自分の人生を大きく左右する“結婚”。それ故、大きな決断力が必要となる。

星の数ほどいる男女の中でどうしてその相手を選び、何故結婚を決意したのだろうか?

十人十色の、結婚のキメテを聞いてみた。



【今週の既婚者】

名前:大地(37歳)
職業:会社経営
結婚歴:3年
結婚するまでの交際期間:3年


今回お話を伺ったのは、幸せな結婚生活を送っている大地さんだ。けれども独身時代は、将来の自分がこんな生活を送っているとは全く想像していなかったという。

「妻であるみゆきと交際中、結婚願望は皆無だったんです…むしろ“結婚なんて、男にとって不利な制度だ!!”くらいに思っておりましたからね」

歯に衣着せぬ言い方でズバズバと話してくれる大地さん。そんな彼だが、現在はすっかり良き夫、そして良き父親になっている。

「まさか自分が子煩悩になるなんて。誰よりも自分が一番驚いています。なんといっても、結婚制度に疑問を持っていた男だったので(笑)」

結婚に対して懐疑的だった大地さんが結婚を決めたキッカケとは、なんだったのだろうか。

詳しく話を聞いてみることにしよう。


結婚願望のなかった男が、結婚を決意した理由とは!?

「みゆきと出会ったのは、7年前のことになります。知り合いに呼ばれて顔を出した食事会に、みゆきがいました。スタイルもいいし可愛いし、素敵な女性だなぁと思ったのが第一印象でした」

当時、夜な夜な六本木や西麻布に繰り出していたという大地さん。20代にして年収は3,000万越え。女性に困ったことはなかった。(そんな大地さんのお眼鏡にかなったみゆきさんも、相当の美人だと噂である)。

「正直に申しますと、交際当初はまさか彼女が結婚相手になるなんて、予想だにしていませんでした」

もちろん真面目な交際ではあったが、大地さんにとって“真剣交際=結婚”とはならず、彼の中で結婚と交際は、全くの別のものだったのだ。

「みゆきは性格もいいし、何より一緒にいて楽しい。当時から、いい彼女だなぁと思ってはいましたが」

そんな彼女に惹かれ、二人は交際を3年も続けていた。しかし交際年月が長くなるにつれ、二人の関係性に少しずつ変化が訪れる。

「当時27歳だったみゆきが、結婚を意識しているのは手に取るように分かりました。女性にとって、大事な時期ですからね。でも結婚したら自由が全て奪われそうで…自分のプライベートがなくなるのが嫌で、とにかくずっと逃げ腰でした」

彼女の方から結婚の話をされても、のらりくらりと話をそらしていたという。

しかし転機が訪れたのは、大地さんが起業した直後のことだった。



「ちょうど3年前に起業したのですが、創業当時はかなり忙しくて。寝る間も惜しんで仕事をしていました。でも会える時間が減っても、みゆきは文句一つ言わず、一緒にいてくれたんです」

そのとき、理解のある彼女に改めて惹かれたそうだ。

けれども、それだけが結婚の決め手にはならなかった。

「その時は仕事スイッチが入っており、忙殺される日々。結婚なんて考える余裕はなくなる一方でした。今から考えると、みゆきには相当我慢をさせていたんだなと思いますが…」

とは言え、27歳だったみゆきさんの態度から、結婚願望が日に日に強くなっていくのをヒシヒシと感じてはいた。

だがタイミングも悪く、仕事で会えない時間が増えたこともあり、二人は段々とすれ違っていった。

そんな時に、多忙を極めた大地さんが体を壊してしまったのだ。

「それがキッカケで、僕の人生は大きく変わったんです」


ハイスペ男が一気に心を鷲掴みにされた、彼女の行動とは

久しぶりに体調を崩した大地さんは、家で寝込みながら愕然としたという。

「あれ?俺って、ひとりなんだ、と」

冷蔵庫には食料もないし、氷枕もない。一瞬、“このままどうなるんだろう”と不安がよぎる。

稼ぎが増えるに従い、部屋は広くなった。けれどもその分、シンと静まり返ったガランとした部屋は寂しく、窓から見える東京の景色が虚しく見えてしまう。

「何のために、仕事を頑張ってきたのかなぁとふと思ったんです」

“もう一人で寂しく、ひたすら寝るしかない”。半ばそう諦めかけていた時に駆け付けてくれたのが、みゆきさんだったのだ。

「その時のみゆきは物凄く心配そうな顔をしながら、両手いっぱいに、果物などの食材や看病グッズを買ってきてくれたんです。あの細い腕に、よくそんな荷物を抱えられるなと思うくらいの量で」

“あの時のみゆきの顔と姿は、一生忘れられない”という大地さん。

みゆきさんが来てくれた瞬間に、嬉しさと安堵感で胸がいっぱいになった。さらに彼女は、その場でパパっとリンゴを剥いてくれ、おかゆまで作ってくれたそうだ。



結婚のキメテ:病気になって孤独を感じた時に、献身的に看病してくれたから。


そしてここからが、大地さんの結婚のキメテである。

「みゆきは普段、どちらかというとおっとりしているタイプなんです。でもその時は、買ってきてくれた氷枕を慣れた手つきで替えてくれ、テキパキと看病してくれました。そしてその瞬間、僕は突然“彼女と結婚しよう”と思ったんです」

一人で寂しい時に、まるで救世主のように現れ、そして看病してくれた彼女に対し、大地さんの中で今までにない感情が湧きあがってきた。

「ものすごくみゆきが愛おしくなったんです。もちろん、今までも好きという感情はありました。でもその瞬間に抱いた感情は、それとは全く違うもの。生涯かけて彼女を僕が守ろうという、責任を伴った愛情でした」

また手際よく看病してくれたみゆきさんを見ているうちに、今後の人生を一緒に歩んでいける安心感も生まれたのだ。

「今後何かあった時に、彼女と一緒なら乗り越えられるんじゃないかなと思ったんです。彼女が母親になり、子供がいる姿も容易に想像できました」

そう話し終えると、一息ついた大地さん。そして、少しだけ恥ずかしそうにこう教えてくれた。

「一人で生きていくのも良いけれど、誰かと一緒に生きていった方が、人生は二倍実りあるものになる。そう悟った瞬間でした」

この言葉通り、大地さんは現在結婚して良かったと心底思っているそうだ。

「もうすぐ1歳になる娘が、可愛くて可愛くて…」

お子さんの話になった途端に目尻が下がった大地さんの様子から、相当家族愛が強いことは容易にうかがえる。

以前の彼は”結婚制度に疑問を持っていた”はずなのに、今は全く異なるが…。

「今では結婚に対する考えがガラリと変わりました。守りたい人がいるならば、きちんと守ることができる。結婚はそういうものだと思っています。それに交際と結婚は全く違うもの。法的効力も伴うのはもちろんのこと、気持ちの面でも”男のケジメ”がつく、とでも言うのでしょうか」

そんな大地さんだが、最後に私たちにこんな話をしてくれた。

「結婚を決意することは、責任感を伴いますし、簡単なことではないかもしれません。でも意外に結婚をしてみたら、もっと早く決意しても良かったかなと思うほど。本当に好きで守りたいと思う相手ならば、“結婚するのはいいことだよ”と今は胸を張って言えますね」

昔は結婚に対して夢を抱いていなかったのにも関わらず、現在の彼はとても幸せな結婚生活を送っている。

彼の姿を見ていると、こちらまで幸せな気持ちになれた。


*皆さまの結婚のキメテはなんですか?是非コメント欄にご投稿ください!


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