男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—あの時、彼(彼女)は何を思っていたの…?

誰にも聞けなかった謎を、紐解いていこう。

さて、今週の質問【Q】は?

▶前回:「指輪、買ってあげるよ」って言ってくれたのに…。女が婚約直前で、男から逃げられた理由とは



—泰造:愛理ちゃん、次の食事はいつにする?

盛り上がったデートの翌日。僕は昨日デートをしたばかりの愛理に、早速LINEを送ってみた。

だが彼女からの返信はいつまでたっても無く、僕は何度も携帯を見つめなおす。先ほどInstagramの方に投稿したストーリーには足跡が付いているので、携帯は見ているようだ。

それなのに、LINEは既読にすらなっていない。

「これってもしかして、既読スルーより辛い、未読スルー・・・??」

昨日のデートの最中には“泰造さんって、本当に素敵ですよね、カッコイイ!!”と何度も言って絶賛してくれていたのに、たった1日で何が起こったのだろうか。

言われてみれば思い当たる節はある。彼女は昨晩1軒目を出た後、2軒目に入る直前で“やっぱり帰ります”と言って帰ったのだ。

—昨日、何かあったのかな・・・

一生懸命、デートを振り返ってみる。しかしどう考えても、僕の行いの中にNG点が見つからないのだ。


たった1回のデートで見切りをつけられた男の行動とは

Q1:1軒目で女がズバッと男に言いたかった事とは?


愛理と出会ったのは、半年くらい前だっただろうか。

知人のお店のオープニングパーティーに、女友達たち数名と来ていた愛理。美人揃いで華やかなその集団に、そこに来ていたお客さん達全員が目を奪われていた。

そんな中、たまたま僕の友人がその集団の中にいた女の子の一人と知り合いで、何となくみんなで話したのが出会いだった。

「この後どうする?よければみんなで食事でも行かない?」

友人のナイスパスにより、愛理とその友人たちと、そのまま食事へ行くことになった。

「こちら泰造さん。色々な事業を展開されている方だよ」

そう紹介された途端、女性陣たちの目が輝く。

「へ〜。例えば何をされているんですか?」
「いや、色々だけど・・・地方の再生事業とか諸々。コンサル関連が多いかな」
「すごいですね!!」

女性たちの質問攻めにあいながらも、決して気分は悪くなかった。そしてその後皆で連絡先を交換し、中でも一番可愛かった愛理をデートに誘ってみたのだ。

だが当時愛理には彼氏がおり、結局二人でのご飯は実現せぬまま終わっていた。

しかしその後彼女が彼氏と別れたことにより、ようやく二人で食事へ行けることになった。



そしてデート当日。シェフと仲が良く、融通のきく馴染みの店に愛理を連れて行くことにした。コの字型のカウンターに8席程度、というこじんまりしたところもお気に入りの店だ。

「いや〜愛理ちゃんと二人で食事へ行けて嬉しいよ」
「本当ですか?泰造さんから久しぶりに連絡が来て、ビックリしました」

会うのが久しぶりだったと言うこともあり、少しギクシャクしながら始まったデート。でも僕の店選びが良かったようで、一気に緊張がほぐれていく。

「ここさ、行きつけのお店だからシェフもスタッフもみんな仲良くて。あ、田中くん!こちら愛理ちゃん」
「こんばんは。泰造さん、ものすごく綺麗な方連れていますね・・・ゆっくり楽しんで行ってくださいね」

ホールにいたスタッフを手招きして呼び寄せると、客商売らしく上手い事を言ってくれる。褒められた愛理も、満更でもなさそうで、嬉しそうな顔をしていた。

「さすが。泰造さんって顔が広いですね」
「いやいや、全然だよ。さて、ここのお店に来たらこの“シェフズスペシャル”は絶対食べた方がいいから、それ頼んじゃうね。あとこれも食べて欲しいなぁ・・・」
「全部美味しそう!お任せします♡」

こうしてオーダーをした物が続々と運ばれてくる中、愛理との食事を楽しむ。

「ここのシェフが作る料理は美味しいからね〜。どう?美味しいでしょ?」
「本当だ!美味しい!!」
「でしょ?シェフ、美味しいってさ!」

カウンター越しにシェフを呼ぶと、シェフも嬉しそうだ。料理しながらもこちらを見て、“ありがとうございます”と言っている。

「いいお店ですね。ご飯も美味しいし」

でも何より、愛理が嬉しそうにしてくれているのが一番だった。


嗚呼、悲しき男の勘違い。この後知らぬ間にやっていた“恥ずかしい”行為とは

Q2:2軒目にすら行かずに女が帰った理由とは?


良い感じに進んでいたデートだが、愛理と僕はけっこう共通点が多いことが判明した。

「そう言えば。出会った時のパーティー、愛理ちゃんは誰の知り合いで呼ばれたの?」
「私はあのお店の社長さんと知り合いで」
「そうなんだ!そこ繋がっているんだね。俺すごく仲が良くてさ」
「さすが泰造さんですね〜」

愛理のような可愛い子は、色々と繋がっているのだろう。そう思い、知り合いの写真を見せながら解説していく。

「この歌手の子とかも知ってる?そことも俺、仲がいいんだよね。あと、最近売れている俳優の子とか」
「お名前は聞いた事があるかもです。本当に泰造さんって、有名人のお知り合いが多くてすごいですね!」

そんな共通の知人探しをしている間に、食事も終盤に差し掛かってきた。さて、この後はどうすべきだろうか。

「愛理ちゃん、この後時間はあるのかな?もう1軒行かない?」

愛理は一瞬考えていたようだったが、笑顔で快諾してくれた。

「いいですよ。どこ行きますか?」
「六本木の方へ行こうか」

外へ出ると、急に湿気をおびた夏の夜の蒸し暑さに体が包まれる。



「いや〜もう夏だね。暑いね」

あまりにも暑かったので、近距離ではあったものの一緒にタクシーに乗り込んだ。

「さっきのお店、どうだった?ここだけの話、あの店員の子最近フラれたからちょっと暗かったでしょ?(笑)」
「そうなんですか??全然分からなかったです(笑)でも本当に素敵なお店でした!さすがだなぁって思いましたよ♡」
「良かったぁ。今度は、池尻にもう一個行きつけのお店があるから、次はそこに行かない?」
「いいですね、是非」

そんな会話をしているうちに、あっという間に目的のお店の前に到着した。だが到着するなり、愛理は突然こんな事を言い始めたのだ。

「ごめんなさい!ちょっと今日はもう酔っぱらっちゃったみたいで・・・やっぱり帰ろうかな」
「え?ここまで来たのに!?」
「すみません」

正直少しガッカリしたが、行きたくないと言っている女性を無理やり連れて行くような、そんな真似は絶対にしない。なので素直に受け入れる事にしよう。

「そっか、残念だけどそれなら仕方ないよね。ちゃんと帰れる?」
「はい、全く問題ナシです!せっかくの機会だったのにすみません。でも今日は楽しかったです♡」
「それなら良かった。気をつけて帰ってね」

こうして、あくまでも紳士的に彼女を見送った。

だが翌日、このザマである。デートも盛り上がっていたし、変なことは一切していない。

それなのに、たった1度のデートでどうして彼女は僕にNGを出したのだろうか・・・?


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女が男にNGを出した理由とは?