恋とは、どうしてこうも難しいのだろうか。

せっかく素敵な出会いをしても、相手に「また会いたい」と思わせない限り、デートにも交際にも発展しない。

仮に、順調に駒を進められても、ある日突然別れを突き付けられることもある。

しかし一見複雑に絡み合った恋愛でも、そこには法則があり、理由がある。

どうしたら、恋のチャンスを次のステップへ持っていけるのか、一緒に学んでいこう。

今回は楽しくて盛り上がっていたデートを続けていたのに、突然深夜に帰らされた女の謎という宿題を出していた。

あなたはこの宿題が、解けただろうか?



日菜子のことは噂には聞いていた。社内でも“可愛い”と有名で、名前だけは知っていたのだ。

年次も部署も違うため接点がなかったのだが、たまたま呼ばれた社内飲みで彼女に出会い、僕は速攻で惚れ込んだ。

ー噂通り、可愛いな・・・。

そう思い、一次会から僕は日菜子をロックオンしていた。幸運なことに彼女も僕を気に入ってくれたようで、そこから立て続けに3回連続でデートをするほどの仲となった。

だが3回のデートを終え、僕は“もういいや”と思ってしまったのだ。

可愛いし一緒にいると楽しいけれども、日菜子と付き合うためには相当な覚悟が必要だと悟ったから。


男が悟った“覚悟”とは!?意外すぎるその正体

解説1:初デートは何事においても“ほどほどに”。深夜2時まで飲む必要はなし


日菜子との初デート。僕は『ラ ブリアンツァ』へ連れて行くことにした。

店に登場した日菜子は今日も可愛くて、思わず心の声が言葉になって出てしまった。

「実は、可愛い子がいるって噂には聞いていたんだよね。だからこの前の飲み会に日菜子ちゃんがいて、正直テンション上がってさ」

それは本当のことだった。事実を伝えたまでなのだが、目の前の日菜子はとても嬉しそうに微笑んでいる。

「そうなんですか?嬉しい」
「でも可愛いだけじゃなくて、こうして話してみると楽しいし、本当に日菜子ちゃんっていいよね」

実際にデートが進むにつれ、僕は更に彼女に惹かれていった。よく笑ってくれるし、一緒にいて楽しい。

さらに美味しそうにご飯を食べ、お酒を飲んでくれる。スペシャリテの「トリュフのグラタン ピエモンテ風」を食べながら、何度も“あ〜美味しい♡”と言ってニコニコしている。

そんな彼女と一緒に食事をしていると、こちらまで良い気分になれた。



「日菜子ちゃんって、そんな細いのによく食べるしよく飲むし。最高だよね」
「一緒にいる人が楽しいと、ついついお酒も進むんですよね♡」

その言葉を真に受け、僕もお酒がさらに進む。気がつけばワインは二本も空いていた。

「まだ時間平気?よければもう一杯どう?」
「もちろん!行きましょう」

こうして僕たちは、また別の店へ行って飲み直した。そこでもまたワインをボトルで開け、店を出た時には深夜2時過ぎだった。

—意外にお酒、強いんだなぁ。

僕はひどく酔っ払っているが、日菜子は平気そうな顔をしている。一見お酒が弱そうに見えただけに、これは意外だった。

そして何よりも、深夜2時でも元気なことに驚いた。

結局、次の日はひどい二日酔いで出社したが、楽しかったから良しとしよう。そう思っていた。


男性に“ちょっと付き合えないかも”と思わせてしまう女の特徴とは?

解説2:酒が強すぎる女…このペースについていけるのか、不安しかない。


楽しかった初デートから1週間後に、僕たちはもう一度会うことになった。

「何飲む?シャンパンでいいかな?」
「はい♡」
「日菜子ちゃんってお酒強い?この前大丈夫だった?僕は翌日、二日酔いで大変だったよ(笑)」

あのひどい二日酔いから、まだ1週間しか経っていない。

今日はあまり肝臓を酷使したくないなぁと思っていたのだが、日菜子は驚いたような顔をしている。

「あら。本当ですか?」

—え?逆に、平気だったの??

前回のデートの翌日、僕は寝不足と二日酔いで死んでいた。仕事では半日使い物にならず、“営業回り”と言って近くのカフェで休んでいたくらいだ。

しかし一方の日菜子は平気だったらしい。彼女の驚いた表情を見る限り、全く問題なかったのだろう。

「結構飲みましたからね・・・今日はほどほどにしておきましょう」

その言葉に大きく頷くが、結局この日も飲み始めると楽しくなってきてしまい、気がつけば相当量飲んでいた。

しかも、1軒目を終えて外に出ると、日菜子はまだまだ飲み足りなさそうな雰囲気をガンガン出してくる。

「もう1軒行きましょうよ♡」
「もちろん。どこ行こうか。日菜子ちゃん、この界隈でどこか飲めるお店知ってる?」
「ありますよ!そこでも大丈夫ですか?」
「うん、じゃあそこで飲み直そう」

—ここで断ったら、男がすたるよなぁ。

そう思い、日菜子のリードで2軒目へ行った。帰り際、一緒にタクシーに乗り込んだ時には僕は相当くたばっていた。



ところが、タクシーの中で不意に、日菜子の腕と肩が僕に触れた。彼女の方が積極的に身体を近づけてきたように感じる。その瞬間心がザワザワして、ついこう言ってしまったのだ。

「今日、家行ってもいい?」

だがそう聞きながらも、今日家へ行ったところで、今の状態だと使い物にならないことは確実だ。

「今日はお互い酔っているので、また今度にしません?」
「そっか、そうだよね。ごめん」

—よかった。

親密になれるチャンスかもしれないと思ってとりあえず言ってみたものの、断られてホッとした自分がいる。ここで家へ行ったとしても、みっともないところを見せて終わるのがオチだ。

そして案の定、この翌日も僕は激しい二日酔いに苦しむのだった。



それからしばらくして、3回目のデートをすることになった。

前の2回と全く同じパターンで、日菜子はひたすら元気だ。1軒目で帰るなんてありえない様子だし、お酒もガンガン飲む。

一方の僕は酔いが回ってきて、深夜12時を過ぎると段々と帰りたくなってくる。

観察している限り、彼女はたぶん僕の1.5倍くらい飲んでいる。それなのに、顔色一つ変えずに飲み続けているのだ。

“元気だなぁ”と思っていたが、気がつくと今日も深夜1時半を過ぎていた。

—さすがに、これは一緒にいると疲れるな・・・。

こちらもまだまだ若くてお酒に強いならば、いいのかもしれない。どんなに遅くまで飲んでも翌日に響かず、体力があるならばいいのかもしれない。

しかし現実問題、そこまで付き合ってはいられない。日菜子とデートをすると必ず毎回、翌日は想像以上に疲労困憊しているのだ。

—可愛いけど、もう少し一緒のペースで楽しめる子がいいな・・・。

お酒が強いことは素晴らしい。けれども男の本音としては、自分より少し弱いくらいだと嬉しいし、同じペースで飲めるくらいの子の方が可愛いと思ってしまう。

そして深夜を過ぎてもあまりに元気だと、付き合いきれず、引いていく一方だ。

何事も、ほどほどに。それが一番だ。


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