私たちはこれまでに散々、LINEやデートのHow toを学んできた。

しかし、やっとの思いでLINEやデートに漕ぎ着けても、失敗の可能性は常につきまとうのだ。

あんなに盛り上がったはずなのに、突然の既読スルーに予期せぬ別れ。 恋人同士になれたかと思ったのに、いつまでたっても一進一退を繰り返す関係性。そんな経験、無いだろうか?

男女の関係を次に繋げる方法を学ぶため、あなたに宿題を出していこう。

さて、今週の宿題は?



奈緒と出会ったのは、友人主催の食事会だった。

その日は仕事が終わらず、僕は遅れて参加することになったのだが、僕が到着する頃にはその会はすっかり盛り上がっていた。

「ごめん!遅くなった!」
「大智、ようやく来たか。遅いよ〜」

友人に突っ込まれながら席に着くと、僕の目の前にはすごい美人が座っている。

—今日は来て良かった〜大正解だな。

そう思うほど、奈緒は綺麗だった。

「奈緒です。お名前は?」
「大智です。よろしくね」

端同士の席で、向かい合って座った僕たちは、お互い身を乗り出すようにして話し始める。

「今までお仕事だったんですか?あ、その前に何飲まれますか?」
「うん、ちょっと会議が長引いちゃって。そしたらビールをもらおうかな」

すぐに奈緒は店員さんを呼んでくれ、僕たちはビールで乾杯しながら盛り上がった。

そしてこの食事会の後、二人でデートにも行った。しかし彼女のLINEは、そのデート後に突如既読スルーになったのだ。


そもそも初対面の日にミスはなかったのか…?男が意図せずやっている行動を、女は見ていた!

宿題1:カラオケで女性が密着してきたのは好意の証?


初めて食事会で出会った日、僕たちはずっと二人で話していた。

気がつけばすっかり仲良くなっており、二次会で『J&H』に移動した後も、また二人きりで話していた。

「奈緒ちゃんは何歳なの?」
「私は31歳ですよ〜。大智さんはおいくつなんですか?」
「僕も同じ歳だ。意外。そしたらさ、敬語やめない?」

奈緒が同じ歳と聞いて、少し驚いた。落ち着いているせいか、もう少し年上に見えたのだ。

「分かった、じゃあタメ語にするね」
「奈緒ちゃんって、絶対モテるよね?」
「それが全く。今は彼氏もいないし」
「嘘でしょ本当に?なんで?」

奈緒が独身でいてくれてこっちはラッキーだが、こんなに美人な彼女が独身なのも意外だった。

「じゃあさ、結婚は?」
「一回もしてないよ〜。そういう大智くんの方は?」
「俺も一回もしていないし、彼女もいない」
「そうなんだぁ。大智くんもモテそうなのにね」

毎回、デートはするがその後が続かない。一度デートをすると色々と見えてきてしまい、僕の方のテンションが下がるということもあるが、最近はそこまで本腰を入れて付き合いたいと思う子もいなかった。

だが奈緒は話していて面白く、久しぶりにもっと知りたいと思った。



そして話しているうちに、奈緒は体をピタッと僕の方に寄せてきた。幸い、他の仲間達はカラオケに夢中で、僕たちのことは気にも留めていない。

—めっちゃ距離、近いじゃん。

この距離の近さは、“イケる”ってことなのだろうか。そう思い、僕の方も奈緒に寄り添ってみる。かなり密接な距離感を保ったまま話しているうちに、奈緒は関西出身だということが判明した。

「俺さ、この前美味しいお好み焼き屋さん見つけて」
「どこどこ!?知りたい♡」

さらにぐっと顔を寄せ、興味を示してくれる奈緒。これはご飯へ誘えるチャンスだ。

「今度、よければご飯いかない?二人で」
「いいよ。そしたら、LINE交換しようか」

QRコードでLINEを交換しながら、思わずにやけてきた。

何故ならば、大勢での食事会なのに先に個別でLINEを交換するということは、向こうも乗り気だというサインの一種のはずだ。

こうして僕たちはその後連絡を取り合い、デートをした。そこまでは全て順調だったのだが・・・


迎えた初デート。そこで起きてしまった、“青のり事件“とは!?

宿題2:彼女の歯についた青のりは、注意すべきなのか!?


奈緒との初デート。僕は約束通り、お好み焼き屋を予約した。

—初デートなのに、いいのかな…

若干の不安が過ぎるものの、目の前の奈緒は本当に嬉しそうにしてくれている。

「本当に、初デートはお好み焼き屋でよかったの?もっとほら、高級なお店とか色々あると思うけど…」
「うん、もちろん!この前約束していたしね」

奈緒は本当に良い子なのだろう。どんなお店でも、どんな環境でも楽しんでくれる女の子は、純粋に可愛い。

「奈緒ちゃんって、本当に最高だよね」
「本当に?そう言ってもらえると嬉しいなぁ」
「うん。だからその歳まで独身でいるのが、本当に不思議。世の中の男は見る目がないね」
「はは、ありがとう。そんなこと言ってくれるの、大智君くらいだよ」

そんな話をしながら、僕たちは熱々のお好み焼きを美味しくいただいていた。



しかし、そんなさなかの出来事だった。ふと前を見ると、笑顔で話している奈緒の歯の隙間に、青のりが付いていたのだ。

—これって、言うべきなのか?それとも、言わないべきなのか?

彼氏彼女や、気の置けない友達の間柄だったら冗談っぽく言える。しかし今日は初デートで、彼女だってそんな指摘をされたら恥ずかしいと思ってしまうだろう。

—どうしよう。言った方がいいのかな・・・

どうすべきか悶々と考えつつ、とりあえず話題をそらす。

「ってかさ、このLINEのアイコン、誰?(笑)」
「あぁ、それ私の5年前の写真(笑)すっごく盛れて美人に撮れた写真だから、それ以外になかなか変えられなくて」

そのうちに、奈緒がお手洗いに立ってくれた。

—よし!!鏡を見てくれ!!

心の中でそう念じていると、お手洗いから戻ってきた奈緒は顔を真っ赤にしている。

「も〜歯に青のりが付いてたなら、言ってよ。恥ずかしいじゃん」
「いや、気にはなっていたんだけど言えなくて(笑)」

お互い、思わず顔を見合わせて笑ってしまった。

「ちなみに、奈緒ちゃんってどういう男性がタイプなんだっけ?」
「私は優しくて尊敬できる人かなぁ。大智くんは?」
「僕は笑顔が可愛い子かな。年齢は全然関係ないんだけど、芸能人で言うとすずちゃんとか」
「それは男性全員が好きでしょ。その答えはずるいよ〜」

こうしてこの初デートは笑いもあり、だいぶ盛り上がっていた。

それなのにこの後、奈緒からは一回だけお礼のLINEが来て以降、突然既読スルーになってしまったのだ。


あんなにもデートは楽しかったのに。やはり青のりが原因だったのだろうか…??


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永遠の議題。青のり問題の正解は!?