男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—あの時、彼(彼女)は何を思っていたの…?

誰にも聞けなかった謎を、紐解いていこう。

さて、今週の質問【Q】は?

▶前回:彼女にキスを迫った途端…。“イケる”と思っていたのに、女が男を拒んだワケ



「今夜はこのまま、お家に行ってもいい・・・?」

2回目のデートだったけれど、かなり盛り上がっていた私達は、お酒も入り良い感じだった。だから帰り際に思い切って、私は自分からそう言ってみたのだ。

この2回のデートで、彼に好意があるのはわかっている。お互い好き同士ならば、無駄に回数を重ねて様子を見る必要はない。いい大人なんだし、次の行動に移ろう。そう思っていた。

しかし、目の前の流星は違う考えだったようだ。

「ごめん、家はちょっと・・・」

大手総合商社勤めの28歳。私は彼のことが好きだったし、彼も私のことが好きなはず。

それなのに、私のオファーをあっさりと断ってきた。

「え?お家に何かマズイ物でもあるの?」
「そんなことはないんだけど、僕の家はちょっとなぁ・・・」

急に言葉を濁す流星。これは怪しい。もしかして、他に女がいるとか?もしくは同棲をしているとか?

私は腕を組みながら考える。他に女がいる可能性はどうやったら見抜けるのだろうか・・・それとも、何か他に理由があるのだろうか?


最初は男の方から飛びついてきたのに、家に入れるのを拒んだ理由は?

Q1:初デート中に、男が“あれ?”と思った女の性格は?


流星と出会ったのは、アプリだった。物凄くタイプな顔で、肩書きもバッチリ。向こうも私がタイプだったようで、マッチングし、すぐにデートをすることになった。

初デートはオープンしたばかりで気になっていた「フォーシーズンズホテル東京大手町」に入る、39階からの夜景が見事な『PIGNETO(ピニェート)』を予約してくれていた。



「わ〜綺麗♡来てみたかったから嬉しいな」
「実は僕も来るのは今日が初めてで。初デートだし、喜んでくれるお店がいいなと思って必死に探したよ(笑)」

デート慣れしてそうなのに、私のために一生懸命お店を探してくれたなんて愛おしすぎる。

「花ちゃん写真より実物の方が可愛いから、緊張しちゃって」
「本当?流星くんも実物の方が断然かっこいいよね」

そんな会話をしながら、シャンパンで乾杯する。そして私の好き嫌いを聞いてささっとメニューを決めてくれた。

料理が運ばれてきて食事を始めてからも、そのスマートさは崩れることがなく、紳士的でかっこいい。

「花ちゃん、普段はどのあたりで飲むことが多いの?」
「私は丸の内か銀座が多いかなぁ。流星くんは?」

ポンポンと進む会話。綺麗な夜景に美味しい食事。頬杖をつきながらぼけっと考える。

—これはかなりいいかも・・・♡

初対面の印象も最高だし、さっきからチラチラと投げかけられる彼の視線からも、私のことを気に入っているのが分かる。これはかなり脈アリだ。

「花ちゃん、今彼氏はいないんだよね?」
「うん、彼氏はいないよ!(絶賛募集中です!)」

パスタを食べている中、突然投げかけられた彼氏の有無の質問には、思わず大きな声が出てしまい、危うく“絶賛募集中”までいうところだった。その勢いに圧倒された流星は、笑っている。

「そうなんだ。食べている最中に突然変な質問してごめんね(笑)」

流星の素敵な笑顔に、私もにっこり微笑む。

一生懸命質問してくれて、しかも彼氏の有無もしっかり聞いてくる。前のめりな彼の姿勢が、嬉しかった。

「流星くんは?ちなみにどういう女性がタイプなの?」
「そうだなぁ。笑顔が可愛くて、尊敬できる人かな。花ちゃんは?」
「私はね・・・」

そんな風に会話が盛り上がっている時だった。うっかり、パスタのミートソースを、白いトップスにこぼしてしまったのだ。

「あ!花ちゃん、洋服にソースがついちゃったかも・・・」
「え?嘘、本当だ!ショック〜このトップス高かったのになぁ」

お気に入りの白のトップス。この日のために、某ブランドで8万くらい出して買った物だった。

「え!そんな高いの!?それは困ったね・・・」
「まぁいいや。クリーニングに出そうっと」
「平気?大丈夫?」

ささっと店員さんを呼んで、炭酸水とおしぼりを貰ってくれた流星。一体どこまで彼は優しいのだろうか。気遣いもできて、スマートで、そしてかっこいい。完璧すぎる流星とのデートは、最高に楽しかった。

