予約の取れないハイエンドなレストランばかりを追うことに疲れたという声もちらほら聞こえ始めた昨今。

その声に反応するかのように、リーズナブルな良店が増えてきた。

価格とクオリティを両立したレストランに通えば日常がより豊かになっていくはずだ!



料理は本格的、雰囲気は立ち飲みなイタリアン
『SUPPLY』

幡ヶ谷駅に近い甲州街道沿いに、連夜賑わう店がある。ガラス戸越しに見えるのは、ワイン片手に談笑する老若男女。楽しそうな雰囲気に引き込まれる人も多い。立ち飲みスペースが空いていればそれも可能だ。

昨年1月にできた『SUPPLY』は、店主の小林隆一さんによるイタリアンとソムリエの希美さん(奥さん)が選ぶワインを提供する新酒場。

夫妻が行きたい店を作ろうとした時、自然とそれは「日常に入りこめる店」になった。だから、予約ばかりではなく、ふらっと来る人も受け入れるべく立ち飲みを設けることは絶対だった。



料理はイタリアンがベースであるが、〝黒ムツの寝袋みたいなパイ〞といった具合に時おりユニーク。

その一品は名前通りの姿のため出てきた瞬間笑顔になり、食べれば想像以上に洗練された味で嬉しいギャップに唸る。上質とユーモアは日常を豊かにする二大要素なのだ。



すぐ出るおつまみとして提供されている「キュウリのカピ炒め」。

タイの海老のペーストであるカピでキュウリをさっと炒め、燻製パプリカをふりかけている。¥400。



手打ちのガルガネッリ(平らな四角い麺を筒状にしたパスタ)の「真鱈の白子入りボロネーゼ」。

山椒と青唐辛子、豆鼓などのスパイスが効き、肉と白子に一体感を与え旨味を倍増させている。¥1,400。ワインはグラスで¥800〜。


自然派ワインと美味しいものを愛するオーナー夫妻


「おじさんに来てほしいから」という理由で店のアイコンもおじさん。店内にはJポップや昭和歌謡が流れ、ボーダーレスな雰囲気のおかげか、おじさん含めさまざまな年代の客が集まる