男性より“女性医師”のほうが患者の「死亡率」を下げる…その理由は?

TOKYO MX朝のニュース生番組「モーニングCROSS」。8月23日(木)放送の「オピニオンCROSS」のコーナーでは、健康社会学者で気象予報士の河合薫さんが、女性医師のコミュニケーションなどについて意見を述べました。

東京医科大学の入試で女子受験生の得点操作が行われた問題で、受験生らを支援する弁護団が結成されました。今後、大学に情報開示や受験料返還を求める方針です。得点操作が原因で不合格になっていた場合は、入学資格の付与や賠償金の請求も検討していくとしています。

◆男性医師と女性医師の違い
河合さんは、患者から見た男性医師と女性医師の違いについて解説しました。ハーバード大学公衆衛生大学院の調査によると、「患者の30日以内の死亡率や再入院率」を医師の性別で比較する調査を行ったところ、女性医師が担当した場合、患者の死亡率は0.4%、再入院率は0.5%下がることがわかったそうです。

このような結果が出た理由として、「女性医師は男性医師と比べて、患者の立場に立ってコミュニケーションを取る」「診断に入る前に、患者と会話をある程度する」ことを挙げました。


◆“HOPE”が患者の生命力を増加させる
河合さんは「健康社会学の分野では、医師と患者のコミュニケーションが研究テーマになっている」と語ります。
そして、健康社会学で使われている “HOPE”という概念を紹介しました。日本語に訳すと、“希望”や“光”という意味に近く、逆境にあっても明るく生きていくことを可能にする「内的な力」を指すそうです。たとえば、重い病気になっても、“HOPE”を見出すことができると生命力が増して余命が伸びたり、予後が良くなったりすると語りました。

また、HOPEを見出すのに一番重要なのは「他者との関係性」だと説きます。「家族、友人だけではなく、患者にとって医師も“一筋の光”の存在。医師の言葉が家族以上に患者を元気づけることもある」と語りました。


◆女性医師は“話すこと”も診察の一部と捉える
ハーバード大学公衆衛生大学院の調査結果を見ると、女性医師のほうが患者にHOPEを生じさせやすいと推測できます。河合さんは、「女性医師がより良い結果をもたらすことが明らかであれば、男性医師が女性医師の優れた部分を学べるような教育をするべきではないか」と提唱しました。

また、女性医師がコミュニケーションを丁寧に取る理由について、河合さんは「個人的見解ですが」と前置きしたうえで、「男女のアイデンティティ形成の差ではないか」と唱えました。そのうえで、「男性医師は患者を“治す”ことがアイデンティティなのに対し、女性医師は患者と同じ場所に“いる”ことで、コミュニケーションを取ることを診察の一部と捉えている」との考えを語りました。


<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時 :毎週月〜金曜 7:00〜8:30
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイト:http://s.mxtv.jp/morning_cross/


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