男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—果たして、あの時どうすればよかったのだろうか?

できなかった答えあわせを、今ここで。

今週のテーマは「家に行った途端、突然冷たく帰らされた理由は?」という質問。さて、その答えとは?



「前に雄大がデートしていた、望美ちゃんって覚えてる?いまだに彼女、雄大を狙っているらしいよ」

同僚からそう聞いたのは、つい先日の事だ。だがそれを聞いて、僕は少し驚いてしまった。

望美とデートをしていたのは、昨年末の事。

美人で僕の方も最初は惹かれていたのだが、とある事がキッカケで僕は彼女から離れようと決意したのだ。

いい子なのは分かっているし、僕だって遊びで近づいたわけではない。

だが3度目のデートの夜、僕の家へやってきた彼女の行動が理解できず、ちょっと無理だなぁと思ってしまった。

おそらく望美は無意識でやっていたことなんだと思う。だが僕はどうしても気になってしまい、彼女と真剣交際をする気になれなかったのだ。


ハイスペ男の家で女がうっかりやっていたNG行為とは

A1:“親しみやすい”と思っていたけれど・・・


去年の秋頃、2対2での食事会に友人が連れてきてくれたのが、望美だった。

正面に座っていた望美は、僕の顔を穴があくほど見つめている。

「なんでそんなにお肌が綺麗なの?」
「え、そう??」

自分ではよく分からないが、こう言われることが今までも何度かあった。でも望美はグイッと突然顔を近づけて、距離を縮めてきた。

「多分だけど、母親とかもいまだに肌がすごく綺麗だから遺伝じゃないかなぁ。ニキビも出来たことはないし。でも望美ちゃんも綺麗じゃん」
「いやいや、私より雄大さんの方が絶対綺麗だよ」

望美も肌が綺麗だったし、何より顔も美しい。そして僕たちは、すぐに二人きりでのデートの約束をしたのだ。





初デートは、僕が最近ハマっている日本酒の飲み比べが出来る店にした。

「望美ちゃんは、お酒強い人?」
「うーん、強くもないけど弱くもない、って感じかな。雄大さんは?」
「僕も同じくらいかなぁ。でも最近、日本酒にハマってて。大丈夫だったかな?」
「銘柄とかには詳しくないんだけど、私も最近日本酒って美味しいなぁと思っていたんだよね!オススメの日本酒があったら、教えて欲しいな♡」

そんな会話をしながら、日本酒をゆっくりと味わう。

けれども、初デートをしてふと気がついたことがある。もっとクールな感じの子かと思っていたのだが、意外にも望美は近づきやすいキャラクターだったのだ。

「なんか雄大さんって、初めて会った気がしないんだよねぇ。昔どこかで会っていたのかな」
「そんなこと言ってもらえると嬉しいなぁ。でも望美ちゃんも、親しみやすいよね。実は今だから言うけど、もっとツンケンしているのかと思った」
「え?本当に?」
「うん。美人さんだし、もっと性格がキツイのかと(笑)」

僕がこの時感じていたのは、いい意味での親しみやすさだった。

「雄大さん、この日本酒もトライしてみてもいい?」
「もちろん!」

だが後日、我が家へ来た際に、それは親しみやすさではないと分かったのだ。


女が意中の男の家でやってはいけないコト

A2:人の家で図々しい・・・というよりも、無神経。


いい感じで進んでいた僕たちだが、まだ男女の関係にはならぬまま、3回目のデートを迎えた。

この日は少し酔っ払ってしまったこともあり、そのまま僕の家で飲みなおすことになった。

「すごいところに住んでいるね・・・」

家へ到着した途端に、驚いた声を上げている望美。たしかに同世代と比較したら、いい家に住んでいると思う。港区内のタワーマンションの高層階だし、結構広い。

ただ自慢みたいになるのも嫌だったし、事前に家の詳細などは一切伝えていなかった。

「適当にくつろいでいいからね。何かおつまみとかいる?」

そう言って、キッチンへ向かった時のことだった。気がつくと彼女は後ろについてきており、僕が冷蔵庫やキッチンの棚などを開けるのを凝視している。

そうかと思うと、いつのまにかリビングへ戻って部屋を隈なくチェックしていた。

さらに僕がリビングへ戻った時には、なんと勝手にワインセラーを開けて、中に置いてあるワインを見ていたのだ。

—え?人の家のワインセラーとか、勝手に開けて見ていいものだっけ・・・??

僕は驚きを隠せず、呆気にとられてしまう。

「望美ちゃん、何か飲む?と言っても、ワインとかしかないんだけど・・・このワインでいいかな?」
「いいの?」

—いやいや、そこまでされてワインを開けない、とは言えないでしょ。

だが望美の“図々しい”行動は、さらに続いたのだ。



「あ、ごめん(笑)ナッツを散乱させてしまった」

しばらく飲んでいると、望美は、おつまみのナッツをボロボロとこぼしている。

別に多少こぼすのは構わないし、酔っ払っているなら仕方ない。ただ、食べながらこぼすその仕草が汚くて、僕は段々と引き始めていた。

そしてトドメを刺したのが、この行動だった。

「望美ちゃん、時間大丈夫?」

時刻はもう12時を過ぎているが、彼女は一向に帰る気配がない。むしろソファーですっかりくつろいでおり、まるで自分の家のようである。

「本当だ、もうこんな時間だ・・・」

そう言いながらも、まだ帰ろうとしないのだ。

望美がうちに来て、気がついたこと。それは、彼女がかなり“図々しい”ということだった。

人の部屋を我が物顔で色々と見て、ワインセラーの中までも勝手に開けて物色する始末。

さらには平気で物をこぼし、初めて家に来たはずなのに何度も来ているかのような態度でくつろぎ、そして帰らない。

「もう夜遅いから、帰りなよ。下まで行って、タクシーを一緒に拾おう」
「え?あ、そ、そうだよね・・・」

—ここまでハッキリ言わないと、気がつかないの??

“親しみやすい”と“図々しい”は似ているようで、全く違う。親しみやすいのは良いことだが、親しき中にも礼儀ありという言葉もあるように、相手の気持ちや距離感を掴むことは大切だ。

節度のない女性は、品もない。僕はそういう女性が苦手なのだ。

—美人だけど、図々しくてだらしのない女性だなぁ。

そう思い、この日以来すっかり冷めてしまったのだった。


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妻が夫にキレた理由