男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—あの時、彼(彼女)は何を思っていたの…?

誰にも聞けなかった謎を、紐解いていこう。

「オトナの恋愛塾」が、今週から新タイトルでリニューアル。次々に生まれる、永遠に尽きない男女の疑問。もしかしたらあなたにも、心当たりがあるかも…?



社会人になって早5年。できる仕事は増えてきたはずなのに、僕は未だに女心が分からない。

食事会からデートに発展し、良い感じになっていた女性がいた。

一度は僕に“抱かれてもいい”というサインまで出してきた彼女。

なのにその直後、手を振りながら去って行ったのだ・・・



真帆と出会ったのは、約半年前のことだった。

先輩に呼ばれたホームパーティーにいた真帆は、色が白く、ぽってりとした厚い唇と大きな瞳が印象的な美人で目を引いた。

「真帆ちゃんは、何のお仕事をされているんですか?」
「私は客室乗務員です。龍太さんは何のお仕事を?」
「僕は広告代理店です!」
「へぇ〜どんな広告を担当されているんですか?」

話をしているうちに、だんだん心を開いてくれたように見えた。しかもたくさん人がいるはずなのに、真帆はずっと僕の隣にいてくれる。

「良ければ、今度ご飯行きませんか?もし二人が気まずければ、お友達と一緒に4人とかでも!」
「いいですね♡」

掴みは、OKだった。皆との食事の後、二人きりでのデートにもこぎ着けた。そこまで順調だったのに、僕は一体何をしてしまったのだろうか。


いい感じでも、女性が一気に興ざめしてしまう“禁句”とは!?

Q1:やっぱり食事会での“2,000円徴収”はアウトなの?


何度かLINEのやり取りをした結果、まずは真帆と真帆の友人、そして僕の友人と僕の4人で食事をすることにした。

—最初から二人だと嫌がられるかなぁ。

そう思い、僕なりに気を使った結果だった。

場所は白金にある『牛鍋アイロン』にしたのだが、個室もあり、大人の食事会にはぴったりの店だ。



そこへやって来た真帆が相変わらず綺麗だったのはもちろんのこと、真帆の友人・愛梨も可愛くて、男二人、テンションが上がる。

「じゃあ真帆ちゃんと愛梨ちゃんは、同じ職場なんですか?」
「そうなんです。龍太さんと雄大さんも?って、敬語やめませんか?」
「そうだね、じゃあ敬語はナシで!」

和やかな雰囲気で進む食事会。同期の雄大も、すっかり乗り気で愛梨と話し込んでいる。

「真帆ちゃんも可愛いけど、やっぱり可愛い子の友達はみんな可愛いんだね」
「そんなそんな。男性陣二人の方こそ」

雄大は、学生時代に大学のミスターになっていたくらいイケメンだ。男の僕から見ても憎らしいほどカッコよく、また性格も良い。

「雄大は、イケメンだからなぁ〜」

僕だって別に悪くはないけれど、彼の隣にいたら霞んでしまうだろう。

けれども、真帆にとってはそんなことどうでもいいようだ。彼女はそっと耳打ちしてきた。

「そう?龍太さんの方がカッコイイと思うけど。少なくとも、私は龍太さんの方がタイプだなぁ」

—え?マジで??

なんと嬉しいことを言ってくれるのだろうか。僕は完全に有頂天になった。女性がここまでストレートに言ってくれるのは、かなり良い予兆だ。

しかも酔いが回ってきたのか、隣に座る真帆の膝が、さっきから僕に当たっている。

—んん?これって何かのサイン?

