男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—あの時、彼(彼女)は何を思っていたの…?

誰にも聞けなかった謎を、紐解いていこう。

さて、今週の質問【Q】は?

▶前回:彼女からグイグイきたのに…。「スタイルいいよね」と褒めた途端、女が凍りついたワケ



「琉(りゅう)さんって、すごいですね♡」

デート中、そう言って何度も嬉しそうに笑顔を向けてきた沙耶。

彼女とは趣味が合ったので話が盛り上がり、一緒にいる時間はかなり楽しかった。

だから3度目のデートで、食事後にまだ帰りたくなさそうな沙耶に、僕は思い切ってこう伝えてみた。

「沙耶ちゃん。よければ僕と付き合って欲しい」

ここまでいい雰囲気なのだから、断られるはずがないだろう。そう思っていたのだ。

だが沙耶はしばらく無言になり、こう言った。

「琉さん、ごめんなさい…。もう少し友達という関係でいられませんか?琉さんのことはすごく好きだし、いい方だなと思っているのですが」

彼女の曖昧な返事に、僕も曖昧にうなずくしかなかった。

結局このあと約束をしようとしてもはぐらかされ続け、彼女は僕からフェードアウトしていった。

あんなにも相性がよかった僕たちなのに、一体どうして彼女は僕と交際できないと思ったのだろうか…?


男が楽しいと思っていたデート。果たして女のほうも楽しかったのか…?

Q1:初デートで女が密かに思っていたことは?


沙耶との出会いは、友人の家で開催されたホムパ。

背が高くて美人な彼女はひと際目立っており、僕は目が離せなくなっていた。

しかも美人なのにサバサバしていて気さくで、食事を囲みながら自然に話が弾んだ。

「琉さんは、何をされているんですか?俳優さんかモデルさんですか?」

僕の身長は185cm。生粋の日本人だが顔が濃くて、30歳を過ぎた今でも、外見を褒められることが多かった。

「いやいや。僕はただ飲食系をやっている一般人ですよ。沙耶さんは?」
「言われ慣れているとは思いますが、モデルさんみたいですね…。私はアパレル系の会社で営業をしています。琉さんみたいなイケメンが作る料理は絶対に美味しいですよね!」

沙耶の話すテンポ、そして話を引き出す力は抜群で、つい色々話してしまう。

「いえ。僕は経営のほうなので、実際に料理は全くダメで」
「そうなんですか?意外」
「食べることは好きですか?」

職業柄、美味しい店やトレンドの店はよく知っている。

「大好きです!!」

前のめりに返事をしてくれた沙耶を、僕は誘いたくなった。

「よければ、今度僕のお気に入りのイタリアンに一緒に行きませんか?プーリア地方の店なので、タコやイカのシーフードが美味しくて。ワインも料理に合う物をサーブしてくれるので、沙耶さんをぜひお連れしたいなと思って」
「行ってみたいです!」

そこまで言うと、沙耶から積極的に動いてくれたのだ。

「琉さんのご連絡先、お伺いしてもいいですか?デート、楽しみにしていますね♡」

他の人たちがいる前で、しっかり“デート”と言う彼女に、僕はソワソワとしてしまった。



そして迎えた初デート。約束通りイタリアンへ行き、カウンター席で並んで座る。

「沙耶さん、ワインはどんな感じのものがお好きですか?」
「え〜なんだろう。あまり詳しくないので、琉さんにお任せしてもいいですか?」
「もちろんです。樽っぽい感じはお好きですか?あ。でも最初はあまり重すぎなくて、飲みやすい感じがいいかな…ちょっと軽めの白で行きますね」
「はい♡ワイン、お詳しいんですね。すごい」

メニュー選びの段階で、恍惚と聞き入ってくる沙耶。最初のつかみはバッチリだったようだ。

「仕事柄、一応ね。沙耶さんは、どんなお店が好きですか?」
「うーん…。お家の近くにある餃子屋さんとか(笑)」

彼女の意外な答えに、僕は驚く。もっと高級店が出てくると思ったからだ。

「餃子屋さん?」
「『珉珉』っていうお店なんですけど…」
「あ〜あそこね!美味しいよね。乃木坂近くにあるお店も知ってる?餃子のタネにラム肉が入っていて、あと食感もいいんですよ」
「そうなんですね!行ってみないと。あと焼き鳥も好きです!」
「どこが好きですか?」
「たくさんあって選べないなぁ。目黒駅のすぐ近くにある…」
「定番の『鳥しき』とか?焼き鳥もいいですよね。僕のオススメは目黒エリアだとたくさんあって…」

話しているタイミングで、一品目の料理が運ばれたきた。

「本当に、お詳しいんですね。今度何かあったら、琉さんに聞いてもいいですか?」
「もちろん!いつでも聞いて」
「ありがとうございます♡」

このデートは2人でかなり盛り上がり、ノンストップで話し込む。

「あ〜楽しかった。こんな楽しいデート、久しぶりだったなぁ。沙耶さん、またお誘いしてもいいですか?」
「もちろんです!」

こうして、初デートは相当盛り上がって終わったのだ。


初デートは良かったはずなのに…?女が実は思っていたこととは

Q2:女から見て、このデートを一言で表すと?


2度目のデートも、僕のお気に入りのお店へ連れて行くことにした。

今日のデートも気合が入っていたので、1番お気に入りの時計をつけてきた。

それに気がついた沙耶が、さり気なく褒めてくれる。

「琉さん、素敵な時計されていますね」
「え、この時計知ってる?さすが」

僕が今日つけていたのはロレックスのデイトナだった。かなり入手困難だったため、頑張って手に入れた代物である。

それがわかってくれる沙耶は、かなりセンスがよいようだ。

「かなり入手困難なんですよね?」
「そうそう!沙耶ちゃんよく知っているね〜。時計好き?僕実はかなり時計が好きで」
「他にはどんな時計をお持ちなんですか?」
「いいこと聞いてくれるね〜。僕は基本的に自動巻きが好きで…」

つい白熱してしまったが、沙耶はずっと僕を見つめながら嬉しそうに話を聞いてくれていた。

「ごめん、つい話し過ぎちゃった」
「いえいえ、聞いているだけでも楽しいので」
「ちなみに沙耶ちゃん、車は好き?」
「好きですよ!そんなには詳しくもないですけど…」
「本当に!?いいよね。僕はイタリアのクラシックカーが好きで」
「わかります〜。昔の丸い顔の車って可愛いですよね」

運命かと思った。僕もクラシックカーが大好きだったからだ。



「そうそう!あ。次に僕が買いたい車、見せてもいい?」

今欲しい車の写真を沙耶に見せる。こんなに趣味が合う女性は珍しい。

「沙耶ちゃん車好きだったんだね〜。嬉しいなぁ」
「琉さんほどではないですけどね」
「いやいや、最高だよ。クラシックカーのよさをわかってくれるなんて、本当に沙耶ちゃんはいい女だね」
「褒めすぎですよ〜(笑)」

こうして、楽しいデートの時間は過ぎていった。

そして次の3度目のデートに至るまで、会っていない時でもLINEで車や時計の話で盛り上がっていた。

― こんなにも気の合う子がいるんだ…!!

そう感動すらしていたのに、告白したらふられてしまったのだ。

話も盛り上がり、沙耶も楽しそうにしていた。それなのにどうして僕は彼女と交際まで発展しなかったのだろうか…?


▶前回:デート中に“スタイルいいよね”と褒めたら…、女が途端に、男に対して態度を変えたワケ

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女が男に惹かれなかった理由は?