男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—果たして、あの時どうすればよかったのだろうか?

できなかった答えあわせを、今ここで。

今週のテーマは「二度のデートで女が態度を変えた理由は?」という質問。さて、その答えとは?

▶【Q】はこちら:「ねえ、すごすぎる♡」と連発していたのに…男にゾッコンだった女の態度が急変した理由



「もう冬だね・・・」

お店の外に出ると、冷たい夜風が吹いている。

智也がイルミネーションを見ながら何か言いたげだったので、私は慌てて時計をチェックする素振りをした。

「あれ、もうこんな時間だ・・・帰らないと。今日はありがとうございました」

“もうこんな時間”と言いながら、まだ22時前である。シンデレラでもあるまいし、門限もない。急いで帰る必要は何もないが、とにかく一刻も早くこの場から立ち去りたかった。

「恵里奈ちゃん、次はいつ会えるかな?」
「そうですね・・・また後で連絡しますね!」

けれども、結局私はお礼のLINEをした後は、一切連絡をすることはなかった。

たった2回しかデートをしていないが、“これ以上智也とは会わなくてもいいかな”と思う要素が、大きく2つあったのだ。


女が男に対して、“会う必要なし”と判断した理由とは!?

A1:初デートなのにクーポンを使ってきた点


智也と出会ったのは、知人の紹介がキッカケだった。

会社の経営が上手くいっているようで羽振りも良く、外見もそこそこいいのに現在独身で彼女ナシの38歳。

そんな好条件な人がいるのかと驚いたが、実際に会ってみるとまさにその通りで、思わず身を乗り出してしまった。

そしてすぐに智也の方から誘ってくれて、デートをすることになった。

—智也:恵里奈ちゃん、何か食べたい物とかある?
—恵里奈:何でも好きですが・・・お肉系だと嬉しいな♡
—智也:OK!お肉ね。美味しいのを食べよう(^^)またお店決めたら連絡するね!

宣言通り、智也は最初のデートで、熟成肉が美味しいお店に連れて行ってくれた。

「恵里奈ちゃんのリクエスト通り、肉系にしたよ」

それはとても嬉しいのだが、その日の智也はブランドロゴが大きく入ったTシャツにジャケット姿、という装い。彼の胸元に入っているブランドロゴは主張があまりに激しくて、目が点になる。

「わ〜い♡ありがとうございます!」
「・・・とは言ってもそんなにガッツリは食べられないでしょ?一番少ないのにしておこうか」
「結構食べられそうな気もしますが・・・残すのはあれなので、そうしましょう!」

その時は、この会話をあまり気にしていなかった。

私は細身のため、初対面の人によくこのセリフを言われるが、実はよく食べる。決めつけられるのは好きではないが、あまりにも言われ過ぎているので慣れており、気にしないことにしていた。

だが2回デートをした結果、この言葉の真意がわかってしまったのだ。



「智也さんは、お休みの日は何をされているんですか?」
「僕は車が趣味で。フェラーリ同好会みたいなのがあって、そのメンバーで集まって車を走らせたり、あとは買い物とかかな」
「へぇ〜そんな会があるんですね。すごい!!」
「そうそう。家には普段乗る用と、走る用の車二台あるんだ」
「え!二台も?智也さんって、すごすぎません?♡」

—ものすごい稼いでいるんだなぁ。

しかも乗っている車の写真まで見せてくれたので、私は大げさなほど褒めちぎってみる。

「恵里奈ちゃんは?そもそも土日休み?」
「はい、一応。でも最近はリモートなので、出勤も半々くらいですけど。智也さんはリモートですか?出社されていますか?」
「僕の会社も半々かな。社員の意思に任せているよ。まぁうちの場合、驚くほど家賃が高いビルを借りてしまっているから、出社してもらった方が元は取れるんだけどね(笑)」
「そっかぁ、社長さんは大変だ」

正直、彼の会社の規模感がわかっていないけれど、相当大きくて凄い会社なのだろう。話を聞いていくうちに、一等地にある超有名ビルにオフィスを構えていることが分かり、私は素直に感心していた。