「楽しかったなぁ〜花ちゃんありがとう。次は、和食とかどう?」
「いいね。いつにする?」

そして次のデートの約束もすぐに決まった。

明らかに、向こうの熱量の方が高かった。それなのに、2回目のデートの後に、彼の気持ちは明らかに失速していった。


男が2軒目の後に、女を家に入れるのを拒んだ理由とは?

Q2:男が家に入れるのを断った理由は?


2回目のデートは、〆の土鍋ご飯が有名な和食屋さんへ連れて行ってくれた。

「わぁ〜美味しそう!」

こういう素敵な和食屋さんでのデートの醍醐味が分かってきたのは、大人になった証だろう。

「花ちゃんは良い店たくさん知ってそうだから、デートに誘うのも緊張しちゃうよ」
「そんなことないよ〜。コスパの良いお店とか好きだし。わ・・・これ、美味しいね!」

出されたトウモロコシの唐揚げは絶品で、思わず私は流星の方を向いて笑顔になってしまう。

しかしそんな楽しいデート中、今から振り返ると唯一やってしまった失敗があった。それは、流星が不意にある質問を投げかけてきた時のことだった。

「花ちゃんってご飯は作るの?」
「実は料理が苦手で。ステイホーム中にようやく始めたけど、一人暮らしだし、買ってきた物を並べるか、もしくは外で済ませちゃうことが多いんだよね」
「そうなんだ」

—あ・・・この回答はマズかったかな・・・



素直に答えてしまったが、“料理が苦手”というのは男性からの評価はマイナスになるだろう。せめて“たまに作るよ”くらい言っておけばよかった。

しかし後悔しても後の祭り。

どうしようかと思っていると、流星の視線に気が付いた。彼は、私が右手の薬指にはめている指輪を見つめていたのだ。

「その指輪、可愛いね」

—話題をそらしてくれてありがとう!

“料理が苦手話”をなかったことにすべく、私は一生懸命指輪の話を盛り上げる。

「これね、去年の誕生日に女友達から合同プレゼントとして貰ったんだよね。でもそんなに高くないよ!調べたら3万くらいだったし」
「そうなの?花ちゃんがしているとすごく良い物に見えるね」
「流星くんって、本当に褒め上手だよね」

—よし、これで料理ができない話は流された!!

そう思っていた。だから食事が後半に差し掛かってきた頃、私の脳内は既に二軒目をどうするか、ということにシフトしていた。

「あ〜お腹いっぱい」
「あれ?花ちゃんもう食べないの?」
「ちょっとお腹が一杯になっちゃって」

最後のご飯にたどり着く前にお腹がいっぱいになってしまったが、それは同時に胸もいっぱいだったから。

「花ちゃんってスタイルいいもんね。色々と食事とか気を使っているんだね」
「そうだね〜一応気にはしているかな」

そう話している最中、流星がチラリと私の脚を盗み見していたのを見逃さなかった。

—これは向こうも何かを期待している感じだなぁ♡

だからお店を出た後、私は流星の腕に自分の腕を絡めながら、勇気を振り絞ってこう言ったのだ。

「今夜はこのまま、お家に行ってもいい?」

しかし流星の回答はそっけない物だった。

「え?ごめん、家はちょっと・・・」

—なんでダメなの?

やっぱり料理ができない女はダメだったのか?それとも、そもそも他に女がいたとか?はたまた、2回目のデートでは早すぎたのか・・・

彼が私を家に上げてくれなかった理由が分からず、そしてこの2回目のデート以降、急に冷たくなった彼からの連絡を待ちながら、私は答えを探している。


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男が女を家にあげたくなかった理由とは