TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月〜金曜7:00〜)。6月29日(月)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、令和メディア研究所主宰で白鴎大学特任教授の下村健一さんが“来たるべきコロナデマ第2波”について述べました。

◆“コロナデマ”への対策が進行中!

西村経済再生大臣は、スーパーコンピュータの計算速度を競う世界ランキングで1位になった「富岳」やAI(人工知能)などを活用し、新型コロナウイルスの効果的な対応策を検討する会議の初会合を7月1日に開くことを明らかにしました。第2波の到来に備えて対策を整備するのが狙いで、会議には政策研究大学院大学の黒川清名誉教授や京都大学の山中伸弥教授らが参加します。

多くの医療関係者が新型コロナ第2波への対策を行うと同時に、第1波で社会を右往左往させたコロナに関するデマ情報や不確定情報に対し、「それに振り回されない抗体を一人ひとりがどう持つのか、その対策を教育関係者やメディア関係者は第2波が来る前に取り組まないといけない」と下村さんは言います。

すでに動き始めている方もたくさんいるそうで、その中でも今回は下村さん自身が関わったものをピックアップして紹介。

◆“コロナデマ”第2波に備えを!

まずは子ども向けに、全国5,000校あまりの中学・高校で一面に「メディアリテラシークイズ」が掲載された壁新聞を掲示。1問目の「トイレットペーパーは、今どこにあるの?」という問題では、“物事は一部分だけを見るな”というテーマのもと、「これで発想や視野を広げることを子どもたちに教えてほしい。(トイレットペーパーが)隣の棚にはなくとも、卸元や製造元にはあるかもしれないというところまで視野を広げようということ」と下村さん。

また、2問目では「表現者には印象の強調がありがちだから、そのまま鵜呑みにしない」、3問目では「立場を変えてみよう、偏るな」といったメッセージが込められていると言います。

総じて、下村さんは「即断するなの“そ”、鵜呑みにするなの“う”、偏るなの“か”、中だけ見るなの“な”、新しい情報が来たときに『そ・う・か・な』を身につけることを中高生に叩き込んでほしい」と訴えます。

次に、若者向けにはLINE NEWSグラフィティの動画制作に協力。そこでは1つだけの情報に頼る「密室情報」、いいねが急増する「密集情報」、知り合いからの「密接情報」の“情報の3密”への警戒とともに、上記の壁新聞同様「そ・う・か・な」の注意喚起も行っていると言います。

さらに、大人向けには公立の図書館で「この情報、信じていいの? 特別展」を展開。そこではメディアリテラシーに関わるさまざまな人の本や方法を紹介しており、現在は岩手県紫波町図書館で開催中。本来6月28日までの予定でしたが、好評のため7月30日までの会期延長が決まったとか。

こういった動きは世界中で見られ、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)もリテラシー強化の声明を出したそう。下村さんは、「ウイルスそのもののパンデミックと同時に情報のパンデミックも起きているから強化の呼びかけが行われているなど、今世界はコロナデマに関しても一生懸命になっていることを伝えたい」と主張していました。

manma代表の新居日南恵さんは下村さんの話に頷きつつ、「情報に惑わされた結果、自分たちがパニックになって、悪い方向に引っ張ってしまっているリスクがあることに改めて気をつけないといけない」と指摘し、「情報がもともとどういったところから来ているのかなど検証しにいくことがすごく大事だと思った」と話していました。

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<番組概要>番組名:モーニングCROSS放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00 「エムキャス」でも同時配信レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/morning_cross/番組Twitter:@morning_cross