私たちはこれまでに散々、LINEやデートのHow toを学んできた。

しかし、やっとの思いでLINEやデートに漕ぎ着けても、失敗の可能性は常につきまとうのだ。

あんなに盛り上がったはずなのに、突然の既読スルーに予期せぬ別れ。 恋人同士になれたかと思ったのに、いつまでたっても一進一退を繰り返す関係性。そんな経験、無いだろうか?

男女の関係を次に繋げる方法を学ぶため、あなたに宿題を出していこう。

さて、今週の宿題は?



詩織と交際して、9ヶ月目に入るころ。ある日突然、僕は振られてしまった。

「私のことを、本当に大切にしてくれる人と付き合いたいの。翔太のこと好きだったし、結婚もしたいと心から願っていたんだけど」

それが彼女の言い分だった。

だが思い返してみても、僕はかなり彼女を大切にしていたと思う。詩織のことが本当に好きだったからだ。

そのことは彼女だって分かっていたはずなのに、どうして今更そんなことを言い始めたのか理解できず、僕は慌てて止めに入る。

「ちょ、ちょっと待ってよ。突然過ぎるし、そんな理由は全然納得がいかない。何で?他に好きな男でもできたの?」

今年28歳になる詩織。まだ若いし可愛いし、モテるのは重々承知だ。

けれども僕の方だって、30歳で仕事も頑張っていて、稼ぎだって悪くない。外見だって気をつけているし、それなりに“カッコイイ”と言われてきた。

そして何よりも、彼女に対してちゃんと結婚の意思も伝えていた。

「もっと早く籍を入れたいってこと?」
「違うよ、そんなんじゃない。“将来ちゃんと結婚を考えている”って言ってくれて、すごく嬉しかった。けど、私たちは合わないと思うの」

彼女なりに理由があるようだが、一体なぜそうなったのか、思い返してみても僕には全く分からないのだ。


どうして男性は気がつかないの?女性が別れを決める理由

宿題1:交際前後で、男が取るべきではなかった行動はどれか述べよ


詩織と出会ったのは、友人の紹介だった。笑顔が可愛くて、一目見たときから心を掴まれた。

その日にLINEを交換し、僕の方からデートに誘ったものの、最初はまさかの撃沈だった。

「良ければ、僕と付き合ってほしい!!」

一世一代の告白だったが、詩織の返答はそっけない。

「彼氏と別れたばかりで、まだ他の人と交際とか考えられなくて」

けれども僕は諦めきれずに、しつこく誘い続けた。すると5回目のデートで、ようやくOKが貰えたのだ。

このときから、僕は結婚を視野に入れて交際していた。お互いの年齢もあるし、彼女が結婚したいのも知っていたから。

「今すぐじゃないかもだけど、ゆくゆくはちゃんと結婚したいと思っている」

きちんとそう伝えていた。そしてこの話をした時の詩織の嬉しそうな顔は、一生忘れないと思う。僕たちは順調に関係を育み、お互い幸せだったはずだ。

けれども、いつから詩織の気持ちは離れていたのだろうか?



「ねぇ、翔太って私のこと好きなの?」

それは、ある土曜日のこと。僕の家でダラダラしていると、詩織が突然こんな質問を投げかけてきた。

「どうしたの、突然」
「いや、最近連絡するのはいつも私からだなぁと思って…」

確かに僕はマメじゃない。細々とした連絡があまり好きではないので、日ごろからLINEも面倒だなと思う方だ。

「ごめん、普段からLINEしないからさ」
「そっか、ならいいんだけど。連絡しても返事がない時もあるし、既読になるのも遅いから」
「でも詩織以外の人にも返信遅いよ」
「ふふ、本当にマメじゃないんだね」

詩織はそう言って、ぷっと吹き出した。

物分りの良い彼女で本当に助かった。忙しい時は更に返事のスピードが落ちる僕に対し、詩織は怒ることもなく常に優しいのだ。

「詩織って本当にいい子だよね。ありがとう」
「いえいえ」

そんな感じで、僕たちは何かあればすぐに話し合い、解決してきたはずだった。


“もう別れたい”と女に決意させた、男の行動とは?

宿題2:日常生活の中で、彼女が苛立ちを覚えていたのはどの行動?


僕たちは家デートをすることも多かったが、決して気を抜いていたわけではない。詩織を喜ばせたくて、話題のレストランでもたまに食事をするようにしていた。

先日も、デートをしようと誘われ、広尾にある『ヨシダハウス』に彼女を連れて行ったばかりだ。

前から気になっていた店なので、上機嫌でディナーを楽しんでいると、カウンターの上に置いていた僕のスマホが鳴っている。

チェックすると仕事のメールだったため、僕はその場で返信をする。しかしそれでもまだ片付きそうになく、電話をした方が早そうな状況だった。

「ごめん、一本電話してきても良い?」
「急ぎの電話?もちろん、してきて」

待たせて申し訳ないなぁと思いながらも、僕はしばらく外でクライアントと電話をしていた。

少し足を伸ばせば、賑やかな恵比寿の街がすぐそこだ。だがこの広尾界隈は、いつも静けさに包まれている。

僕は電話を終えると、車が行き交う明治通りをぼんやりと眺めながら、凛とした冬の空気を深く吸い込んだ。

「ごめんね、ちょっと仕事の電話で」

店の中へ戻ると、室内の暖かさに思わずホッとする。

「仕事だったら仕方ないから、気にしないで。寒くなかった?」

僕を待ちながら、詩織は一人で美味しそうに、白ワインと共に「タスマニアサーモン」を食べていた。



「ねぇ。このレモンクリーム、酸味と甘さが入り交じってて最高に美味しいよ?サーモンの食感もプリッとしていてたまらないの。翔太も早く食べなよ」
「あぁ、そうだね」

詩織は、電話のことなんて咎めることもなく、料理に夢中のようだった。彼女のこういうところは、本当にありがたい。僕はそれからもちょこちょこメールを気にしながら、その日は食事をしていた。

「どうする?うち来る?」

外に出ると風が強くて、僕たちは二人揃って身震いをする。

「うん、今日は泊まろうかな」

こうして、僕の恵比寿の家まで流れつき、それぞれお風呂に入ってのんびり過ごした。そしてベッドでゴロゴロしながら、彼女はInstagramを見たり、僕は漫画を読んだりして過ごしていた。

けれども、どうしても仕事のことが頭から抜けなかった。その週は特に仕事が忙しかったし、さっきの電話のこともあったからだ。

「・・・って、翔太聞いてる?」

詩織から話しかけられ、ハッと我に返る。

「え?ごめん、聞いてなかった。どうした?」
「もーだから、来週の予定は?って聞いてるの」
「あぁ、来週のスケジュールね」

しかし、来週のことは来週にならないと分からない。

「ごめん、まだ予定が見えないわ」
「そっか、まぁ男の人ってそうだよね。また分かったら教えて」
「分かった。予定分かり次第連絡するよ。けどちょっと仕事が忙しくてさ。先週新しいプロジェクトのリーダーに抜擢されたから、更に忙しくて」
「大変だねぇ」

こんな風に、ごくありきたりな日々を過ごしていたはずだった。それなのに今、僕は突然振られている。

一体、僕のどの行動が、彼女を怒らせてしまったのだろうか・・・?


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これだから男性は…。女が我慢の限界に達した理由は?