辞退者が増えている「裁判員裁判」…あなたは参加義務を果たせる?

TOKYO MX朝のニュース生番組「モーニング CROSS」。5月22日(火)の放送では、「裁判員裁判」について意見が交わされました。

裁判員裁判への参加を辞退する人や、選任手続きを無断で欠席する人の割合が上昇しています。最高裁判所は、制度開始から今月で8年を迎えたその現状について、「審理予定日数が長期化した点などが影響した可能性が高い」という分析結果を公表しました。

裁判への参加辞退率は2009年の53.1%から2015年には64.9%へ、選任手続きの欠席率は16.1%から32.5%へ、いずれも上昇。裁判の平均審理予定日数も3.4日から6.1日に増加していて、審理予定日数が長い事件ほど辞退率・欠席率ともに高くなる傾向が見られました。

国際弁護士の清原博さんは、まず裁判員裁判について説明しました。
「死刑・無期懲役が定められている重大な刑事事件については、抽選によって選ばれた一般市民が裁判員として参加します。事件ごとに6人の裁判員が選任され、交通費と日当(1万円以内)が支払われます。裁判員に選任されると裁判に出席する義務が発生し、正当な理由がないのに出頭しないと10万円以下の過料(行政上の金銭罰)という制裁を受けることもあります」


清原さんは、国民に同制度を敬遠する傾向が出てきていると指摘。「死刑や無期懲役など被告人の人生を左右しかねない重大な裁判であるため、裁判所としても慎重に審理したいという思いがあり、審理予定日数の長期化には止むを得ない部分があります」と説明しました。

裁判員裁判制度が始まったのには、市民感覚を裁判にも反映させようという狙いがあった、と清原さんは補足しました。
「裁判に参加することで、法律を守らなければいけないという意識を高める効果も期待できます。一方、現実問題として(一般市民の)皆さんには仕事や家事や介護などがあり、(裁判員を引き受けた場合の)負担がどんどん重くなってきているとはいえるかもしれません」


講談社の瀬尾傑さんは、裁判員裁判には反対の立場だと明言。そのうえで、「実際に国民に新しい義務を課すことになっているのは確かで、死刑判決に関わった方に、その後PTSD(心的外傷後ストレス障害)が出たといった研究も、アメリカではあります」と指摘。

瀬尾さんは「本当に市民感覚を裁判に取り入れるのなら、むしろ閉鎖的なかたちで審理が行われやすい行政訴訟のほうを、市民に開放する方がいいんじゃないでしょうか。それが定着してから、重大な刑事事件に対象を広げた方がいいのではないかと思います」と提案しました。


番組では「裁判員に選ばれたら参加する義務を果たせますか?」という問いで視聴者の生投票を実施。

◆ 裁判員に選ばれたら参加する義務を果たせますか?
はい……1,284票
いいえ……1,692票

「いいえ」の回答が全体の56.9%、「はい」が43.1%という結果に。
あなたは、裁判員裁判に参加する義務を果たせますか?


<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時 :毎週月〜金曜 7:00〜8:30
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイト:http://s.mxtv.jp/morning_cross/


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