TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月〜金曜7:00〜)。5月6日(水・振休)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、国際ジャーナリストの高橋浩祐さんが“後手に回る安倍政権”について述べました。

◆緊急事態宣言、日本政府が在日米軍を追従!?

政府は、新型コロナウイルス特措法に基づく全都道府県への緊急事態宣言を5月31日まで延長することを正式に決定。安倍首相は期間延長について「国民にお詫びする。断腸の思いだ」と陳謝し、5月14日を目処に専門家の意見を聞き「可能と判断すれば期間満了を待つことなく解除したい」と宣言期間中でも感染者が少ない地域から解除する可能性を示しました。

高橋さんは今回の延長は致し方ないとしながら、「緊急事態宣言を巡っては、日本政府、安倍政権はすごく後手に回っている」と非難。そして、現在思っていることとして、3つを発表します。

1つは、日本政府が在日米軍の後を追っていること。高橋さんによると緊急事態宣言は日本政府と自治体に加え、「在日米軍は日本政府よりもいつも早く出し、期間も長い」と指摘。在日米軍は、4月6日に関東を対象に5月15日までを期限に発令。安倍政権はその翌日に7都道府県を対象に出したものの期間は5月6日まででした。その後、在日米軍が緊急事態宣言を全国に拡大すると、その翌日に日本政府も追従。これは福島第一原発事故のときも同じで、当時もアメリカ大使館は日本にいるアメリカ国民に対し迅速に避難警告を出したそうです。

高橋さんの注目点は在日米軍の緊急事態宣言が切れる5月15日で、「そこでどのぐらい延長するのかが見物」と言います。というのも、その前日にあたる5月14日に政府が規制解除の条件を発表するだけに、「米軍が緊急事態宣言を延長したときに、日本政府が出す解除案が甘過ぎると吹っ飛ぶ可能性がある」と示唆。

◆「命よりも経済に価値を置くのは恥」

次に、危機管理の要諦は「大きく構えて小さく収める」であるにも関わらず、「安倍さんは逆」と高橋さん。さらには「小出しにやっているからズルズルと緊急事態宣言も延長になっている。特に防疫では『やり過ぎで、後に批判されるほうがまだ良い』とアメリカの感染症の専門家も言っていた」と補足します。

また、世界を見回すと最近は「中央政府と地方自治体で対立が深まっている感じがする」と率直な思いを吐露。トランプ米大統領のように中央政府は経済を優先するのに対し、ニューヨークの知事や市長は慎重派で、これは日本も同じだとか。

ここで高橋さんはインドネシアのラムバート市長の言葉を紹介します。それは、「経済が死んでも立て直せるが市民が死んでしまったら経済は立て直せない。命よりも経済に価値を置くのは恥だ」という言葉で、「生きていることが大事。つらい期間だけど、ちょっと我慢すれば解除になる期間も短くなるかもしれない。焦りは禁物」と主張。

最後にPCR検査数についても言及します。日本はOECD先進国36ヵ国中、下から2番目だそうで、「早めにPCR検査を受けていれば、救える命もあるかもしれない。補正予算を見ても国のPCR対策費は40数億円。もう1桁ぐらい増やして、少しでも早く検査して1人でも多く救える命を救ってほしい」と訴えます。

その後、フリーアナウンサーの丸山裕理さんから日本の新型コロナ対策について問われると、高橋さんは「日本の国民はすごく綺麗好きで、国民が頑張って感染者を抑えているところもある」と返答。しかし、それは同調圧力や自主要請によるものではなく、しっかりと法的に整えるべきだと言い、「罰則を付けるなら付ける。曖昧さではなく、リーガルマインドを持った国作りをしてほしい」と望んでいました。

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<番組概要>番組名:モーニングCROSS放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜8:00 「エムキャス」でも同時配信レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/morning_cross/番組Twitter:@morning_cross