北方領土“択捉島”を取材…日本人がいた歴史は「消されている」

TOKYO MX朝のニュース生番組「モーニングCROSS」。10月17日(水)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、択捉島を近ごろ訪問した作家の江上剛さんが、北方領土の現状について語りました。

宮腰光寛沖縄・北方担当相が就任後初めて北海道根室市を訪れ、北方領土の元島民と懇談しました。その後の記者会見では、ロシアとの共同経済活動を通じ、自由な往来の実現を目指す考えを示しました。

◆北方領土の現在
江上さんは、択捉島に訪問するために自身が参加した「北方四島交流事業」について解説しました。この事業は1992年から行われており、日本とロシアの両国民の相互理解を深めることを目的にしています。日本からは元島民が墓参などのために現地を訪れています。

択捉島へは、根室から交流事業専用船「えとぴりか号」に乗って向かったと言います。途中、国後島で入域審査を受ける必要があるため、到着まで13時間ほどかかったそうです。そして港に到着した際、「ヘドロのような臭いがした」と振り返りました。上下水道が整備されていないため、水産加工場の廃棄物をそのまま海に捨てているのではないかと、その理由を推測しました。

また、島には「戦勝公園」が作られ、モニュメントが設置されていることを紹介。碑文には、第2次大戦で旧ソ連が領土を獲得したことだけが記されています。江上さんは、「日本人が長らく住んでいたという歴史は抹消されている」と語りました。


◆領土返還について一度考える必要がある
江上さんは「北方領土の返還について、いま一度考えてみる必要があるのではないか」と述べました。島に数千人いるとされるロシア人の存在について、「もし彼らを追い出せば、かつて住んでいた日本人と同じ運命をたどることになる。しかし、政治や文化が異なる国民が一緒に暮らすのも難しい」と話し、問題の複雑さを説きました。

また、北方領土の経済はウラジーミル・プーチン大統領に近い独占企業が支配している現状を紹介。そして、日ロ両国が進めようとしている共同経済活動について、「経済が発展するほどロシア人の移住が増えるので、かえって返還は遠のくのではないか」との考えを示しました。

さらに今回の訪問では、ロシアの子どもたちと日本人の子どもたちがすぐに打ち解けていた様子を目にしたと言います。江上さんは、「日本の大学に進学を希望する子どもが大勢いるが、自由に日本には来られない。まず、優秀な子どもを日本に招くなど教育交流を自由にしてはどうか」と提案しました。


<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時 :毎週月〜金曜 7:00〜8:00
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイト:http://s.mxtv.jp/morning_cross/


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