ピンク。プリンセス。キラキラしたアクセサリー。ふわふわのスイーツ。
子供のころから変わらない、大好きなものに囲まれて生きていたい。

それなのに…社会の最前線で働く私は、女を捨てて男のようにふるまわないといけないの?

私、ピンクが好きってダメですか?

笹本桜(27)は、化粧品会社で開発を担当するエリートでありながら、ガーリーで女の子らしいものが好き。
そんな桜は、男勝りな同級生、石川夏希(27)と再会して…

「ピンクが好きってダメですか?」一挙に全話おさらい!


第1話:「オシャレはモテのためじゃない」女子力高めのリケジョの憂鬱

「そのキャラでも許されるのが桜さんですよね。私も見習いたいです、その女子力。いつもお肌も髪もツヤツヤで、メイクもしっかりして、女の子らしい格好で、それでいて研究の現場の最前線で活躍しているんですよ。同じ女として、お手上げです。そりゃ、もてますよね」

桜は「そんな、褒めすぎですよ」と謙遜しながら千里の言葉を交わす。もちろん、千里に他意はない。少し年下である桜のことを尊敬してくれた上で、いつでも「かわいい」「素敵」と本心から褒め讃えてくれるのだ。

だが桜は、そんな千里の褒め言葉を素直に嬉しいと感じる一方で、違った感情も抱いていた。

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第2話:「私の黒歴史は、忘れて…!」再会した同級生に懇願する、エリートOLの消したい過去とは

”黒歴史”という言葉が使われ始めて、どれくらいが経ったのだろうか。桜にとって、高校時代は今思えばまさに“黒歴史”。振り返ると恥ずかしさのあまり、逃げ出したくなる。

「夏希ちゃん、勘違いしないで。当時が辛かったわけでも苦しかったわけでもないの。友達もいて楽しかったし、勉強に打ち込んだのも良い思い出」

まるで何かを弁解するかのように桜は繰り返し、最終的にはこう懇願するのだ。

「でも、当時の私のことは、お願い。忘れて!」

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第3話:「私の身代わりになって!」エリート女がデート直前に弱気なお願いをしてしまった理由

「デートしてる制服姿の高校生見ると、今でもちょっと胸がチクっとするよ。私もあんな青春送りたかったなって」

桜は2本目のワインのおかげか、ほんの少しだけ頰を赤らめながら言った。

「私だって制服デートの思い出なんてないよ。部活帰りにチームメイトとファストフードとかファミレスに行ったのはすごく楽しかったけど」

「たしかに、夏希ちゃんの恋バナって当時も聞いたことなかったかも。男子にも女子にもあんなに大人気だったのに、高嶺の花だったのかな」

「その話なんだけどさ…」

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第4話:「そろそろ孫を見せて」彼氏いない歴=年齢の女性が、過干渉の母に言われた一言

「FPの資格も取ってるのに、自分の人生は他人事?わたしはライフプラン通り、開業する前に結婚して出産したの。少しは先のことも考えなさい」

今度こそ夏希は絶句した。肩を落とす母親の横で、父親が聞こえないふりをしているのにもげんなりする。親の期待に応えるために必死に努力してきたのに、アラサーにさしかかってみれば途端にこの始末だ。

夏希が言葉を選んでいると、母親が切り出した。

「お見合いの席を用意したわ。取引先の息子さんなんだけど…」

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第5話:婚活サイトで会った相手に、一瞬でNGをつきつけられた美女の本心は

「見た目でアウト?!」

驚きのあまり、桜は思わずすっとんきょうな声を上げてしまった。お酒の席とはいえ静かな店内なので、桜は慌てて声をひそめる。

「そんなのありえないよ。だって、夏希ちゃんモデル顔負けの美人だよ?スタイル抜群だし、私が選んだ服も最高に似合ってる!絶対」

聞けば、婚活サイトで夏希は写真や身長などのプロフィールを伏せていたのだという。仕事柄もあってか、個人情報がネット上に残ることを懸念していたし、そもそも容姿に自信がないので、積極的に載せる気にもなれない。恥ずかしいのだ。

