「どうしてあの人は、私のことを好きになってくれないの?」

恋愛の需要と供給ほど、バランスが崩れているものはないかもしれない。

好きなあの人には振り向いてもらえず、好きでもない人からアプローチされる。

そして、満たされぬ思いを誤魔化すために、人は自分に嘘をつく。

満たされぬ女と男の4話完結のショートストーリー集。

「嘘」一挙に全話おさらい!


第1話:「恋愛の傷は、他の男で癒す…」26歳・恋愛ジプシー女のリアル

外資系IT企業の営業マンをしている彼は、普段はスーツ姿のはずだが、今日は、足元はスニーカーというラフなスタイルだ。ということは、帰宅したあとにも関わらず、わざわざ会いにきてくれたのだろう。

健二は2杯目のソーダ割りを半分ほど飲み終えた頃、私の触れてほしくない話題に切り込んできた。

「またか?」

私が「何の話?」なんて言ってはぐらかしても、逃がしてはくれない。

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第2話:「彼女がいることは、隠さない・・・」部屋に女の私物をあえて置く、モテる男の策略

きっと、紗英は全く困っていないだろう。顔を見ればわかる。しかし、そんな風に、俺に話を振ってきた。

視線や仕草、話しかけてくる内容から察するに、紗英は俺に気があるのだろう。

ぶっちゃけ、自分がモテる部類に入ることは自覚しているが、紗英のような全うにOLやって生きているタイプから好かれるのは、初めてかもしれない。

今までは、自称モデルだとかアパレル関係で起業してますとか、そんな女ばかりだった。

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第3話:「曖昧な関係から彼女に昇格したい!」焦った女が、衝動的にとってしまった行動

ー健二:ごめん、仕事が終わらない、今日は無理だ。

別に健二に会いたかったわけじゃない。

寂しさを紛らわせることができるなら、誰でもよかったはずなのに…。

…それなのに。

自尊心が傷つくのはなぜだろう。

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第4話:「そんなつもりじゃなかったのに…」男友達の家にお泊りした翌朝、女がとった行動

今日顔を合わせて、気まずかったらどうしようかと気に病んでいたが、健二のいつも通りの様子に、ひとまず安心した。

「てか、紗英聞いてる?」
「あ、ごめん、聞いてなかった」
「おい、ひどいな」

そう言って、健二はふざけながら小突いてきた。こうしてさりげなくボディタッチしてくる健二は、どこか可愛くも思える。ところが、帰り道、このムードは一変することとなる。

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第5話:「もしかして、俺のこと誘ってる?」男を惑わした、人妻からのメッセージ

ルックスと頭脳に恵まれたというアドバンテージはあるものの、いつだって、適切なタイミングで最大限の努力をしてきた。後悔したことなんて一度もない。

―だけど…。半年前のあの日。

数年振りに、“shiho”というIDからメッセージが着信したとき、妙な胸のざわつきを感じた。

―それから…

僕の人生の矛先が少しずつ、あらぬ方向へと進んでいる気がするのは、気のせいだろうか?

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第6話:「6年前に戻れたら…」元カレに再会し、思わず誘ってしまった人妻の本音

やりがいのある仕事でも、休日返上で働いているとさすがに消耗してしまうが、このひと時が癒しとなってくれていることは間違いのない事実だ。

しかし、なぜだろう。何年かぶりに同期会に顔を出した日から、正確に言えば、塁に再会してから心がザワついている。

あの瞬間に戻れたら…ふと、そんな考えが最近頭を過る。

ー6年前のあの日に戻れたのならば、今の私は、どんな選択をするだろう。

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第7話:「期待せずにはいられない…」35歳男を衝動的にさせた、女からのメッセージ

改めて言葉にするのは初めてだったが、僕ら2人は当然のように、結婚するつもりで付き合ってきたはずだった。

―なのに、どうして…。

プロポーズを断られた当時の僕は、プライドを傷つけられ、ただただ失恋の痛手に打ちひしがれることしかできなかった。

しかし、時がたった今、史帆に対して別の思いが湧いてきている。

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第8話:「部屋で飲み直す?」元カレの誘いを断れなかった、34歳女が翌朝下した決断

