“0.1秒でも速く”…競泳用水着開発の裏側に潜入!

東京にゆかりのあるアスリート情報をお届けするTOKYO MX(地上波9ch)の総合スポーツ番組「TOKYO LOVE SPORTS」(毎週月曜20:00〜)。5月13日(月)放送の「登坂が行く!マロズクローズアップ」のコーナーでは、競泳用水着の開発現場を紹介しました。

◆いかに抵抗を減らすか

今回、キャスターの登坂淳一が訪れたのは、ミズノ株式会社大阪本社。100mバタフライ日本記録保持者の池江璃花子選手や、200m平泳ぎ世界記録保持者の渡辺一平選手など、数多くの競泳選手に水着を提供している競泳用水着のトップメーカーだ。

そんなミズノ製競泳用水着の特徴について語ってくれたのは、アパレル開発部・材料開発課の田中啓之さん。「一番のコンセプトはフラットな姿勢をキープさせること。水中での姿勢保持に向けた、水着の設計に取り組んでいる」。これを第一に掲げるのは、水中で腰や足が下がってしまうと水の抵抗が強まり、タイムに影響が出てしまうからだ。


◆試行錯誤を重ねたGX・SONICシリーズ

「GX・SONICシリーズ」の開発は2013年にスタート。田中さんによると、前身モデルは“筒のなかに体を押し込むようなイメージ”をもとに、かなり強制的に体の姿勢を保とうとする作りになっていたと言う。

一定以上伸びない生地を採用することで、コンセプトであるフラットな姿勢のサポートを目指したが「すごくトレーニングを積んだ男子選手には、非常に評判が良かった。しかし、女性選手や(短距離以外の)種目の選手からは、全く支持されなかった」と振り返る。


その後も試行錯誤を重ね、2018年11月に新作「GX・SONIC IV」を発表。着用した渡辺選手は「すごく良い水着で、今年はみんなタイムを出してくるんじゃないかと思っている。僕もそれに負けじと頑張っていきたい」と語る。4月には、この水着を着用した塩浦慎理選手が、50m自由形で日本記録を更新してみせた。


◆進化を支える秘密兵器

ミズノ社の水着開発の進化を支えているのは、独自開発した「筋肉シミュレーター」だ。「姿勢をキープするために、どの筋肉が何%ぐらいの負担を減らしているのかを導き出すことができる」と田中さん。これには登坂も「すごい……」と舌を巻く。


◆メーカーによって特色

2008年の北京五輪400mメドレーリレーで銅メダルを獲得したリポーターの宮下純一は「硬い生地の中に体を入れることで、体積も少なくなるので、水の抵抗が少なくなる。2008年頃は、とにかく水の抵抗を少なくするために(全身を)“覆う”(水着)となって、それが禁止となって(今の)スパッツになった。(水着が)活躍する面積が減ったので、より水着の仕上がりが求められてくる」と説明します。

また、泳ぎ方や選手によっても水着の好みがあるそうで「泳ぎが4種目ある(背泳ぎ、平泳ぎ、バタフライ、自由形)。特に平泳ぎは、膝を曲げて骨盤を曲げるところがある。“硬い生地だと泳ぎづらい”という選手もいる。あるメーカーは、平泳ぎが泳ぎやすい水着だったり、各社コンセプトを打ち出して、より速い記録で泳いでもらおうと。メーカー努力のお陰で、選手の記録が上がってきている部分もあると思いますね」と話しました。

次回「カウントダウンTOKYO」のコーナーでは、4月に50m自由形で日本記録を樹立した塩浦慎理選手に迫ります。

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<番組概要>
番組名:TOKYO LOVE SPORTS
放送日時:毎週月曜20:00〜20:40
キャスター:登坂淳一、稲村亜美
コメンテーター:水内猛
リポーター:宮下純一(カウントダウンTOKYO)、室伏由佳ほか
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/sports/tokyo_love_sports/


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