—スゴイなぁ。

純粋にそう思っていると、テーブルにはメインのお肉が運ばれてきた。

「わ〜!!美味しそう!!」
「本当だね。熱いうちに食べようか」
「このお店、いいですね〜美味しい♡」

この時までは、彼の洋服を除けば気になる点も特になく、楽しいデートだった。しかし智也が次に放ったセリフに、耳を疑ってしまったのだ。

「喜んで貰えて良かったよ。今ならクーポンが使えるから、コスパもいいし」

—え・・・?く、クーポン??

聞き間違えかと思った。だが、本人は至って本気のようだ。

「そうなんだ!素晴らしいね」

そう笑顔で取り繕ってみたものの、私の中で彼に対する疑問がフツフツと湧いてきたのだ。

そしてこの疑問は、2回目のデートで決定的なものとなってしまった。


これは男としてナシ…女が嫌になった男の性格とは

A2:自分の見栄のためにお金は使うのに、女性にはお金を使わないケチ男


1回目だとまだ判断しきれなかったので、2回目のデートにも行くことにした。だがまた、待ち合わせ場所にやってきた彼を見て、仰け反りそうになった。

智也はまた今日も、“わかりやすい”ブランドのロゴが大きく入った洋服でやってきたからだ。

—出た・・・好きですね、そういう服装が・・・。

「智也さんって、ファッションが好きなんですね」

そう言ってみたものの、彼が好きなのはファッションというより、“わかりやすいブランド物”なのだろう。

「気がついてくれた?嬉しいなぁ。ちなみに、今日のお店は水炊きのお店なんだけど好き?あと恵里奈ちゃんって、想像以上によく飲むからびっくりしたよ」
「そうなんですよ〜。私お酒が好きで。そして水炊き、大好き!!この寒い時期に嬉しいなぁ〜」
「そんな細いのに凄いね。どこに入ってるの?」

そんな会話に花を咲かせながら、お店へと移動する。しかしお店の前に着いた途端に、足が止まってしまった。

彼が連れてきてくれたのは、かなりカジュアルな居酒屋さんだったのだ。



そしてまた、メニューを選ぶ際に一番安いメニューを指定してきた智也。

「とりあえず一旦一番シンプルなのでいっか」
「そうですね」

実際に美味しかったし、別にお店の値段が安かろうか、高かろうが問題はない。

私が気になったのは、彼は自分の見栄のためには非常にお金を使うのに、他人・・・というより、デート相手である私にはお金を払うのを渋る、という点だった。

若い人達で賑わう店内で、妙に彼の立派なブランドの洋服、言うならばブランドのロゴだけが浮いて見える。

「智也さんって、普段どんな感じのところでご飯食べているんですか?」
「そうだなぁ。今日みたいなカジュアルな感じは珍しいかも。接待とかも多いから、会食だと神楽坂の和食とか会員制のお店とかが多いかな」
「そうなんだぁ。大人って感じですね!」
「そうかな?でも毎日食べていたら飽きるけどね」

何度も言うが、別に値段が安くてもいい。初回のデートだってクーポンを使っても構わない。お得になるならばいいし、飲食店の応援になるならば大歓迎である。

それに安くても美味しいお店は、この世の中に沢山ある。

ただ私が何より許せなかったのは、自分がどれほどお金持ちで良い暮らしをしているのかをさんざんアピールしてくる点だった。

それほどお金持ちアピールをしているのにも関わらず、実際のデート中の行動が全く伴っておらず、私はかなりの違和感を抱いたのだ。

結婚するならこれくらい堅実な人の方がいいのかもしれないが、きっと彼は自分にはお金を使うが、奥さんなどのお金遣いには口うるさく言ってきそうである。

—下手なお金持ちアピール、やめればいいのに・・・。

堅実とケチは、また違う。

何だかガッカリして、そしてセンスのない行動に嫌気がさしてしまったのだ。


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