意外にも積極的な真帆に驚いたが、こちらとしては大歓迎だ。良い感じのまま、皆で盛り上がっていたのだが、あっという間に解散の時間になってしまった。

「もうこんな時間だ・・・私たち帰らないと」

女性二人は、終電を気にし始めた。もちろん、僕たちは紳士的に解散するつもりだったので、慌ててお会計を貰う。

「遅くなっちゃってごめんね。一人、2,000円だけ貰ってもいいかな?」
「はぁい」

女性からお金を徴収するのは心苦しいのだが、残念ながら僕たちも一般のサラリーマンだ。

残業手当も減っていたため、大勢での食事会となると少しだけでも貰えると助かる、というのが本音だった。

「本当にごめんね、払わせちゃって・・・大人数だと、最近は厳しくてさ。申し訳ない!」
「全然いいよ。そんなこと、気にしないで!」

笑顔でそう言ってくれる真帆に、僕は救われた気持ちになる。

「今度は、二人でご飯に行かない?」

帰り際、他の二人には聞こえないように真帆に囁くと、彼女は笑顔で“うん”と頷いてくれたのだ。


2,000円徴収が問題ではなかった!?デートでやってしまった禁断のミスとは?

Q2:デート中に、女性が“冷めた”理由は?


そして約束通り、次は二人きりで食事へ行くことになった。僕が予約したのは、オープンして話題になっていたフレンチだった。



「龍太さんって、お店とか詳しいんだね。ここ、来てみたかったから嬉しい!」

実はここの店は、同期の女友達から教えてもらったため、心の中で同期に感謝の意を述べる。

「真帆ちゃんは、いつもどんなご飯食べてるの?」
「友達とご飯へ行く事が多かったけど、最近は自炊が多いかなぁ。こう見えても、結構料理が得意で。 龍太さんは?」
「僕は料理が全然できないから、いつも外食。だからエンゲル係数がかなり高くて」
「そっかぁ。近くだったら、ご飯作りに行ってあげるのになぁ♡」

—それって、どういう意味??

目を潤ませながら“ご飯を作りに行ってあげる”と言うのは、だいぶ確度の高いアピールではないだろうか。

「ほら、そんな事言われると男は勘違いしちゃうから」

慌てて視線をそらすものの、真帆の積極的な姿勢は変わらない。

「いいよ、勘違いされても。私、龍太さんとだったら、いいかなって思って。それより、夜はまだまだ長いんだから、もっと飲もうよ♡」

キムタクの“ちょ。待てよ”の正しい使い方が分かった気がする。今、こういう場面で言うのだろう。

ー”僕とだったらいいよ”って今言った?夜はまだまだ長い・・・?

ということは、つまり・・・。

ーこれって”抱かれてもいい”ってこと??

完全に良い雰囲気でクロージングできそうなこのデート。かなり手ごたえがあった。盛り上がっていた僕たちは、その流れで2軒目も行くことにした。

お会計を貰いつつ、移動先を考える。チャラついた店だと遊び慣れていると思われそうだし、近くで行ける良い雰囲気の店を探す。

「どこがいいかな…って、いいよここは俺が払うよ」

会計が運ばれてきたと同時に、お財布を出そうとしている真帆を僕は慌てて止めた。

「いいの?この前もご馳走様になったのに」
「大丈夫、領収書切れるから。そういえばこの前も切れたから、気にしないでね」
「そっか。ありがとう!」

支払おうとしてくれた真帆に感動しながら、以前クライアントの人に連れてきてもらった近くの隠れ家っぽい店へと移動し、しっぽり二人で楽しむことにした。

「この後、どうする? 」

そろそろ、時間である。答えが、今出る時だ。

そう意気込んでいたのに、真帆はまさかの言葉を発したのだ。

「あ。もう終電の時間だ!帰らないと」
「え?終電??」

驚きを隠せない僕。さっさと帰り支度をはじめる真帆。さっきまで”抱かれてもいい”とまで言っていた女性は、どこへ行ったのだろうか。もう、何が何だか分からない。

「次はいつ会えるかな?」
「うん、また連絡するね♡」

彼女はそう言って、颯爽と去っていった。

もちろん、ここから連絡は来なくなってしまった。僕は何をどうすべきだったのか、誰かこの答えを教えて欲しい・・・


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「これは萎える…」男のNG行為とは