男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—あの時、彼(彼女)は何を思っていたの…?

誰にも聞けなかった謎を、紐解いていこう。

さて、今週の質問【Q】は?

▶前回:“料理上手な女”は本当にモテる?彼女が料理をしないと知った瞬間、男の態度が豹変した理由



凌と出会って、約3ヶ月。ずっと思い描いていたこの瞬間。

昨日私は初めて彼の家へ泊まり、そして彼の腕の中で目覚めた。

カーテンの隙間から朝日が差し込み、キラキラと輝いている。眩しさに目を細め、私は大きく伸びをした。

昨夜は暗くしていたのでよく見えていなかったが、明るい光に照らされて、彼のお部屋の全貌が徐々に明らかになっていく。

しかし残念ながらディファインのコンタクトを外してしまったため、視界がぼやけてハッキリとは見えない。彼が起きる前にコンタクトをつけようと、ベッドを抜け出そうとした、その瞬間だった。

「ん・・・」

寝ぼけているのか、凌が私の腕に絡みついてきた。

その仕草がたまらなく愛おしくて、私は再び彼の眠る布団の中へと潜り込む。

「凌、おはよう♡」
「んー・・・え?あ、おはよう」

寝ぼけているのか、凌はしばらくボケーっとしており、とても可愛らしい。

だがそんな幸せな朝を迎えて以降、彼の態度は急にそっけなくなったのだ。

その前にデートは数回繰り返しており、簡単に体を許したわけではない。ちゃんとプロセスを踏んでからの行動だったし、軽い女ではないはずだ。

それなのに、どうして彼は冷たくなってしまったのだろうか・・・?


男が一緒に朝を迎えてから冷たくなってしまった理由とは?

Q1:初デートで男が意気揚々としていた理由は?


凌と出会ったのは、アプリだった。

ハッキリとした二重に、綺麗な鼻筋。清潔感のあるスーツ姿のプロフィール写真はとても好感度が高く、“いいね”をくれていた彼に、“ありがとう”を返すと共にメッセージを送ってみた。

そこから会うことになり、私たちはドキドキの初デートを迎えたのだ。

“とりあえずランチで”ということだったが、センスの良い凌は、お昼からカウンター席でしっぽり楽しめる『松栄 恵比寿』を予約してくれていた。

「初めまして、凌です」
「初めまして、唯香です」
「写真通り、本当にお綺麗ですね」

緊張していたため、ぎこちない会話から始まった初デートだったが、お互い何か感じるものがあり、楽しく時間は過ぎていく。

「ランチからこんな贅沢なバラちらしが食べられるなんて・・・」



「良かった、喜んでもらえて。カフェとかだと味気ないかなぁと思って」

落ち着きがあって、優しそうな凌。実際彼に会って、私はさらに惹かれてしまった。

「でも本当に、唯香さんって美人ですよね」
「いえ、全然。化粧でだいぶごまかしていますから」
「嘘だ〜(笑)全然そんな風に見えないけど!肌も綺麗だし・・・」
「本当ですよ〜肌が綺麗に見えるのは、ファンデーションのお陰です♡凌さんの方こそ、素敵ですよね。ちなみにどういう方がタイプなんですか?」
「唯香さんみたいな綺麗な人がタイプです」

あまりにもストレートな言い方に、思わず顔が赤くなる。会ってまだ間もないが、なんだろうか、この距離の詰め方は。

「凌さんって、口が上手いですよね〜」
「いやいや、本気ですよ!」

初対面なのに、心地よい時間が流れていく。一緒にいると楽しくて、会話も弾む。

そしてこの日から私たちはデートを重ねるようになった。

凌は、会えばいつも必ず褒めてくれる。そんな優しい彼に出会えたことに、私は感謝していた。

だからこそ、彼から何度か誘われても体は許さないようにしていた。

本気になって欲しかったし、体の関係を持った途端に終わってしまうのが怖かったからだ。

けれども、大切にしてここまでもったいぶったのが逆にダメだったのだろうか・・・


体の関係を持ったから、彼の態度は変わってしまったのか!?

Q2:朝起きて男の態度が変わった、本当の理由は?


それから何度かデートを繰り返し、気がつけば初デートから約3ヶ月経っていた。

この日は中目黒にある素敵な焼き鳥屋さんを予約してくれていたのだが、私もだいぶ気が緩んできたこともあり、まさかの日本酒を飲み過ぎてしまった。

「ごめん、少し酔っ払ってきちゃったかも・・・♡」

そう言いながら、凌の左腕にそっと絡みついてみる。照明の暗い素敵な和食屋のカウンター席。お互い日本酒を飲んで、良い感じだ。

そんな男女の間に何も起こらないわけがなく、カウンターの下でそっと手を握り合う。

「唯香ちゃんが酔っ払うの、珍しいね。大丈夫?」
「うん、大丈夫♡」

こうしてお店を後にして歩き始めたが、お互い気持ちは一緒だった。

「あのさ、嫌じゃなければ、ウチに来る?」

待ちに待った彼からの誘い。もう3ヶ月も経っているし、いいだろう。

「うん、もちろん♡」

だが、はたと気がついた。今日は何も持っておらず、コンタクトの替えもない。メイクポーチも最小限だし、何よりもクレンジング類など一切ない。

「そしたらコンビニ寄る?」

こうして、私はコンビニでお泊りセットを買い、彼の家へ行って結ばれたのだ。



それから、どれくらい寝ていただろうか。コトが終わり、眠ってしまった私はハッと飛び起きた。

—やば・・・イビキ、かいてなかったかな。

お酒を飲むと、私はイビキをかく癖がある。しかし隣で寝ている凌は幸せそうにスヤスヤと眠っており、ホッと胸を撫で下ろした。

起こさぬように忍び足で洗面台へ向かい、先ほどコンビニで買っていたメイク落としでメイクを落とす。

ツンとした、少しチープなアルコールの香りが鼻につく。顔を洗いながら、今後の展開を考えてみた。果たしてこのまま、私たちは付き合えるのだろうか。

「あれ?そう言えば、付き合おうって言葉、まだないな・・・」

—マズイ。もしかして私、やってしまった??

一瞬焦るものの、彼だって良い大人である。体の関係だけ持ってフェードアウトなんてことは、きっとしないだろう。

“ふぅ”と小さなため息をつき、すっぴんになった鏡の中の自分と向かい合う。

肌のアラや目の小ささが目立つため、正直、初夜にメイクは落としたくなかったが、私ももう29歳。化粧を落とさずに寝ると翌朝どうなるのかは、嫌というほど知っている。

だから私は化粧を落として、再びベッドに潜り込んだ。

そしてその翌朝。

二人で幸せな朝を迎えたのだが、その後、彼の態度は急にそっけないものになってしまったのだ。

—やっぱり、“付き合おう”と言われる前にしてしまったのがダメだったのかな・・・

ちなみに洗顔の際にさり気なく洗面台周りをチェックしてみたが、女の影はなかった。だから他に女性がいるとは思えない。


やっぱり交際前に一線を越えると、男はもう興味がなくなるのだろうか。体を許してしまった自分を激しく後悔している。


▶前回:“料理上手な女”は本当にモテる?彼女が料理をしないと知った瞬間、男の態度が豹変した理由

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男が一晩過ぎてから冷たくなった答えは・・・