TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月〜金曜7:00〜)。1月9日(木)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、IT起業家の関口舞さんが“SNSいじめと依存”について見解を述べました。

◆手段が多岐に渡るネット・SNSいじめ

2016年8月、当時13歳だった葛西りまさんが自ら命を絶ちました。原因はSNSでのいじめ。死後、父親がスマートフォンを確認したところ、クラスメイトと行っていたLINEグループに、りまさんについて「死んでほしい」、「退会させるか」といったやり取りが残されていました。こうしたいじめの件数は近年増加。文部科学省の調査によると、2017年度に全国の小中高で起きたいじめのうち、パソコンや携帯電話などが絡んだものは約1万2,600件で、3年前より5,000件近く増えています。

こうしたネット・SNSいじめが増えるなか、写真の流出や誹謗中傷など明らかに犯罪的なものの他、今回のようなLINEグループ内でのいじめや質問投稿サイトへの匿名悪口など、その手段も多岐に渡ると関口さん。

そして最近、女子中高生からは「もう少しフワッとしているけど、やられたらツラい」という話をよく聞くそう。それは、TwitterやLINEグループ内で相手を明言せずに仲間内では誰のことだかわかる形で悪口を書いたり、さらには仲良くSNSを楽しみながらも、突然一斉にフォローを解除したり……手段はさまざま。

しかし、された側が先生や親に相談したところで「やった側を責められるかは難しい」と関口さん。学校、先生側も管理しきれない大変な状況にあるそうです。

ただ、これは日本に限ったことではなく、「世界中でみんなうんざりしている」と関口さんは言います。例えば、韓国では「カカオトーク・プリズン(監獄)」で言われているほか、アメリカのティーンエイジャーの6割がSNSでの嫌がらせを経験しているそうで、「みんなやられている、1人じゃない」とメッセージを送ります。

◆SNS依存はギャンブル依存と同じ!?

嫌な思いをしながらも、なぜSNSを見てしまうのか……これはギャンブル依存と似ていると言われ、「(メッセージの)通知がきているかどうか気になって、更新ボタンを押して見てしまうのは、脳の依存でしょうがない側面もある」と関口さん。元Googleエンジニアのトリスタン・ハリス氏も「スマホをチェックするのは、当たりを期待しながらスロットのレバーを引くようなもの」と発言していたほか、Facebookの初代CEOショーン・パーカー氏は、運営側の観点から「投稿にコメントやいいねがつくと、ユーザーの脳内にわずかながらドーパミンが分泌される」といった発言も。

対処法としては、「サービスの利用には慎重になること」、「悪質な場合は、警察に相談すること」。いじめに関しては、相談できる窓口もあるそうです。さらには、「SNSの構造を理解して向き合い方を考えること」と関口さんは言います。

お笑い芸人のパトリック・ハーランさんは、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)という言葉自体がそもそも紛らわしいと言い、「みんな集まって携帯を見ていても集まった意味がなく、社会性がない。ASNS(アンチ・ソーシャル・ネットワーキング・サービス)」だと指摘。

現状LINEなどを使用しているものの、「実際に知っている人と会うために使っている。ソーシャル・ネットワーキングとは人と会って、コミュニケーションを取ること」と述べ、自身の子どもにもそれ以外の目的ではあまり使わせていないとか。そして、「基本的に人間は生身のもの、生身の付き合いをしたほうがドーパミンが出ると思う」と話していました。

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<番組概要>番組名:モーニングCROSS放送日時:毎週月〜金曜 7:00〜7:59 「エムキャス」でも同時配信レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/morning_cross/番組Twitter:@morning_cross