでした」

妹の梨花さんは自由奔放で社交的、姉の果歩さんは真面目で慎重派。姉は妹の社交性によって交友関係を広げ、妹はしっかり者の姉を頼って生きてきた。

二人とも趣味嗜好が似ていたので、「同じが嫌!」などと主張することもなかった。

「お互い、一番仲の良い親友という感じでした。私も妹も幼いころから成績は良かったので、お互い競い合って勉強したりしていましたね」

双子のあるあるエピソードらしいが、中学時代、一人の同級生の男子が二人に告白してきたそう。

「私と妹、二人に告白してきたんです。信じられなくないですか?『どっちが好きなの?』と聞いたら、『…顔が好き。どっちも好きだから選べない』って言われました(笑)」

高校は、地元富山の同じ進学校に進む。その後、東京の有名私立大学の法学部に二人とも合格を果たした。

「親もびっくりしていましたよ。まさか同じ大学の同じ学部に進学するなんて。でも、行きたい学校が同じだったから…」



大学から東京に上京し、東横線沿いの都立大学駅近くで二人暮らしを始める。

「あの頃が、一番楽しかったかもしれないですね。親元を離れて、二人でショッピングに行ったり、映画を見たり…。いつの頃からなんでしょう、少しずつ私と妹の間に差が生まれてきたのは…」

そう言って、果歩さんは何かを思い出すように遠くを見つめた。

二人の関係に変化が表れたのは、就職してしばらくしてからだという。

大学卒業後、果歩さんはメガバンクに、妹の梨花さんは保険会社にそれぞれ就職した。就職してからも、二人は一緒に暮らしていた。

「原因は、私の同期・隼人です…。彼とは、部署は違ったんですけど、みんなでよく飲んでいたんです」

最初は仲のいい同期の一人だったが、就職して5年くらいして、何となく二人で飲みに行く機会が増えた。

隼人はいわゆる爽やか系の好青年で、よく話すリーダータイプ。真面目で優等生タイプの果歩さんとは正反対のように見えるが、妙に気が合う友人であった。果歩さんは隼人に憧れ、隼人は果歩さんに本音を話せる間柄だったという。

「隼人は、どことなく梨花に似ているタイプだな。そう思っていました」

付き合ってはいないけど、お互い意識している…。そんな風に彼女は感じていた。恋愛に対して奥手な彼女は、自分から積極的に隼人を誘うことはなかったが、むしろ隼人が果歩さんを誘い飲みにいくことが多かった。

「ある日、妹の梨花も交えて、もう一人の同期と男女4人で食事をすることになったんです…」


4人での食事がきっかけで、隼人と梨花が急接近!?

「そして後日、梨花に言われました。『隼人さんから付き合って欲しい、と言われてるけど付き合っていいかな』って。やっぱり、そう来たか…。という感じでした」

双子同士お互いの考えていることは、だいたいわかる。梨花さんも隼人に惹かれていたのだ。これが他人だったらまだ「しょうがない」と割り切れたところが、双子の妹だったからこそ傷ついた。

「きっと、梨花も私が隼人に惹かれていたことは気付いていたと思います...」

だからこそ、梨花さんが隼人とのことを相談してきたときは、中途半端な気持ちじゃないことが伝わってきたという。結局、果歩さんは、自分の思いを封印して2人の付き合いを祝福した。

「私と妹は顔がそっくりだっただけに、私の性格にダメ出しをされたような気持ちになりました。私のどこがいけないんだろう…?当時は、そんなことばかり考えていましたね」

そのうち隼人のロンドン駐在が決まり、それをきっかけに二人は結婚し、梨花さんは休職してついて行くことになった。

結婚式は身内だけの小さいものだったが、隼人と妹両方をともに失ったような気持ちで、祝福したい気持ちとは裏腹に胸がチクリと痛んだという。

そして、果歩さんにとって、人生初めての一人暮らしが始まる。

「馴染みがあった東横線沿いでと思い、中目黒で一人暮らしを始めました」

その頃ちょうど、30歳を迎えた時期だった。生まれた時からずっと一緒だった片割れがいなくなった寂しさと、結婚していない自分に対するコンプレックスを感じるようになる。

「30代前半は、暗黒時代でした。そんな自分を変えたいと思い始めたのは、一人暮らし3年目。思い出いっぱいの東横線沿いから、引っ越してみようって思い立ちました。それでいろいろ物件をみていたら、いっそのこと会社に近い東側に住んでみようかなって。しかも、家賃払い続けるんだったら、マンション買おうかなって…」

その時は、一生独身も覚悟していたという。

「老後、家もなくて、一人ぼっちだったらって心配になりませんか?だったら、今のうちに家を買っておこうかなって」

そこからネットで探したり、不動産業界にいる友人に頼んで物件を探してもらったりした。

「タイミングよく知り合いの不動産会社の人から、連絡があって。水天宮の4,000万円台1LDKの部屋を購入しました。住宅ローンを組んだときは、私も大人になったなあ、なんて思いましたけど…」



そして引っ越し直後から、急に運勢が好転したという。憑き物がとれたようにすっきりしたとのこと。

「家が快適っていいですよね。自分の部屋に帰るのが楽しみになって。家具も好きなものを選んで、好きなものに囲まれて。会社からも徒歩で通える距離になったので。生活の質がすごく上がりましたよ」

ワンランク上の家を手に入れることにより、自然と自分が憧れていた女性に近づくことができたように感じた。

「なんだかんだ、私も妹に頼りきっていたので…。新しいマンションを購入したことで、ようやく妹から自立できたのかもしれませんね」

そんな果歩さんは、引越しをして2年後に妹が紹介してくれた男性と結婚することになった。

「不思議ですね。妹の夫を私がみつけてきて、私の夫を妹がみつけてくるなんて。双子ってそんなものなのかもしれません」

そう話す果歩さんは、幸せそうに見えた。

家を買うという行為は、独身女性にとって勇気がいることだと思うが、購入したことにより、ようやく「自分の人生」を歩むことができたのであろう。

独身女性が買ってはいけないもの、というのはただのジンクス、全ての人に当てはまるとは限らない。


▶Next:9月26日 木曜更新予定
最終回:結婚式にお金をかけた、バツイチ女性が登場


▶明日9月20日(金)は、人気連載『呪われた家』

幸せな結婚生活を思い浮かべていた新妻。その儚い幻想が、見事に打ち砕かれたら?沙織(26)は、“家”を巡る恐怖の呪縛に追い詰められていく…。続きは、明日の連載をお楽しみに!



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