自分の人生を大きく左右する“結婚”。それ故、大きな決断力が必要となる。

星の数ほどいる男女の中でどうしてその相手を選び、何故結婚を決意したのだろうか?

十人十色の、結婚の決め手を探ってみる。

これまでに、結婚願望のない男が結婚を決めた理由や、百戦錬磨の女が最後に意外な男を選んだ理由などを聞いてみた。

さて今週は?



【今週の既婚者】

名前:康太(36歳)
職業:総合商社勤務
結婚歴:7年
結婚するまでの交際期間:トータル2年弱


穏やかで優しそうな康太さんは、現在二人の子供に恵まれ、順風満帆な結婚生活を送っている。

しかし現在の妻・優子さんと実は、一度別れてからの結婚だったという。

「当時、僕もまだ20代後半で若かったということもありまして…当時はモテていた方だと思いますし、もっと他にいい子がいるのではないかな、とも思っていたんです」

優子さんとは1年半の交際の後、一旦、破局。だがその半年後に復縁し、そこからわずか1ヶ月の交際期間でプロポーズをしたそうだ。

「僕の人間性が疑われそうで怖いのですが(笑)でもこれが真実なので、ちゃんとお話させていただきますね」

そう前置きをしてから話してくれた、結婚までの道のりと、康太さんが決意した理由。

それはとても納得のいくものだった。


一度別れたのに、復活して結婚。二人の間に何があったのか?

そもそも優子さんとの出会いは、もう10年も前のことになる。

優子さんは、康太さんが学生時代から仲の良かった友人の女友達であり、最初はグループ交際から始まったそうだ。

「最初に出会ったのはBBQの時でした。単純に可愛いかったという事と、その時にすごくテキパキと動いてくれている姿を見て、いい子だなぁと思ったんです」

そこから交際に発展したが、その時はまだ若かった二人。

「その時、僕はまだ26歳、彼女も24歳。何となく将来を考えてはいたものの、僕の方は特に結婚をゴールにしていなかったんですよね」

交際は1年半続いたが、当時の康太さんは仕事が忙しく、また出張も多かったため優子さんの不満は募っていく。

「典型的な別れ方なのかもしれないのですが、“会えないのが寂しい”というので喧嘩が増える日々。そうかといってプライベートでは友人達との飲み会もあるし、彼女だけに全ての時間を使うことなんて不可能でした」

大手総合商社勤めの26歳。また康太さん自身、顔立ちも整っておりモテないわけはない。

それに加えて、1年半という時間が経過する間に、お互いの不満も募っていく。

結果として、“康太がいないとダメ”と言い続ける優子さんに対して、康太さんの気持ちが離れてしまい、別れを決意したそうだ。

「もう少し、自立して欲しかったんです。僕は僕で遊びたい時期でもあったし、束縛されるのが本当に嫌で。結局別れることを選びました」

そしてここから、康太さんの生活は一変する。

「そこから、本当に遊びまくりましたね(笑)」



きっぱり言い切った通り、そこから半年の間、康太さんは様々な女性と食事会を繰り返し、遊んでいた。

けれどもそんな矢先に、優子さんとの関係が復活したのには理由があったようだ。

「別れて三ヶ月後くらいに、向こうから連絡があったんですよ。別に心底嫌いになって別れたわけでもないし、“じゃあまたご飯でも行こう”、と」

結婚後に聞いた話だが、優子さんは優子さんで悩んでいたのだとか。

「結婚も決意しない男とダラダラ付き合っていくのは不安だったそうです。でもお互い、他の人を見たり遊んだりした期間があったからこそ、冷静になれて良かったのかなぁとも思いますが」

こうして、別れて3ヶ月後にはまた食事へ出かけるようになった。

だがこの食事の時に、お互い復縁することなどの話は一切出てきていなかった。別れてから半年は、仲の良い友人以上、恋人未満のような不思議な関係が続いていたという。

しかし時を同じくして、二人の運命を大きく動かす出来事があったのだ。


男が復縁と共に、結婚を決めた理由とは!?

「実はちょうどそのタイミングで、僕の海外赴任が決まったんです」

そろそろかな、とは思っていたそうだが、辞令は予想より早くやって来た。しかも、赴任先は南米。

出張でもたびたび訪れてはいたものの、先に海外赴任を経験している先輩達に話を聞いていると、決まって言われたことがあったそうだ。

「“とにかく結婚してから来い”、と」

慣れない海外での暮らし。独りで行った先輩達も勿論いるが、最初は生活に馴染むのにも苦労するし、現地で暮らす人たちと仲良くなるのも簡単ではない。また、出会いも思ったより少ないという。

しかも年齢的にも30歳手前という、絶妙な年齢に差し掛かっている。

「そんな時に、優子の方から“もう一度やり直したい”と言われたんです」

優子さんからその言葉を受け取った時、まだ辞令が下りた事は伝えていなかった。

「今このタイミングで交際を復活させても、南米に行く事は決まっている。ただの交際だと、また破局する事は目に見えている状態で。だったらもう、復縁するならば結婚一択だな、と思ったんです」



結婚のキメテ:海外赴任が決まったから。


「僕の場合、長期滞在になることが見えていたので、結婚するなら今しかないなと思ったんです」

それが、康太さんの結婚のキメテだった。

そして半年の間に様々な女性と遊んでみたものの、やっぱり一緒にいて落ち着くのは優子さんだとも思い始めていた矢先の出来事でもあった。

「そこから復縁し、直後に海外赴任が決まったことを伝えました。すると優子は、とても素直に喜んでくれて。やっぱり“一生を共にするなら彼女しかいないな”と改めて強く思いましたね」

復縁してから一ヶ月後にプロポーズをし、両家の挨拶も済ませて籍を入れてから康太さんが先に出国。その数ヶ月遅れで優子さんが赴任先へやってきて、新婚生活をスタートさせたそうだ。

現在は駐在期間を終え、日本へ戻ってきた康太さん一家。あの時、赴任がなければどうしていたのだろうか。

「難しい質問をしますね(笑)もしあのタイミングで辞令が下りていなかったら、ダラダラと結論を出さぬまま交際を続けていたかもしれません。会社によって、僕の結婚が一気に動いた、と言う感じですね」

また、これは康太さんに限ったことではないのだとか。

「周りも、やはり海外赴任のタイミングで籍を入れる人が多い。独りで行くよりも誰かと一緒に行きたいし、手当の額も違う。そんな諸々の事情もあり、結婚したいならばそのようなタイミングにいる男性を狙うのも手だと思います」

最後には、結婚を決意させる秘訣まで教えてくれた康太さん。

一方、交際当時に目立った優子さんの束縛の強さや不安定さも、妻となりそして母となった現在は、全く気にならなくなったという。

「今では、僕の方が尻に敷かれています。“あれ?こんなに強い子だったっけ?”と思うこともしばしば(笑)でもそんなバランスが、ちょうどいいのかも」

そんな康太さん一家は、東京で幸せに暮らしている。


▶NEXT:6月3日 水曜更新予定
女が理想を下げて結婚した理由とは