あの時に戻ったら私はどんな選択をするのだろうと、6年前のことを無意識に回想してしまう。

アンコントローラブルな事柄にあれこれ悩まないこと。自分がコントロールできる範囲の事に対してだけ、時間と労力をかけること。

これは、私が仕事でいつも部下に言い聞かせていることだ。しかし、仕事では当たり前にできている思考回路が、プライベートにおいては全くもって機能していない。

―私、また、こんな意味のないこと考えて…。

それは、そんな思考がぐるぐると巡っていたある日のことだった。

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第9話:「これって、どういう意味?」28歳女が忘れられない、男友達からの突然のキス

有名私立小学校からエスカレーター式で大学まで進み、卒業後はいわゆる人気企業で働いている。顔も悪くないし、まあまあモテる。親の力も多分にあるが何の苦労もなく生きてきた私は、取り急ぎ、“条件の良い男と結婚”というピースを手に入れたかったのだ。

だけど、そんな私の打算的な思惑は、28歳にしてあっけなく砕け散ってしまった。

―だからだと思う。

私に、思いもよらぬ感情が湧き上がってしまったのは…。

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第10話:「抱きしめたい…」彼女持ちの男が、他の女に思わず惹かれた瞬間とは

『男女の友情は成立するか』

そんなありふれた議論をするとき、俺は決まって「する」と言い切る。

そもそも初等部の頃から一緒の女子たちは、今では性別を超えた友人だがその中でも、夏凛は数少ない異性の親友だ。

ーだけど最近。

”異性の友人”へ抱くべき正しい感情というものが、よくわからなくなっている。

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第11話:「誰でもよかった…」28歳女が、男の口説きに落ちるタイミング

仕事の合間に、4日前の凌平とのLINEをぼんやりと見返していた。

いつの日か、「その顔文字、なんか夏凛ぽくていいな」って私に言ってくれたことふと思い出し、スマホをギュッと握りしめる。

凌平の家に泊まるなんていつ以来だったかな…。学生の頃はみんなでよく誰かの家に集合して飲んだりしてたけど。社会人になってからは、凌平の部屋に泊まったことなんてなかった。

そして4日前、目黒の凌平の家に泊まってから、私の心は彼に支配されているような気がする。

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第12話:「私、幸せになるから…」昔好きだった男を、結婚式に呼ぶ女の思惑

恋愛感情なんて、一時の気の迷いだと知っている。そんな感情に惑わされて、長年培ってきた友情を壊したくない。

ーだから、私はこの思いを封印する…。

凌平への気持ちを抑えられなくなってしまったあの夜。本心を打ち明けてしまいたいという衝動を何とか抑え込み、必死に考え出した結論だった。

そう決めたはずなのに、凌平が誰かのものになろうとしているのを聞くと、いてもたってもいられなくなってしまう…。

…私、こんなに意志弱かったっけ?

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第13話:“結婚に向かない男”を好きになってしまったら…?31歳・婚活中の女が選んだ道

彼がやってきたその日。全体朝礼で挨拶をしている彼を一目みたその瞬間、本能レベルで心が反応してしたように思う。

―まだこの世に、こんなにも私の心を揺り動かすものがあったなんて…。

1人の男と視線が合う。たったそれだけで、心臓がドクンと脈打つ。自分のことながら心底驚いたことをよく覚えている。

―それがどうして…。

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第14話:「やっぱりドキドキしたい!?」バツイチ男に、独身女が惹かれる理由


大学の名前が入ったクラッチバッグを片手に、茶髪に染めた髪をなびかせていた高校時代の仲間たちに当時よくからかわれていた。

中高一貫の男子校で育ち、そこそこの国立大学へ進学した僕は、それなりのルックスを鑑みても、悪くない男だったと思う。

しかし、彼女をつくるチャンスも幾度かあったものの、20歳を超えても彼女ができなかった。

理由は明白だった。

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第15話:「出会いはあるのに…」結婚に結びつかない31歳女子が、直面する現実

これまでの人生、何人の男に心を奪われてきただろう。

恋愛体質な私は、人より多く恋をするという経験をしてきたが、いつも心惹かれるのは同じタイプの男だ。

しかし、あんなにも夢中だったはずなのに、時が経つと過去の恋は色褪せて見え、何故彼らのことが好きだったのかすら思い出せないことも多い。

過去の経験から、恋愛感情とは一時的なものだと十分すぎるほどに分かっているはずなのに。

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