TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月〜金曜7:00〜)。3月31日(火)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、レイ法律事務所 代表弁護士の佐藤大和さんが、経済停止危機が迫る今やるべきことを述べました。

◆今こそ建設的な議論を

スペインのサンチェス首相は、新型コロナウイルス感染拡大阻止のため、3月30日から4月9日まで国内の経済活動を、必須の一部を除き全て停止すると表明。4月10日が祝日のため、週末を含め事実上2週間の停止となります。

日本でも経済活動の停止、都市封鎖の可能性が高まるなか、「政府の対策が不透明だから、みなさん不安」と指摘する佐藤さん。さらにはメディアも不安を煽るような報道ばかりで「今こそ建設的な議論を行い、みんな協力していくべき」と主張しつつ、そのための「労働者」、「個人事業主」、「企業」の視点を論じます。

まずは「労働者」について。佐藤さんは「企業には労働者の安全に配慮する義務がある」と言い、時差出勤や短時間勤務、テレワークなどを推奨しながらも、労働者は企業と交渉するのではなく「協議、話し合いをすることで建設的な議論をしてほしい」と嘆願。

また、企業側にも「テレワークを『無理』と言うのではなく、工夫してやっていくべき」と提起します。佐藤さんの法律事務所も、弁護士会の規定や法律上、難しい部分が数多くあるようですが、「だからといって諦める必要はない」と言います。

次に「個人事業主」ですが、これまで立法や行政、司法も彼らをいかに守るか、あまり議論してこなかったそう。さらに、個人事業主というと全て自己責任と思われる方が多いそうですが、「今は労働者から業務委託契約への切り替えがどんどん行われ、結果的に個人事業主は労働法令が適用されず守られなくなってしまう」と佐藤さん。それだけに、「政府はディスカッションをして、個人事業主たちをどう守っていくかを考えてほしい」と訴えます。

最後は「企業」。テレワークなどに関して導入が難しい企業もありますが、そこで労働者と激しく衝突すると潰れてしまう可能性もあります。もし潰れてしまえば労働者自身も働く場を失ってしまうため、「労働者はその点も意識しつつ、“企業の利益”、“自分たちの生活”、このバランスをとった上で進めていくべき」と佐藤さん。

◆今こそ問われる“ONE TEAM”の精神

総じて、メディアを含め、ただ誰かの非難をするのではなく「建設的な議論をしながら、今の危機を乗り越えていくことが求められている。今こそ日本が“ONE TEAM”としてどう乗り越えていくか、他の国々から見られているんじゃないかと思う」と述べていました。

「Forbes JAPAN」副編集長の谷本有香さんは、個人事業主とともに“非正規社員”も危惧。そこにはテレワークができない業種も多く、なかには感染症のリスクが高い現場で働く人もいて「レピュテーションリスクを気にされていると、自分が罹患したときに2週間休むことが非正規社員はなかなかできない」と案じます。そんな人たちを守るべく、「テレワークで働けるような環境、もしくはそういった職業を兼業でできるような支援みたいなものも含めてやっていかないと、本当の意味で救うことは難しいと思う」と話していました。

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<番組概要>番組名:モーニングCROSS放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00 「エムキャス」でも同時配信レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/morning_cross/番組Twitter:@morning_cross