セクハラ騒動、オウム幹部死刑執行…2018年の注目ニュースを振り返る

ロンドンブーツ1号2号・田村淳が司会をつとめ政治・経済から社会問題、生活ネタまで幅広い話題を取り扱うTOKYO MX(地上波9ch)の情報バラエティ番組「田村淳の訊きたい放題!」(毎週土曜17:00〜)。12月15日(土)の放送では、ジャーナリストの田原総一朗さんと堀潤さんを迎えて、2018年に大きく報じられたニュースを振り返りました。

2018年は、かねてから課題とされていながら改めて注目された「古くて新しい問題」が目立った年でした。

4月の財務省・福田淳一事務次官(当時)によるテレビ朝日女性記者に対するセクハラ問題は、昨年から続く「#MeToo運動」もあって大きな話題となりました。週刊誌が記者の告発証言や音声データを公開すると、福田次官と財務省に非難が集中。その後、財務省が記者に名乗り出るよう要請したことが、“圧力”ともとれるとしてさらなる批判を浴び、福田次官が辞任に追い込まれました。

7月に大きく報じられたのが、オウム真理教の死刑囚の死刑執行でした。坂本弁護士一家殺害や松本サリン事件、地下鉄サリン事件など数々の事件により教団幹部13人の死刑が確定していましたが、まず教団代表だった麻原彰晃ら7人、次いでその他6人の死刑が執行されました。平成の始まりから起きた事件が、その終わりと共に幕引きとなった形ですが、被害者への賠償や後継団体問題など課題は残されたままです。

10月はフリージャーナリストの安田純平さんが解放されたニュースが話題に。安田さんは2015年、取材のためシリアに入国しましたが、武装勢力に拘束され3年4ヵ月のあいだ人質となっていました。解放の際に11億円の身代金が支払われたとの一部情報があったことから、国内で「自己責任論」が沸き起こり、安田さんは強い批判を浴びて日本人ジャーナリストの紛争地取材の是非が議論されました。

11月、秋篠宮さまのお誕生日会見でのご発言が大きく取り上げられました。秋篠宮さまは、新天皇の即位後に行われる「大嘗祭」をめぐり「宗教色が強いものについて、『国費』で賄うことは適当なのか」と疑問を呈し、天皇家の私費である「内廷会計」で賄うべきとのお考えを述べられました。1990年に行われた前回、政府は政教分離の原則から国事行為とはしなかったものの、公的な性格があるとして宮内庁の公費から22億5,000万円を支出しています。

◆セクハラの定義をあらためて顧みる必要性

田原さんは、セクハラか否かは受け取る側の感じ方次第であることから「『綺麗ですね』という褒め言葉でもセクハラになるし、場合によっては、女性と食事した際に男性が支払いをするのも、“女性蔑視”としてセクハラになり得る」と、男性にとっては難しい問題であることを指摘します。ただし、財務省のセクハラ問題については、最高責任者である麻生財務相が最後までセクハラを否定し続けたことを疑問視。加えて「セクハラ問題だけでなく森友・加計問題についても何の責任もとらずに留任した」と批判しました。

田原さんの話を受けて堀さんは、学校でイジメの定義が変わり、暴力や嫌がらせだけではなく“からかい”もイジメとして数えたところ、認知件数が大幅に増えたことを挙げ、「相手が明確に嫌がらなくても、本当にそうなのか考え直すべきではないか」と話します。自分はセクハラとは縁遠いと思っていても、育った環境からそう思い込んではいないか、一度顧みる必要があるとしました。

この一件では、セクハラの存在を知りながら適正な対応をしなかったテレビ朝日も批判の対象となりましたが、堀さんは女性記者が外部で明らかにしたことについて「セクハラを受けたこと以上に、そのニュースバリューを見出さなかった上司に対する不満があったのではないか」と、その気持ちを推察しました。


◆オウム事件の背景とは?

オウム死刑囚の死刑執行について、堀さんはオウム事件の真相が十分に解明されていないとして「麻原彰晃こと松本智津夫という男が『何者であったのか』をもっと伝える必要があったのではないか」との感想を述べました。取材過程で公開されていない事件資料にもあたった堀さんによると、若き日の麻原は中国に関連する団体を支持していたものの、非革命路線に失望して自らが革命思考を身に付けたと言います。そして教団を率いていくなかで、かつての学生運動家などが入ってきて幹部にもなったとして「あのテロがどういう構図で起きたのか、きちんと表に出していくべきだった」と、背景に革命思想があったことを示唆しました。

田原さんは「最後までオウムの敵はアメリカだった」と語り、サリンを製造したのもアメリカと戦うためだったとの見解を述べました。堀さんも、取材で複数の元信者が「教団敷地内に反米の立て看板が目立つようになってから教団が変質した」と口を揃えて証言したことを紹介しました。

一方、田原さんは、なぜサリン事件が起きたのかを明かします。坂本一家殺害や松本サリン事件でも捜査対象にならなかったオウムですが、ある信者死亡事件を機に、ついに検察が動き出したことで「それに慌てた麻原が、大きな事件を起こして検察を混乱させ、捜査を先延ばしさせようとしたのが地下鉄サリン事件だ」と語りました。

また、このニュースに関連して田原さんは「死刑を承認した上川陽子法相(当時)は、本来なら政府から評価されるはず」と述べ、にもかかわらず、10月の内閣改造で再任されなかった理由について、自民党幹部から聞いた話として「上川法相が外国人労働者の受け入れ拡大に反対していた。改正出入国管理法案を通すために更迭したのだ」と舞台裏を明かしました。


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<番組概要>
番組名:田村淳の訊きたい放題!
放送日時:毎週土曜 17:00〜17:55
メイン出演者:田村淳、古瀬絵理、鈴木奈々
番組Webサイト:http://s.mxtv.jp/variety/kikitai/


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