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第6話:女の敵は、女。突如呼び出された人事部で突きつけられた、理不尽な宣告とは

ダサすぎる女子高生として過ごした暗黒時代を経て、晴れて大学デビューした桜は、持ち前の根性と努力で“かわいいものに囲まれるかわいい私”を実現してきた。

勉強も、美容も、仕事も、常に全力で取り組み結果を残してきた。だからこその“順風満帆”で、その風に、その波にいつまでも乗り続けていられるように、桜は神経を張り詰めて来たのだ。

それがまさか、こんな風な形で閉ざされるなんて。桜は目の前が真っ暗になる。

人事部で聞かされたあまりにも残酷な一言は、桜を絶望のどん底に落とすものだった。

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第7話:「かわいいからって許されると思ってる?」婚活の場で始まる女の戦い

この日の食事会は、男性4人、女性4人。女性は、桜と夏希の他、仲の良い会社の同僚2人。男性は、石山太一の声掛けで集まった、東大の同級生が1人と、代理店の関係者が2人来ていた。

男性陣のお目当ては当然、雑誌やメディアへの出演で有名な桜だ。あの可愛い笹本桜が食事会に参加するとなれば、男性陣が殺到するのは当然のこと。

夏希も抜群の美人だし、同僚たちも綺麗どころだ。石山太一もエリートなので、交友関係もハイスペック。レベルの高い華やかな集まりになるだろうと、予想された。

ところが、である。あまりにも不可思議な状況に、男性陣も女性陣も動揺するばかりだ。

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第8話:「職場で孤立してるなら…」パワハラに悩む女に持ちかけられた、意外すぎる提案

心の声が暴走するプレゼンを止めようとするも、うまく雑談ができない夏希は、とにかく仕事について語るしかない。幸い、太一も興味深そうにしてくれているので救われるが、それもサービスかと思うとめまいがしてきた。

―誰か、私を止めてー!

そのときだった。心の声が届いたのか、夏希の視界に飛び込んできたのは、桜らしき地味な服装の女性だった。

一瞬目があった2人だったが、桜は慌てて逃げようとする。が、夏希はそれをほとんど反射的に呼び止めた。

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第9話:南国で過ごす夜に、大胆になった女。三角関係の場で思わず言ってしまった一言

羽田を出発して1時間。日本時間では、もう真夜中だ。

「人生って、本当に何があるかわからないよね」

夏希が噛みしめるように言うと、すっぴん隠しの大きなマスクをした桜が隣の席で大きく頷いた。そして、声を潜めてこう言う。

「本当に。私たち、ちょうど一週間前大げんかしたよね。その次の金曜日に弾丸海外旅行に行くなんて、考えられる?しかも、男性と一緒に…」

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第10話:終わりを告げる三角関係。その時、2人の女の間で交わされた会話とは

桜は薬学部を首席で卒業したエリート研究員。夏希は大手監査法人の若手一番のエース。そしてタイプは違えど、2人とも抜群の美人だ。

それほどのハイスペ女子ともなれば、高飛車で高級志向だと思われてもしかたない。東南アジアを着の身着のまま旅するとは誰が思うだろうか。

到着したパタヤビーチのパラソルの下で、3人はのんびりとした時を過ごす。その時、カクテルを飲んでいた桜が、急に太一に厳しい視線を送った。

「何、ニヤニヤしてるんですか?」

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第11話:「まさか…クビ?」上司の忠告を無視した研究員を、待ち受けていた驚きの待遇

恋人ができても、すっぴんを見せたり、弱いところを見せるのが苦手な桜だからこそ、ありのままの自分を見せることができる夏希の存在は、とても大切なのだった。

ー明日からまた新たな一週間が始まる。私…絶対に、自慢の親友に恥じない生き方をしたい。

ソファに体を沈めながら桜は、明日、会社で起こる事について思いを馳せる。

明日。それは、桜がこれからも自分らしくあり続けるために越えなくてはならない、特別な日になりつつあったのだ。

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